今は季節を問わず色々な野菜や果物が手に入るようになったけれど、スイカは夏にしか食べることができない、まさに季節限定の味。甘くてみずみずしい果肉は、ビタミンC、リコピンなど栄養の宝庫です。つるが四方に広がるので、広い場所でしか育てられないイメージがありますが、小型の小玉スイカだったら、支柱やネットで仕立てたり、鉢植えでも育てることができ、初心者にもオススメです。
スイカの育て方
Garden&Garden監修
今は季節を問わず色々な野菜や果物が手に入るようになったけれど、スイカは夏にしか食べることができない、まさに季節限定の味。甘くてみずみずしい果肉は、ビタミンC、リコピンなど栄養の宝庫です。つるが四方に広がるので、広い場所でしか育てられないイメージがありますが、小型の小玉スイカだったら、支柱やネットで仕立てたり、鉢植えでも育てることができ、初心者にもオススメです。
INDEX
スイカの基本情報
ウリ科スイカ属
難易度★★
苗植え4月下旬〜5月下旬 収穫8月
スイカはウリ科のつる性一年草です。水はけがよく、日当たりの良い場所を好みます。育て方はカボチャに似ています。ゴールデンウイーク頃に苗を植え、8月に収穫します。梅雨前に受粉できるよう、植え付けが遅くなりすぎないよう注意します。
スイカの植え付け
水はけの良い日当たりの良い場所で育てます。地面に這わせて育てる場合は、蔓が四方に広がるので、1mは間隔をあけて植えます。場所がない場合は、支柱やネットを利用して立体的に育てます。
高植えにして、雨よけを
スイカの原産地はアフリカの砂漠地帯。湿った環境が苦手です。畑に植える場合は鞍つき(土を山盛りにした場所に植える)にして植えます。苗を植える地中に堆肥と肥料をすき込き混んだ上に、20cm程山を盛って、そこへ苗を植え付けます。
※カボチャ栽培を参考にします。
スイカ管理のポイント
ホットキャップや寒冷紗で防寒を
植え付け後ホットキャップや寒冷紗でカバーをする事で、寒さや強い風、害虫を防ぐことができます。ホットキャップの中で葉がぶつかる程成長してきたら外します。絶対やらなければならない作業ではありませんが、生育初期にスムーズに成長するのでオススメです。
親づるの剪定
本葉が5〜6枚くらい育った頃に、先端をハサミでカットします。すると子づるが伸び始めます。育ちの良い子づるを3〜4本伸ばします。
※カボチャ栽培を参考にします。
放任しても大丈夫
甘い実をとるためには1蔓2実にします。子づるの根元近くになる実は取り除き、最初の実は10〜15節についた物を育てます。2つ目の実から数えて10枚の葉を残したら、つるの先端をカットして実を充実させます。ただ、よく分からない場合は放任して育てても大丈夫。大小の実ができてそれもまた楽しいかもしれません。
人工受粉
ミツバチなど受粉を助けてくれる昆虫が行き交う場所であれば、そんなに問題ありませ。ベランダ栽培など昆虫の助けがもらえないような場所では人工受粉がオススメです。花の根元が膨らんでいるのが雌花なので、膨らんでいない方の雄花の花粉を雌花につけます。午前中の早いうちに行います。
スイカの植えつけポイント
実際に植え付ける(鉢植え)
植える前、苗を腰水につけ、しっかり水を吸わせてから植え付けます。また暖かい午前中に作業をしましょう。
@鉢に野菜用の土を入れ、鉢の中心に苗を植えつけます。(鉢底穴が大きな場合は、鉢底ネットを置いてから、鉢底石を少し敷き詰めて土が流れないようします。)
Aなるべく根を崩さないようにしてそっと植え、株元をキュッと抑えます
B植え付け後、マルチングを施し、鉢底から水が出るくらいたっぷりと水をあげます。
風のあおられ防止
鉢植え栽培する場合は、行灯につるを巻きつけて育てます。地面に這わせて育てる場合は、わらを敷いたり、雑草を這わせたままにしてまきひげが絡む状況を作ってあげます。防草シートを敷いた場合は、Uピンなどで鶴を固定して風に煽られて葉や茎が痛むのを避けましょう。
スイカの肥料・水やり
肥料について(鉢植え)
野菜用の土には肥料分が入っていますので、植え付け時には入れる必要がありません。一番最初の青い実がなり始めたら、最初の肥料をあげます。その後は2週間〜20日に1回を目安に、様子を見ながら緩効性肥料を施します。
肥料について
スイカはカボチャ同様、窒素肥料分が多いと「つるぼけ」と言い、蔓ばかり伸びて実をつけるための花が咲かなくなります。そうならないためにも、植え付け前にたっぷり肥料をすき込むよりも、追肥でコントロールしていく方法が適しています。
水やりについて
地植えは、ほぼ水やりは必要ありません。鉢植えが乾いたらたっぷりが基本です。あげすぎて常に土が湿った状態になると、病気にかかりやすいので気をつけます。
スイカの楽しみ方のポイント
病気・害虫・予防・対処
病気予防
まずは、良い苗選びが成功の第一歩。
@節間の詰まったしっかりとした苗
A大きな子葉(双葉)がついており、本葉が黄色に変色したり、虫くいや病気のないもの
B早くても4月下旬からゴールデンウイークに購入し、購入後すぐ植える これを守るだけで、その後の成長が随分違います。
雨よけは必要?
日当たりと風通しの良い環境で育てます。なるべく梅雨前に受粉するよう、植えるのが遅くならないよう気をつけます。株元だけでもビニールで覆う事で、効果があります。
代表的な病害虫
ウリハムシ
オレンジや黒色の小さな昆虫ウリハムシは、ウリ科の植物によくつく害虫です。放っておくと爆発的に増えて、気づいたら葉がボロボロになっていたなんて事にも。被害が拡大する前に薬剤散布も1つの方法です。特に植えてすぐの苗がやられないよう、ビニールや不織布でカバーすると効果的です。
うどんこ病
空気の循環が悪く、気温が低く、乾燥が続くとかかりやすくなります。葉や茎の表面に白っぽい粉をまぶしたようになります。風通しの良い環境で育てる事が大切です。また、発生初期に薬剤散布が効果的です。
スイカつる枯れ病
葉に斑点ができたり、地際の茎が茶色く腐ったようになり、ヤニが出たりもします。カビが原因となり発生する病気で、梅雨時期など土が湿った状況になるとかかりやすくなります。そうならないためにも連作を避けて、一度スイカを育てた場所では6〜7年はあけましょう。また接木苗を利用する方法もあります。
スイカの由来・歴史
スイカの育て方・まとめ
大きなスイカを収穫したい人は、定番の大玉スイカを。栽培場所があまり確保できない、とりあえず初めてみたい人は小玉スイカ。ちょっと変わった品種にトライしたい人は、果肉が黄色の黄肉スイカや、果肉が赤くて皮が黄色い黄皮スイカ、果肉が赤で皮の黒い黒皮スイカを育ててみてはいかがでしょうか?最近はオレンジ色の果肉の中玉スイカも出回っています。
スイカ栽培の最大の魅力は、何と言っても達成感。自分で育てた大きな甘い実を家族や友人と楽しくいただく。なんとも贅沢です。葉が何枚で、どこを切ってどの実生かして、、、と色々な育て方が、いろいろな媒体で紹介されいます。ですが、ここは家庭菜園、均等な実を収穫する必要もありません。肩の力を抜いて放任で育てても、実が収穫できたりしますよ。お試しあれ。
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