お正月に欠かせないのがおせち料理ですが、最近では有名店が監修したおせちを急速冷凍して配送する便利な冷凍おせちも人気が高まっています。冷凍おせちはまずいといった声もあるようですが本当でしょうか。ここでは「冷凍おせち」と「冷蔵おせち」の食材や保存料の違いなど、それぞれのメリットとデメリット、冷凍おせちの解凍方法や選び方まで詳しく紹介します。

冷凍おせちは、自宅などに急速冷凍したまま配送してもらえるのでとても便利なイメージがありますが、他にはどのようなメリットがあるでしょうか。ここでは、食材の日持ちや保存料などの観点から見た冷凍おせちのメリットをいくつか紹介します。

冷凍おせちの大きなメリットは、長期保存が可能で、賞味期限が長いことです。おせちに入っている食材の種類によって異なりますが、基本的には冷凍庫で1〜2ヶ月程度の長期保存が可能になります。作ったおせちを急速冷凍して配送するので、食材の風味や鮮度を衛生的に保つことができます。また、賞味期限が長いため食品ロスを抑えられるということも冷凍おせちの良い点です。

作り立ての料理を急速冷凍し配送される冷凍おせちは、冷凍庫で長期保存が可能なため、保存料などを使用せず、食材も薄味で上品な味つけにすることが可能です。冷凍おせちは、日持ちさせるために濃いめに味つける冷蔵おせちとは違い、素材本来の味を生かしたものが多いです。冷凍おせちであれば、保存料や添加物に配慮して作られたものが多いので、それらを控えたい人も安心して食べることができます。

冷凍おせちは、最初からお重に綺麗に詰められた状態で急速冷凍したものが配送されるため、盛り付ける手間が不要です。お重には食材ごとに何段目に入れるかなど盛り付けのルールがあり、美しく盛り付けるのは手間がかかりますが、冷凍おせちならその心配もありません。忙しい大晦日や元旦に、自分で盛り付けなくても良いという手軽さが冷凍おせちのメリットです。

最近の冷凍おせちは、最新技術を使った急速冷凍によって風味や鮮度の維持が可能になり、冷凍でも美味しく楽しめるようになりました。冷凍した魚などを自然解凍した場合、細胞内のドリップと呼ばれる液体が流れ出し、風味や鮮度が落ちて食感も悪くなります。しかし最近の冷凍おせちは、最新技術により急速冷凍することで、ドリップがほぼ出ないつくりとなっています。

冷凍おせちは、自分が決めた配達日に自宅などに配送してもらうことができます。急速冷凍したおせちは保存できる期間が長く、自分の予定に合わせて配送してもらえるのでとても便利です。届いたら冷凍保存しておき、食べる時に解凍するだけで良いので、年末年始の予定が多い人や、お正月をゆっくり過ごしたい人、家族や親族がたくさん集まる場合などにもおすすめです。

保存料なしで長期間日持ちするおせちを配送してもらえる便利な冷凍おせちですが、まずい、美味しくないという声もあるのは本当でしょうか。ここでは、冷凍おせちのデメリットについて詳しく紹介します。

冷凍おせちは最新の技術を使って急速冷凍するので、保存料なしでも以前より美味しくなりました。しかし、食材によっては作り立ての風味が冷凍することで落ちてしまったり、配送や解凍をする過程で、冷蔵おせちより味が落ちてしまう場合があります。配送後の解凍の具合いによっては食感が悪くなりまずいと感じることもあるので、解凍方法にも注意する必要があります。

急速冷凍後に配送された冷凍おせちを美味しく楽しむためには、冷蔵庫でゆっくりと解凍する必要があり、少し手間がかかります。一般的に冷凍おせちの解凍には24〜36時間かかり、食べる前日には冷蔵庫に移して解凍する必要があります。電子レンジを使い急激に解凍すると、風味や見た目が悪くなる可能性が高いので、使用を避けましょう。

冷凍おせちは、有名店のおせちを自宅などに配送してもらい楽しめるのでとても便利ですが、特に人気の高い商品は早い時期に売り切れてしまう可能性があります。人気の商品はリピーターも多く、毎年予約開始早々に受け付けが締め切られることもあるようです。どのおせちにするか検討する際は、注文方法や予約開始日などの詳細も早めに確認しておきましょう。

おせち料理を急速冷凍せず、生の状態のままで詰められている冷蔵おせちは、新鮮で美味しいイメージがありますが、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは冷蔵おせちのメリットについて詳しく紹介します。

冷蔵おせちの最大のメリットは、風味が高い食材本来の味を楽しめることです。食材を急速冷凍する冷凍おせちとは違い、作り立てで新鮮な、出来立ての食感を味わうことができるのが冷蔵おせちの魅力です。冷凍に向かない食材も使えるため、冷凍おせちよりも豊富なメニューを作ることができ、冷凍による色落ちもないため色鮮やかなおせち料理を楽しむことができます。

冷蔵おせちは解凍する必要がなく、届いたらそのまますぐに食べることができるので、手間がかからないというメリットがあります。忙しい年末年始でも、解凍せずに蓋を開けて並べればすぐに豪華なおせちを楽しむことができるので、家族や親族の集まりにもとても便利です。届いてすぐに手軽に食べられるので、贈り物にも向いています。

急速冷凍された冷凍おせちと違い、解凍の手間がいらない便利な冷蔵おせちですが、デメリットはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、味付けや保存料などの観点から冷蔵おせちのデメリットについて詳しく紹介します。

冷蔵おせちには風味や鮮度を維持して保存期間を延ばす目的で、保存料や添加物を使用している場合があります。冷蔵おせちは、冷凍おせちに比べると保存期間が短く風味や鮮度が落ちやすいので、保存性を高める保存料を使うことが多いです。最近では真空パックにより風味や鮮度を維持する方法もあります。気になる人は保存料など、添加物の記載を確認してみましょう。

冷蔵おせちは保存料を使う以外にも、日持ちをさせるために全体的に濃いめの味つけがされている傾向があります。そのため普段薄めの味つけの人は、味が濃すぎて口に合わずまずいと感じたり、健康に悪そうだと感じたりする場合もあるようです。特に通販で初めて注文するおせちの場合は、事前に口コミなどを見てどんな味つけなのか確認するのがおすすめです。

冷凍おせちが1〜2ヶ月ほど日持ちするのに比べて、生の冷蔵おせちは賞味期限が短く、長くても3〜4日程度しか日持ちしません。保存料や真空パックなどの技術を使っていても、生の食材を使用したおせちは長くは日持ちしないので注意しましょう。また、1度手をつけたおせちを冷蔵庫で保存するのも衛生上良くないので、なるべく早く食べ切りましょう。

冷蔵おせちの料理が1品ごとにパックされている場合は、料理を自分でお重やお皿に盛り付ける必要があり、手間がかかるというデメリットがあります。お重に詰める場合だと、何段目にどの食材を入れるか決まっているので、慣れない人は時間がかかる可能性もあります。お重に詰められたタイプの冷蔵おせちにするか、詰め方などを事前に確認しておきましょう。

最新の冷凍技術で美味しくなったはずの冷凍おせちが、まずい、美味しくないと言われるのにはどのような理由があるのでしょうか。ここでは、冷凍おせちがまずいと言われる原因について紹介しますので、冷凍おせちを選ぶ際の参考にしてみてください。

冷凍おせちがまずいと言われる原因の多くは解凍方法にあり、特に常温での解凍や電子レンジで解凍した場合に美味しくないと感じる場合がほとんどのようです。実は冷凍食品の解凍には、常温での解凍や電子レンジでの解凍はあまり適していないため、まずいと感じる可能性が高くなるのでおすすめできません。

常温で解凍した場合は、気温の変化の影響から解凍にムラが出てしまうことがあります。また電子レンジで解凍する場合は中心まで熱が届きにくく、加熱しすぎてドリップが出てしまうことで、食品の風味が落ちたり、食感が水っぽくなったりする原因になります。冷凍おせちを解凍する際は、常温解凍や電子レンジで解凍するのは控えましょう。

解凍の方法により、まずいと言われることがある冷凍おせちですが、美味しく食べるにはどのように解凍すると良いのでしょうか。ここでは冷凍おせちの美味しい食べ方について、おすすめの解凍方法や保存方法を紹介します。

冷凍庫で保存していた冷凍おせちは、食べる前日に冷蔵庫に移して解凍しましょう。商品にもよりますが、大体24〜36時間ほど冷蔵庫で解凍する必要があります。詳しい解凍時間や保管方法は、購入した商品の説明書に記載されているので、必ず確認してください。

特に急いで食べたい場合は電子レンジで解凍してしまいがちですが、この方法はまずいと感じる原因になるためおすすめできません。事前にいつ頃から解凍し始めれば良いかをチェックしておき、時間に余裕をもって冷蔵解凍しましょう。また冷凍おせちでも長期間冷凍庫に入れておくと品質が低下するので、美味しく味わうためにできるだけ早く食べることを心がけましょう。

前日に冷蔵庫に移して解凍した冷凍おせちは、食べる1時間前に冷蔵庫から出すことでより美味しく食べることができます。冷蔵庫から出した解凍直後のおせちはとても冷たい状態なので、風味や食感が十分に味わえないことがあります。美味しく食べるためには、おせちを常温に戻すのがおすすめです。食べる1時間前に冷蔵庫から出すのが1番良いタイミングなので試してみましょう。

冷凍おせちを美味しく食べる為には、密閉状態を保っておせちを保存することも大事なポイントです。冷蔵庫の中は冷気の影響により、常に乾燥した状態になっています。そのため、冷凍おせちの容器が透明な密封フィルムなどで包まれていない場合は、ラップをして乾燥を防ぐ必要があり、密閉することで食品の風味や食感を維持することができます。

冷凍おせちはサイズや値段の幅が広く、たくさんの種類があり、見た目にも華やかなので選ぶ楽しさもあります。冷凍おせちを選ぶ際は、何を基準に選ぶと良いのでしょうか。ここでは、冷凍おせちのおすすめの選び方について紹介します。

冷凍おせちを選ぶときに大事なポイントは、おせちのサイズを決めることです。一般的なおせちは、便利な1人用から小さめサイズの2〜3人用、普通サイズの3〜4人用、特大サイズの5〜6人用などがあります。家族の人数や、お正月に集まる人数によって選びましょう。重箱の大きさや段数はさまざまですが、迷った時は余裕をもって少し大きめを選ぶのがおすすめです。

冷凍おせちには高価なものからリーズナブルなものまで、さまざまな種類の商品があります。高価で豪華なおせち料理も贅沢に楽しむことができておすすめですが、予算が低めの小さめのおせち料理を選ぶと、ほかのお正月料理と一緒に楽しむことができます。年に1回の縁起の良い料理なので、家族の好みや予算を確認して検討するのが良いでしょう。

冷凍おせちは伝統的なおせち以外にも、洋風や中華風のおせち、子供が喜ぶキャラクターおせちなど、多種多様なテイストのものが販売されています。老舗の料理長や有名レストランのシェフが手掛けたおせちなども販売されていて、たくさんの中から選ぶことができます。和洋中全ての味を楽しめるおせちもあるので、好みのテイストのものを見つけてみましょう。

「冷凍おせち」は日持ちが長く、無添加タイプもあり、盛り付けの手間もかからず便利ですが、解凍の方法によってはまずいと感じる可能性があります。「冷蔵おせち」は作り立ての味わいを楽しめて解凍の手間はないですが、濃いめの味や添加物が気になる方もいるでしょう。どちらも良い点と注意したい点があるので、何を重視したいかを検討して好みのおせちを探してみてください。

dinosでは、さまざまなサイズやテイスト、幅広い価格帯にて、たくさんの種類の冷凍おせちを取り揃えています。サイズは便利な1人用から5人用以上のものもあり、和風、洋風、中華などお好みの味わいを選ぶことができます。有名ホテルや旅館が手掛けた商品、人気レストランの味を楽しめる商品などもあるので、冷凍おせちを選ぶ際はぜひdinosで試してみてくださいね。

和洋中おせち

和風おせち

洋風おせち

中華風おせち

有名ホテル・旅館おせち

人気レストラン・料亭おせち

単品おせち

おせち料理の意味や歴史、由来について

おせち料理の食材・具材の種類について

おせち料理はいつ食べる？

多くの家庭では、おせち料理は元旦の朝に食べるのが一般的でしょう。
このタイミングは、一年の始まりをともに祝うための重要な時間でもあります。
新年の朝に家族全員が揃って食事をすることで、家族の絆を深めるだけでなく、健やかな一年の始まりを共に祝うことができることも理由として挙げられます。

おせち料理は元旦だけでなく、三が日（1月1日から3日まで）を通じて少しずつ食べることも特徴として挙げられます。
この期間中は、家事を休み、作り置きしておいたおせち料理を楽しむことできるメリットとして、新年の最初の三日間を祝うとともに、過去一年の労をねぎらい、しばしの休息を取ることができます。
また、おせち料理は保存が効くように作られているため、三が日にわたって楽しむこともできます。
食べきれない料理は、フリーザーバッグや保存容器を使用して無駄なく保存しましょう。

現代では、元旦の前日におせちを楽しむ家庭も増えています。家族が集まりやすいタイミングで楽しむのが良いと言えるでしょう。

おせち料理が日持ちする期間

おせち料理の地域別の特色について

全体的に甘口で、保存が効くようにしっかりした味付けが多い。
数の子や紅白なますなど、見た目にも鮮やかな料理が多く使用されます。

関東と違って、栗きんとんの代わりに「えびす（エビ）」や「鰤（ブリ）」が使われることがあります。
関東よりも味が控えめで、素材の風味を活かした料理が多く、豊かな自然や海産物が豊富なため、海の幸も多く用いられます。

海産物が豊富で、豪華な魚介類が多く用いられます。
寒冷な気候を反映し、保存食や発酵食材を用いた料理が見られる地域もあります。

海の幸と山の幸のバランスが取れたおせち料理が特徴。
地元の名物や特産品を活かした独自の味付けや材料が多い。

西京漬けなどの白味噌を使った料理も見られます。
地元の山の幸と、瀬戸内海の海産物が豊富に用いられる地域も見られます。

甘い味付けが特徴的で、味噌や砂糖を多用する地域が見られます。
稲作が盛んな地域なので、米やもちなども多く使われます。

豚肉が多く使われ、健康を願う意味が込められています。
島特有の野菜や食材を使い、軽めの味付けも沖縄地方ならではの魅力です。

おせち料理の盛り付け方について