植物には、種類ごとにその生育に適した光や温度や湿度などの条件があります。寄せ植えでは、同じ環境で複数の植物を栽培することになりますから、組み合わせる植物の性質を考えて選ぶことは重要な要素です。 例えば、苗のラベルに「日向を好む」とか「適度な水やりを好む」といった性質が書かれている植物を、「半日陰を好む」とか「乾燥を好む」といった植物と一緒に栽培することは避けましょう。図鑑や園芸書には、それぞれの栽培に適した環境条件が書かれていますから、同じ性質を持つもの同士を組み合わせるようにしてください。

一つの寄せ植えを構成する際には、草丈の高いものや横に広がるもの、下に垂れ下がるものなど、草姿を意識して組み合わせるのがポイントです。同じような草丈や同じような存在感のものばかりを使うのではなく、例えば、大きく派手なものを「主役」として中央奥に据えて、その周囲や手前のスペースを草丈の低い小さめの花やカラーリーフなどの「脇役」でこんもりと埋めるなど、植物に役割をもたせるように意識して選ぶと良いでしょう。主役を頂点とした三角形の構図や、主役を逆三角形にした構図などは、全体を上手くまとめる代表的なテクニックです。なお、枝が下垂する植物は構図に動きのアクセントをつけるのに役立ちます。

植え付けに使う土は市販の培養土を使うと便利です。元肥入りで、水もちと水はけが良く、軽めのものがおすすめです。鉢の移動なども考えると鉢底石も軽いものがよいでしょう。

苗は、それぞれ根鉢の高さが違うので、同じ深さに埋めるのではなく、図のように苗の地際がウォータースペース（水の貯まる部分）の下のラインで揃うように調節するのがコツです。

土は、指や割りばしを使いながら隙間なく入れましょう。

最後に、鉢底から水が流れ出るくらい水をやって完成です。

使用花材

・八重咲き　ヒヤシンス
・ラナンキュラス　グリーン
・ネメシア　ピンクレモネード
・フレンチラベンダー　ルトルビーノ
・フェリシア　フェルシティ
・へーべ　バリエガータ

使用花材

・ランタナ　レインボーオレンジ
・バーベナ　ハートビスケットスーパーレッド
・イポメア　ブラッキー
・ガザニア　カナリアスマイル
・イポメア　スイートハートライムグリーン
・カレックス　フロスティッドカール

使用花材

・秋桜　ディープレッドキャンパス
・エリナ
・カカリア
・アガスターシェ　オーランチカ
・アルテルナンテラ　パープルナイト

使用花材

・ハボタン　漆黒
・カレックス　ブロンズカール
・ツルコケモモ
・ラミュウム
・ドドナエア　プルプレア
・斑入りヤブコウジ
・八重咲きパンジー　フェアリーチュール
・ルボタン　パープルポップ
・八重咲きアネモネ　凜々花（りりか）