お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

専門家吉谷桂子のガーデンダイアリー ~花と緑と豊かに暮らすガーデニング手帖~

ウイッチフォード・ポタリーとジム・キーリングさん

吉谷桂子

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今、世界中が難局にいます。私自身1月末にコロナウイルスのニュースがでてから、マスク、手洗い、殺菌対策。ずっと努めてきましたが、もっともっと、緊張感をもたなければ。

気持ち、落ち込むのですが、植物に触れたり、好きなアロマに浸りつつ、楽しい思い出や

希望の持てることについて思いを馳せるのは、心の健康に有効だと思います。

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去年の夏。ウイッチフォード・ポタリーのジムさんを尋ねた時の幸せな気持ちを思い出してました。

ジムさんは、世界最高の植木鉢を作り出すウイッチフォード・ポタリーの創始者で、

世界一のフラワーポッター、そしてアーティストです。ジムさんと初めて会ったのはもう27年ほど前か。

この時は、ジムさん手作りのランチをジム手作りの食器でごちそうになって(すっごく美味しかった!)

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今、海外旅行はおろか、街にでることも控えるべき時が来ています。このような非常事態は

誰にも想像ができなかったと思いますが、去年、私にはひとつの思いがありました。

このときも、なにげなく、訪ねたのではありませんでした。かなり覚悟をして、レンタカーを借りました。そういうところ、若い時とは違います。

もちろん、今の状態が改善できたら、絶対にまたイギリスに行くつもりですが、年齢的なこともあって、レンタカーを運転して自由にイギリスを走り回ることなど。徐々に難しくなるだろうと。

いつかやろうと思っていたこと。全部、去年のうち 2019年じゅうにやってしまわねばと。

思っていました。会いたい人には会いに行く。聞きたい話。味わいたい、見たい、体験したいこと。

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このときは、Five Elements の話を聞いていました。古代ヨーロッパの原始宗教のこと。英語力が

追いつかず、単語の意味を教えてもらったり。するとそのフィーリングがすごくわかる。

地面の力のことに始まって。地、水、火、風。そして、天空の要素。

このとき、朝は、モーニング・サルテーション(朝のヨガ、太陽礼拝)をここですることも

聞きました。私も時々、ヨガをしますから。

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ジムさんが作ってくれたのは庭で飼っている鶏の卵の料理と庭でオーガニックに作っている野菜の

サラダ、ものすごく美味しい近所のパン屋さんのパンを aga (イギリスのオーブン)で焼いて。

最高のランチでした。

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ジムさんの作品がフォーカルポイントになったプライベート・ガーデン。

地面の力を感じるとてもスピリチャルでオーガニックな庭だ。

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樹木草花。すべてが造形的にコンポジションされています。樹木の仕立てのせいも

ありますが、日本庭園の精神も感じるかもしれませんが、草のフォルムも違うものを合わせて美しい。その奥に控えるのは...

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森の精、パックかな? こちらもジムさんの作品。私もこの顔のお仲間を持っているのですが

この大型の植木鉢と合わせるとまた美しいですね。

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もちろん、花とのコンビも美しい。そういえばイギリスでは、7月にパンジー、咲かせてた。

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100年以上も前に始まったイングリッシュ・ガーデンの自然観やセオリー。やはり、本当に

尊いもので、学んでも学んでも尽きないと思います。

今、また、密かに自宅の庭のガーデニングブームが来ているというウワサがあちこちに。

街に住む人は窓辺やベランダ、庭のある人は庭で過ごす時間を増やすことで、癒されるはず。

庭をきれいにしようとする意思や行動は、必ず目に見える形で次に良い結果を得られるから。


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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