お正月のおせち料理に筑前煮を
入れる意味や由来は?
詰め方や簡単レシピを紹介
リード文
おせち料理に入れる筑前煮の意味を知っていますか?なぜお正月に食べるのでしょうか。今回は、おせち料理に入れる筑前煮の<意味・由来、作り方・簡単な人気レシピ・詰め方>を紹介します。おせち料理に入れる筑前煮の〈こんにゃく・しいたけ〉などの具材別の意味や、〈筑前煮・お煮しめ〉の違いも紹介するので参考にしてみてくださいね。
お正月のおせち料理には、ごぼう
おせち料理の筑前煮は運がつく縁起物
@こんにゃく:良縁成就・家庭円満
おせちに入れる筑前煮は、
作り方・手順
おせちに入れる筑前煮は自宅で簡単に作ることができます。作り方・手順は以下のとおりです。
1.干ししいたけは水で戻してそぎ切り、絹さやは筋を取って下茹でする 2.そのほかの野菜は食べやすい1口大に切る 3.蓮根とごぼうは酢水にさらし、こんにゃくは手でちぎる 4.鶏肉は1口大に切り、鍋にサラダ油大さじ1を熱して炒め、いったん取り出す 5.鍋にサラダ油大さじ1を熱し、絹さやと鶏肉以外の材料を炒める 6.鍋にだしを加えて煮立てアクを取り、酒、砂糖、しょうゆを加える 7.20分ほど煮たら、鶏肉を鍋に戻し5分ほど煮る 8.みりんを加えてなじませたら、絹さやを加えて完成
蓮根とごぼうは酢水につけることでアク抜きができ、さらに変色を防ぐこともできます。こんにゃくは手でちぎることで、味が染みこみやすくなります。下ごしらえの工程を減らしたい人は、戻す手間のある干ししいたけではなく生のしいたけを使ったり、下茹での必要がない茹でたけのこを使うのがおすすめです。
鶏肉は加熱しすぎると固くなってしまうので、先に炒めてから1度取り出しておきます。調味料は砂糖を先に加えることで、味が染み込みやすくなり美味しくなります。みりんは、コクをプラスして味に深みを出すために、食材に火が通った最後のタイミングで入れてください。最後に彩りで飾る絹さやは、代わりにいんげんを使っても良いでしょう。
おせち料理に入れる筑前煮(煮しめ)は
@北海道
北海道では筑前煮はうま煮と呼ばれ、その材料と作り方は以下のとおりです。
【材料】
・鶏もも肉:200g
・蓮根:200g
・にんじん:1/2本(75g)
・ごぼう:20cm(60g)
・たけのこの水煮:1/2個
・こんにゃく:100g
・干ししいたけ:4枚
・絹さや:6枚
・サラダ油:大さじ1/2
・水:200cc
・酒:大さじ1
・みりん:大さじ3
・砂糖:大さじ1/2
・しょうゆ:大さじ3
【作り方】
1.水で戻した干ししいたけは軸を落とし半分に切り、戻し汁を200ccとっておく 2.蓮根は1cm幅の半月切り、ごぼうは斜め1cm幅に切り、水にさらして水気を切る 3.にんじんは食べやすい大きさの乱切り、絹さやは筋を取り下茹でして斜めに半分に切る 4.たけのこの穂先は1cm幅のくし形切り、根元の方は1cm幅の半月切りにする 5.こんにゃくはスプーンで食べやすい大きさにちぎり下茹でしておき、鶏肉は1口大に切る 6.フライパンにサラダ油を入れ熱し、鶏肉を中火で色が変わるまで炒める 7.絹さや以外の食材を入れて炒め、干ししいたけの戻し汁、しょうゆ以外の調味料を加える 8.よく混ぜて煮立たせたらアクを取り、落としぶたをして弱めの中火で10分ほど煮る 9.しょうゆを加え、時々混ぜながら10分ほど煮つめる 10.器に盛り、絹さやを飾って完成
食材は食べやすい大きさに揃えて切ると、見た目も良く火の通りも一定になります。しいたけの戻し汁には旨味成分が多く含まれているので、とっておいて具材を煮る時に加えると、しいたけの香りや旨味によりさらに美味しく煮ることができます。しょうゆを入れたあとは、煮汁の量が1/3程度になるまで煮つめてください。
北海道で一般的なうま煮とは、根菜や鶏肉などを砂糖、しょうゆ、みりんなどで味付けした煮物のことで、おせちとしてお正月に食べる料理としても親しまれています。うま煮は濃いめの味付けがされているのが特徴なので、しっかりとした味わいが好きな人におすすめです。
A東北地方
青森などの東北地方では筑前煮は煮しめと呼ばれ、その材料と作り方は以下のとおりです。
【材料】
・ごぼう:120g
・にんじん:120g
・ふき水煮:120g
・こんにゃく:120g
・根曲がり竹水煮:8本
・干ししいたけ:4個
・高野豆腐:2個
・結び昆布:8個
・油揚げ:1枚
・つぶ貝:4個
・水:1200ml
・だしパック:2パック
・酒(煮汁用):大さじ3
・しょうゆ(煮汁用):大さじ3
・みりん(調味用):大さじ2
・しょうゆ(調味用):大さじ1
【作り方】
1.鍋に水とだしパックを入れ5〜10分ほど濃いめに煮出し、1000mlのだし汁を作る 2.1のだし汁に煮汁用の酒としょうゆを入れ、煮汁を作る 3.にんじんは乱切り、ふきは4〜5cmの長さに切る 4.ごぼうは乱切りしてから、水にさらしてアク抜きをする 5.こんにゃくは6〜8mm幅に切り、真ん中に切れ目を入れねじって手綱こんにゃくを作る 6.干ししいたけは水で戻し、高野豆腐はぬるま湯で戻して、食べやすい大きさに切る 7.結び昆布を水で戻し、油揚げは食べやすい大きさに切る 8.食材を固いものから順に煮汁に入れ、落としぶたと鍋ぶたをして、静かに煮立つ程度の弱火で30分ほど煮る 9.ふきとつぶ貝を加えて、調味用のみりんとしょうゆを入れて10分ほど煮て完成
煮汁を最初に作っておき、食材の下準備をしたら、ごぼうやにんじんなどの固いものから順番に鍋に入れて煮ていきます。その後はこんにゃく、根曲がり竹、干ししいたけなどを加え、最後に高野豆腐や結び昆布、油揚げなどの柔らかいものを入れましょう。煮物は冷めるときに味が染みこむので、ふきとつぶ貝を入れて煮たあとは、そのまま冷まして味をなじませます。
東北地方の煮しめは、山菜や貝、大豆製品などのさまざまな食材が使われることが多く、ボリュームがあり栄養バランスも良いのが特徴です。青森では、煮しめをお正月など多くの人が集まるときに大きな鍋で作り、数日かけて食べることもあります。
B関西
関西の筑前煮は素材を生かした色鮮やかな煮しめで、材料と作り方は以下のとおりです。
【材料】
・白だし:50cc
・みりん:大さじ1
・砂糖:大さじ1
・水:2カップ
・里芋:8個
・ごぼう:1/2本
・たけのこ:1/2個
・こんにゃく:1/2枚
・蓮根:1節
・にんじん:1/2本
・干ししいたけ:4枚
・きぬさや:12枚
・塩(下茹で用):適量
【作り方】
1.里芋は六角に皮をむき、塩でもんでぬめりを取る 2.たけのこは1口大に切り、白いアクを水で洗い流す 3.ごぼうは皮をむき乱切りに、蓮根は輪切りにして花形に切り、それぞれ水につけておく 4.こんにゃくは塩でもみ洗いし、真ん中に切り目を入れてねじり手綱の形にする 5.干ししいたけはぬるま湯で戻し亀甲形に切り、にんじんは梅の花の形に飾り切りする 6.里芋、たけのこ、こんにゃくを鍋で下茹でし、ザルに上げて水を切る 7.鍋に調味料と下準備した食材を入れてひと煮立ちさせる 8.落とし蓋をして弱火で20〜30分ほど煮る 9.きぬさやの筋を取り、下茹でしておく 10.具材に火が通ったら鍋のまま冷まし、器に盛りつけてきぬさやを飾りつけて完成
ごぼうや蓮根は切ったあとに水につけて、しっかりとアク抜きをしましょう。里芋は六角、しいたけは亀甲形に切り、蓮根やにんじんは花形に飾り切ることで縁起の良さやおめでたさを表現でき、おせち料理の見た目も華やかになります。飾り切りが難しい場合は、クッキー用の抜き型や彫刻刀を使うと綺麗に切りやすいので試してみてください。
関西風の煮しめは、煮る時に白だしや薄口しょうゆを使い、野菜の色をそのまま生かした見た目が特徴です。京都では煮しめに生麩を入れることも多く、生麩を煮た煮汁も加えることで深みのある上品な味に仕上げることができます。
C鹿児島県
鹿児島の煮しめは「しゅんかん」と呼ばれ、その材料と作り方は以下のとおりです。
【材料】
<豚肉の塩漬け用>
・豚ばら肉(塊):200g
・粗塩:約6g(肉の重さの3%)
・グラニュー糖:約3g(肉の重さの1.5%)
・黒こしょう:少々(肉の重さの0.3%)
<豚肉の煮込み用>
・だし汁:100cc
・上白糖:大さじ1/2
・酒:大さじ1
・薄口しょうゆ:大さじ1
<煮込み用>
・しょうが薄切り:少々
・大根:400g
・にんじん:280g
・ごぼう:200g
・たけのこ水煮:100g
・油揚げ:20g
・いんげん:30g
・干ししいたけ:8g
・(A)だし汁:600cc
・(B)食塩:小さじ2/3
・(B)薄口しょうゆ:大さじ1と1/2
・(B)酒:大さじ2と1/2
【作り方】
1.豚肉に<塩漬け用調味料>を合わせてまぶしつけ、塩の粒がなくなるまでよくもみ込む 2.肉の表面に水分が出てきたら、袋に入れ空気を抜いて閉じ、チルド室で一晩おく 3.干ししいたけは洗って水で戻し軸を落とし、戻し汁をとっておく 4.塩漬けした豚肉は、多めの水にしょうがの薄切りを入れ30分〜1時間ほど茹でる 5.大根は6〜7cmの長さに切り、3cm角くらいの棒状に切って面取りする 6.にんじんは縦半分にして、大根と同じ長さに切り面取りする 7.ごぼうは6〜7cmほどに切り、太いものは縦割りにして茹でる 8.油揚げは油抜きして半分に切り、たけのこの下部は横に1cm幅、上部は縦切りにする 9.鍋に<煮込み用>(A)だし汁を入れ、大根と豚肉を洗って加え、大根がやわらかくなるまで煮る 10.豚肉を取り出して1cm厚さに切り、<豚肉煮込み用調味料>でしばらく煮る 11.出し汁と大根が入っている9の鍋に、いんげん以外の残りの具材と調味料<煮込み用>(B)を入れて、20〜30分煮込む 12.11の鍋に10の豚肉を煮汁ごと入れ、いんげんも加えて5〜6分煮る
豚肉はあらかじめ塩漬けにしたものを使用し、下茹でしてから別の鍋で煮て味を付け、その煮汁ごと他の食材を煮た鍋に加えて使うのがポイントです。干ししいたけの戻し汁はうまみ成分が含まれているのでとっておき、具材を煮るときにだし汁と合わせて使いましょう。大根とにんじん、ごぼうの長さをそろえると、見た目も綺麗で火の通り方も均一になります。
しゅんかんは、九州南部の鹿児島において春の祝い料理として親しまれていたもので、お正月のおせちに入れる定番料理です。しゅんかんは鶏肉ではなく豚ばら肉を用いることが特徴で、いろいろな野菜を面取りして薄味に仕立て、素材を生かした彩りの良い煮しめなのでおせち料理にとてもおすすめです。
お正月に食べる縁起の良い筑前煮ですが
おせちの筑前煮は何段目に入れる?
盛り付け方・詰め方は?
おせちの筑前煮の日持ち・賞味期限は?
いつ作るべき?
おせち料理は新年を迎えるための特別な料理で、日本の伝統文化を色濃く反映しています。この祝祭料理は、単なる食事ではなく、一年の始まりに家族や大切な人たちとの絆を深める重要なイベントでもあります。
また、近年、ご家族の人数や好みなど多様化が進み、おせちには新しいスタイルが生まれてきました。
そこで是非、ご利用いただきたいのが、インターネットの「通販のおせち」です。まずは、おせち選びの前に、おせち料理の意味や由来、そしてその歴史について詳しく解説いたします。
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おせち料理はいつ食べる?
元旦の朝
多くの家庭では、おせち料理は元旦の朝に食べるのが一般的でしょう。
このタイミングは、一年の始まりをともに祝うための重要な時間でもあります。
新年の朝に家族全員が揃って食事をすることで、家族の絆を深めるだけでなく、健やかな一年の始まりを共に祝うことができることも理由として挙げられます。
三箇日
おせち料理は元旦だけでなく、三が日(1月1日から3日まで)を通じて少しずつ食べることも特徴として挙げられます。
この期間中は、家事を休み、作り置きしておいたおせち料理を楽しむことできるメリットとして、新年の最初の三日間を祝うとともに、過去一年の労をねぎらい、しばしの休息を取ることができます。
また、おせち料理は保存が効くように作られているため、三が日にわたって楽しむこともできます。
食べきれない料理は、フリーザーバッグや保存容器を使用して無駄なく保存しましょう。
大晦日
現代では、元旦の前日におせちを楽しむ家庭も増えています。家族が集まりやすいタイミングで楽しむのが良いと言えるでしょう。
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おせち料理が日持ちする期間
おせち料理の地域別の特色について
関東地方
全体的に甘口で、保存が効くようにしっかりした味付けが多い。
数の子や紅白なますなど、見た目にも鮮やかな料理が多く使用されます。
関西地方
関東と違って、栗きんとんの代わりに「えびす(エビ)」や「鰤(ブリ)」が使われることがあります。
関東よりも味が控えめで、素材の風味を活かした料理が多く、豊かな自然や海産物が豊富なため、海の幸も多く用いられます。
北海道・東北地方
海産物が豊富で、豪華な魚介類が多く用いられます。
寒冷な気候を反映し、保存食や発酵食材を用いた料理が見られる地域もあります。
中部地方
海の幸と山の幸のバランスが取れたおせち料理が特徴。
地元の名物や特産品を活かした独自の味付けや材料が多い。
中国・四国地方
西京漬けなどの白味噌を使った料理も見られます。
地元の山の幸と、瀬戸内海の海産物が豊富に用いられる地域も見られます。
九州地方
甘い味付けが特徴的で、味噌や砂糖を多用する地域が見られます。
稲作が盛んな地域なので、米やもちなども多く使われます。
沖縄地方
豚肉が多く使われ、健康を願う意味が込められています。
島特有の野菜や食材を使い、軽めの味付けも沖縄地方ならではの魅力です。
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