DAMA collection 2024真冬特別
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布団のダニ対策!
繁殖時期から増殖を防ぐ方法まで
ご紹介

ダニは種類によって繁殖時期が異なりますが、布団には1年を通して生息しています。
ダニの死骸やフン、チリ、ホコリなどのハウスダストは、吸い込んでしまうとさまざまな身体の不調・不快な症状を引き起こす原因になることもあるため、普段からしっかりと対策をしておきたいものです。
そこで今回は、布団のダニを除去する方法や増殖を防ぐ方法などをご紹介します。

ダニの繁殖時期はいつ?

一般的にダニの繁殖時期は6月〜8月だと言われていますが、現代の住宅は気密性が高いため湿気がこもりやすく、ダニ繁殖の好条件となってしまっています。

さまざまな種類のダニがいますが、ダニは布団や枕、カーペットやソファなど家中どこにでもいて、いちばん多く生息しているのは「ヒョウヒダニ」です。人を刺すことがなく、体長も約0.1〜0.3mm程度なので肉眼で確認することは難しく、布団に生息していても気づかないことがほとんどです。

ヒョウヒダニの繁殖時期は決まっていませんが、温度25度前後で湿度が70%前後の環境を好むため、春から夏にかけて増えるとされています。この増える時期には、より入念にダニ対策をすると良いでしょう。ヒョウヒダニが増えると、ヒョウヒダニをエサとするツメダニが増えます。ツメダニは人を刺しますので、ヒョウヒダニが増えないようにすることが重要です。

ダニの繁殖条件、布団にダニが棲みつく理由

ダニが増えやすい気温や室温であっても、ダニが繁殖するための条件が揃っていなければ異常に増えることはありません。布団に棲みつくということは、布団が繁殖の条件を満たしているということです。布団にダニが棲みつく理由は次のとおりです。

繁殖に必要なエサが豊富にある

ヒョウヒダニの主食は、髪の毛やフケ、アカ、食べカスなどです。
フケやアカは新陳代謝によって毎日のように自然に皮膚からはがれ落ちるものなので、完全に取り除くことはできません。また、寝ている間も同様で、新陳代謝や無意識のうちに身体や頭をかくことで、布団やシーツ、マットレスにフケやアカが落ちています。
ソファやベッドの上などで食べこぼしたお菓子の食べカスもヒョウヒダニの栄養源になります。このように普段の習慣もヒョウヒダニの繁殖に関係しています。

布団は繊維が密集しており隠れやすい

ダニは外敵から身を守りやすい環境を好みます。布団は繊維が密集しているため、身を隠すには絶好の場所です。夏のタオルケット、冬の毛布もダニが生息するのに絶好の環境となります。

人間にとっての快眠環境は、ダニにとっても快適空間

前述の通り、ダニは温度25度前後、湿度70%前後の高温多湿を好みます。対して人間の夏の快眠環境は、温度26度前後、湿度60%前後と言われています。
つまり、人間にとって快適な空間は、ダニにとっても居心地がいい環境なのです。特にジメジメした梅雨はエアコンを活用するといいでしょう。

布団のダニ対策!ダニを除去するさまざまな方法とその効果

布団のダニ対策は「今いるダニを除去する」、「新たなダニの増殖を防ぐ」ことが大切です。まずは日常でよく行うダニの対策の方法やおすすめの方法、そしてその効果をご説明します。

掃除機は布団の表面のダニの除去に効果的

天日干しは黒い不織布の袋などを活用して

布団は寝ている間に汗を吸い込み、湿気を含んだ状態になっています。放っておくとダニの温床になってしまうので、乾燥させることが大切です。

しかし、ダニを退治するためには、50℃以上の熱を20〜30分以上、あるいは60℃の熱を当てる必要があるといわれています。さすがに真夏の天日干しでも60℃には達しません。さらに天日干しをしている間、ダニは日光が当たらない布団の裏側へ逃げてしまい、たとえ布団を裏返してもダニが再び移動するだけです。

そこでダニ退治の効果を上げるために、日光を吸収する黒い不織布などを布団に被せて、表裏をそれぞれ干します。または真夏日に黒い不織布の袋に布団を広げて入れて車内に放置しておきます。そうすると60℃以上の高温になり、逃げる間もなく退治できる可能性があります。

ただし、天日干しをしても布団の表面についた死骸やフンは残っているので、取り込んだ後は必ず掃除機をかけましょう。

布団を干したあとはたたかず、なでるように

天日干しした布団をたたくことで、表面についたダニの死骸やフンを飛ばすことができますが、掃除機と同様に布団の内側に入り込んだダニまでは取り除けません。ダニはかぎ爪と吸盤を持っており、布団の繊維にしがみつくため、たたいても取り除くことは難しいです。
また、たたくことで死骸やフンを細かく砕いてしまい、たたいた衝撃で舞い上がったより細かいハウスダストを吸い込んでしまう危険性もあります。

ですので布団を干したあとは、布団たたきで布団の表面をなでるようにしてダニの死骸やフンを落とすのがおすすめです。

補足

※布団乾燥機は製品によって対応できる布団の素材が違いますので、取扱説明書で確認してください。

乾燥時間は90分〜120分に設定しましょう。1回で全てを退治できないので、表裏2〜4回繰り返し、乾燥機をかけるといいでしょう。

マット無しの布団乾燥機は、ダブルサイズ対応のものだとシングル用よりもパワーが強いので、より効果的です。この場合も掛け布団で敷き布団を包んで乾燥機をかけると良いです。乾燥機をかけた後は、掃除機で死骸やフンを吸引しましょう。

コインランドリーの乾燥機はとても有効

家庭用の衣類乾燥機は布団に対応していないものが多いですが、コインランドリーの乾燥機は大型でパワフルなので、ダニの死滅温度である50度以上に達しやすく効果的です。

ただし、ウール、シルク、合成繊維であるポリエステルなど乾燥機に掛けられない素材もあるので注意が必要です。基本的に「タンブラー乾燥は避けてください」と書いてあるものは乾燥機にかけられません。アイロンマークが「×」や「低」になっているものも避けましょう。品質表示のタグを必ずチェックしてください。

また、布団を扱えるコインランドリーかどうかも事前に確認しましょう!布団の生地が薄くなっていると、乾燥機の中で破れてしまう可能性もあるので注意してください。 乾燥機だけでなく、洗ってから乾燥機にかければフケやアカ、食べカスなども取り除けて、よりクリーンに仕上がりますよ。

いちばんのおすすめはクリーニングに出して水洗い&乾燥機

自宅では限界があるダニ退治もクリーニングならすっきりリフレッシュできます。布団のダニ対策は水洗いして乾燥機にかけるのが最適です。

実はダニは水や洗濯水にも強く、死滅させることはできません。しかし、水洗いを施すことでフケやアカ、しみ込んだ汗などを洗い流すことができます。そして高温乾燥機にかけることでダニは死滅し、布団を隅々までしっかり乾燥させることができます。防ダニ加工などのオプションがある場合はお願いするとより良いですね。

自宅では洗って乾かすことが難しいですし、コインランドリーでは洗えない羊毛布団のクリーニングも、専用の機械を導入しているクリーニング店では丸洗いが可能です。

ダニの寿命は2〜3ヶ月ですが、1匹で50〜100個の卵を産みますので、定期的な手入れが必要です。洗う頻度が高い方はコインランドリーを活用するといいでしょう。コインランドリーで洗える布団は、アクリル系毛布・羽毛布団などです。

まとめ

布団はヒョウヒダニの大好物であるアカやフケがたまりやすいですし、寝ている間にかいた汗で湿ってしまうので棲みやすい環境でもあります。こまめにダニ退治をしようとしても、天日干し、干した後にたたく、掃除機をかける、など従来のダニ対策はあまり効果を発揮しません。

結論としては、「今いるダニを除去する」ために効果的なのは、丸洗いして乾燥機にかけることです。しかし、ダニが棲みやすい環境を作らないために天日干しをして乾燥させることは大切で、その際に黒いシートをサッと掛けるだけでダニ退治の効果は高まります。掃除機も表面だけとはいえ、ダニの死骸やフンを減らせます。日々のお手入れはこのようなやり方が取り組みやすい除去方法です。そして気になったときに、丸洗いして乾燥機にかけると良いと思います。

さあ、ダニを除去したら、次は再発を防ぎましょう。

布団のダニ対策!ダニの増殖を予防する方法

ダニの除去作業を行なったら、次はダニを増やさないようにしましょう。
先にも述べたようにダニはじゅうたんやソファにも潜んでいるので、例えばソファに座ったあとにベッドに座ったり、じゅうたんの上を歩いた足で布団に上がれば、ダニが布団に移動することになります。そして再び増殖を始めてしまうのです。
しかし、ダニの増殖をなるべく抑えられる方法があります!ぜひ参考にしてみてください!

布団を敷きっぱなしにせず、こまめにシーツを替える

布団を敷きっぱなしにしていると、フケやアカ、食べカスなどが溜まっていき、それだけダニが増えやすくなります。また、布団と床の間に湿気が溜まることもダニが増えやすくなる理由となります。できれば1日1回は天日干しをして、布団を乾燥させましょう。

床に直接マットレスを置いている場合やベッドの際も、マットレスに風通しをすることが大切です。1週間に1度はマットレスを立てて干すことが望ましいですが、干すことが困難な場合は窓を開けて風通しを良くするだけでも効果が期待できます。

シーツやカバーはこまめに交換して清潔を保つようにし、布団乾燥機も活用すると良いでしょう。

押し入れに保管したままにしない

押し入れの中は湿度が高く空気も入れ替わらないため、ダニが増えやすくなります。使っていない布団も、定期的に押し入れから出して掃除機をかけたり、天日干しをしたりしましょう。
なお、圧縮袋に入れて保管する場合は、湿気が溜まりにくいように除湿剤を一緒に入れましょう。

押し入れに物を詰め込むと空気の通り道がなくなってしまい、湿気がこもりやすくなるのも要注意です。天気が良い日は押入れの換気をしましょう。普段から風通しをよくしておくことが大切です。布団はスノコを敷いて保管すると湿気対策にもなり、ダニの発生を抑えることにも効果的です。

部屋を換気して布団の上げ下ろしを行う

起きてすぐに布団を押入れに入れるのは止めましょう。布団をしまう前に椅子等に掛けて湿気を飛ばすと良いです。

布団を上げ下ろしすると、大量のハウスダストが舞います。そのため、必ず換気をしながら上げ下ろしを行うようにしましょう。また、しばらくはハウスダストが舞っている状態なので、夜は就寝の30分前までには敷いて、部屋を換気しておきましょう。

こまめに洗濯をする

普段生活しているだけでも自然にフケやアカは新陳代謝ではがれ落ちています。特に長い時間を過ごす布団や枕回りなどに溜まりやすいです。梅雨の時期は特に、毎日シーツやカバーを交換するようにしましょう。

白いシーツやマットレスだとフケやアカを確認できないので、気になる方はネイビーやブラックなど暗い色のものを使うこともアイデアのひとつです。

布団の上で飲食をしない

ベッドをソファ替わりにしている場合、食事のときに衣類に食べこぼしたものがベッド上まで運ばれたり、いつもの習慣でベッドに座ってお菓子を食べていると知らず知らず食べこぼしていたりするものです。これはベッドに食べ物や飲み物を持ち込まないことで防げます。このように、普段の行動を見直すこともダニの繁殖予防につながります。

ワンルームや1Kの部屋ですと、面積に限りがあるのでレイアウトが難しいですが、生活スタイルにメリハリをもたせることがポイントになります。

ダニが増えにくい高密度なシーツを選ぶ

布団のシーツはダニが内側に入り込みにくい、繊維が細かいものを使いましょう。ダニが内側に入らなければ、それだけダニが増えにくくなります。

このようなダニが内側に入ることを防ぐシーツは市販されているのでチェックしてみましょう。ただし、完全にダニの繁殖を防げるわけではないため、掃除機や乾燥機などによるメンテナンスは必要です。

防ダニ加工の布団を使う

防ダニ加工をうたった製品には、ダニが寄りつきにくくなる忌避(きひ)効果と、ダニを増やしにくくする増殖抑制効果があります。両方を満たしているものもあれば、片方しか満たしていないものもあります。厳しい基準に合格した製品には、防ダニ加工製品のマークがついています。

忌避効果は、あくまでもダニを寄せつけにくい効果であり、ダニを殺すことを目的とはしていません。増殖抑制効果は、ダニが布団に入り込んだ際に増殖を抑えるものです。防ダニ加工されていない布団よりダニによる問題が起こりにくくはなりますが、完全に防げるわけではないので注意しましょう。

まとめ

「新たなダニの増殖を防ぐ」ためには湿気に注意することと、清潔にすることが主になります。また、ダニ対策の製品や加工品を使うのも良いですね。

ダニは、髪の毛、アカやフケなどをエサにしているため、どうしても増えてしまうものです。日々、気になるダニですが、ちょっとした心掛けで心地よく過ごせる環境を作れると思います。

死骸やフンは毎日出るので、できるだけ毎日掃除機をかけましょう。ダニが増えると、健康状態の悪化にもつながる可能性があるので、1年を通してダニの除去と繁殖予防の対策を行うのがおすすめです。