お正月のおせちに卵を入れる
意味は?
錦玉子など地域料理の
名前や違いを紹介
リード文
おせちに入れる卵料理の名前や読み方・意味を知っていますか?〈うずまき・二層〉になっている卵料理の名前は何でしょうか。今回は、おせち料理に入れる〈錦玉子・伊達巻〉の〈読み方・意味・発祥・味・由来・いわれ〉などの特徴や、〈関西・関東・東京〉など地域による違いを紹介します。お正月のおせち料理に入っている〈鰻巻き・だし巻き卵・魚卵〉などの卵料理の名前も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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おせちに入れる定番卵料理は地域により変わり意味も異なる
錦玉子(錦卵、二色玉子、にしきたまご)
伊達巻
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「おせちに入っている卵のやつ」というと、うずまき模様の伊達巻をイメージする人も多いでしょう。伊達巻は一般的な卵焼きとは異なり、卵に魚のすり身や砂糖などを加えて焼いた料理です。伊達巻の発祥は長崎県と言われていますが、現在では、おせちの卵料理の定番として、全国で親しまれています。
伊達巻は地域によって味付けが違い、関東近郊の地域では砂糖を多めに加えた甘い味付けにするのが定番です。一方、関西地方では甘さを控えた伊達巻が多く、出汁を効かせた味付けが多くなっています。伊達巻は切る前の見た目が巻物に似ていることから、「学業成就」の意味も込めて食べられています。
おせち料理に入れる伊達巻については下記を参考にしてください。 おせち料理の伊達巻の意味や由来・いわれは?縁起物?基本レシピも紹介
@だし巻き卵
A鰻巻き(うまき)
B厚焼き卵
C千草焼き(ちぐさやき)
Dえびす(べろべろ・はやべし)
E卵黄漬け
G竜眼焼き(りゅうがんやき)
@錦玉子
A伊達巻
おせち料理の定番である伊達巻は、以下の材料と手順で簡単に手作りできます。
材料(4〜5人分)
・大判はんぺん:1枚
・卵:4個
・砂糖:大さじ3
・はちみつ:大さじ1
・みりん:大さじ1
・出汁:大さじ3
手順
1.はんぺんを1cm角に切る
2.ミキサーまたはフードプロセッサーに切ったはんぺん、卵、調味料をすべて入れ、30秒〜1分撹拌する
3.フライパンに薄く油をひき、よく熱する
4.熱したフライパンを一度濡れたふきんの上に置いて粗熱をとる
5.2をフライパンに流し込み、ふたをして弱火で15分蒸し焼きにする
6.鬼すだれの上に焼き色のついた面が下になるように5.を置く
7.鬼すだれを手前からしっかり巻き、両端を輪ゴムで止めてそのまま冷ます
8.冷めたら食べやすい大きさに切って完成
@鰻巻き(うまき)
おせちを豪華に彩る鰻巻きは、以下の材料と手順で手作りできます。
材料(2人分)
・卵:4個
・うなぎの蒲焼き:1/2尾
・蒲焼きのたれ:大さじ1/2
・出汁:1/4カップ
・みりん:大さじ1
・砂糖:小さじ2
・塩:小さじ1/5
・サラダ油:適量
・粉山椒:適量
手順
1.うなぎの蒲焼きにたれを絡め、電子レンジで約1分温める
2.ボウルに卵と出汁、みりん、砂糖、塩を入れてよく混ぜ合わせ、こす
3. 熱した卵焼き器にサラダ油をひく
4.2の卵液を底一面に広がる程度で流し入れ、奥側に1のうなぎを横向きに置く
5.うなぎを芯にして、手前に向かって卵を巻くように焼く
6.5を卵焼き器の奥側に寄せ、卵焼きを作る要領で残りの卵も焼く
7.食べやすい大きさに切って、粉山椒をふったら完成
A岩石卵
伊達巻より簡単に作れる岩石卵の作り方は、以下の通りです。
材料(2本分)
・卵:6個
・砂糖:大さじ6
・塩:小さじ1/5
・酢:少々
手順
1.鍋に卵と水、酢を入れて火にかけ、13分間茹でてゆで卵を作る
2.1の殻をむいて、黄身と白身に分ける
3.黄身に砂糖と塩を加え、熱いうちにねっとりするまでよく混ぜる
4.白身は乾いたふきんの上で粗く刻む
5.3の黄身と4の白身を混ぜ合わせる
6.巻きすの上に濡らしたふきんを広げ、5の半量を縦長にのせて棒状にまとめる
7.ふきんを使って丸め、巻きすでしっかり形を作る
8.巻きすがゆるまないようにたこ糸できつく巻く
9.残りの半量も6〜8の手順で棒状にする
10.蒸し器に入れ、ごく弱火で7分間蒸す
11.冷ましたら2〜3cm幅に切って完成
B竜眼焼き
おせちの卵料理には、うずらの卵を使った竜眼焼きもあります。竜眼焼きの材料と手順は、以下の通りです
材料(3人分)
・うずらの卵(水煮):6個
・鶏ささみ:3本
・のり:1/2枚
・小麦粉:大さじ1
・みりん:大さじ2
・醤油:大さじ1
・サラダ油:大さじ1
手順
1.鶏ささみの筋を取り、ラップをかけて麺棒などでたたいて薄くのばす
2.のりは横に3等分に切る
3.1の鶏ささみを縦に置き、2ののりを1枚のせて、手前にうずらの卵を2個並べる
4.手前からきつく巻き、小麦粉をまぶす
5.同じものを合計3個作る
6.フライパンにサラダ油をひき、5の巻き終わりを下にして焼く
7.焼き色が付いたら転がし、全面の色が変わるまで焼く
8.ふたをして、弱火で約3分蒸し焼きにする
9.みりん、醤油を加え、とろみがつくまで煮詰める
10.粗熱を取り、それぞれを3等分に切ったら完成
おせちの卵料理は何段目に入れる?詰め方は?
錦玉子と錦糸卵(きんしたまご)の違いは?
テキスト
お正月のおせち料理には卵を使ったもの以外にもさまざまな具材が入っており、それぞれに異なる意味や願いが込められています。ここでは、さまざまな願いが込められた代表的なおせちの具材を紹介します。
おせち料理は、新しい1年をより豊かにするための特別な料理として、各具材にさまざまな意味や願いが込められています。かまぼこは「新年の日の出に似た形」をしていることから、めでたい具材としておせちに欠かせない食材となっています。紅白なますは、にんじんと大根を紅色と白色の水引きに見立てた料理で、「家族の平和」を祈願する縁起物です。
栗きんとんは「お金が貯まるように」との願いが、えびには「長寿」の願いが込められており、えびの赤色は「魔除け」になると言われています。黒豆には「まめに暮らせるように」との意味があり、数の子は「子孫繁栄」を祈願して食べられています。
おせち料理の中身・具材は下記を参考にしてください。 おせち料理の中身・具材の一覧 定番のメニューや種類ごとの意味を紹介
おせちを種類で選ぶ