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スズランの育て方
Garden&Garden監修

小さな白い釣鐘状の花が並んで咲く姿は、可愛らしさそのもの。春の訪れを知らせる、清楚で香りの良い花が魅力のスズラン。北海道や東北、信州の高山に自生する「スズラン」と、ヨーロッパ原産の「ドイツスズラン」があります。多く出回るのはドイツスズランで、花付きが良く、香りが強いのも特徴です。その園芸品種でピンクの花色品種や、八重咲き品種、葉に黄緑の筋模様が入る品種など実は変わった品種もあります。

スズランの基本情報

キジカクシ科スズラン属

  • 難易度★
    開花期:5〜6月 植え替え期6〜6月、10〜11月 肥料:3月、6〜7月

  • 通常は5〜6月にかけて花が咲きますが、温度調整をして早い時期に花をあげた株が3月頃から出回ります。花のイメージが強いですが、秋になると可愛らしい実も楽しめます。秋には地上部が枯れ、また春になると芽を出します。

  • 基本情報

    小さな花をひっそりと咲かせるスズラン。単体で楽しむというよりは、数株から一面に群生するような景色がとても良く合います。真夏は強い日差しを避け、それ以外の時期はお日様がしっかり当たるような場所を好みます。真夏の午後に緑陰になるような場所がベストです。

  • 毒があるので注意

    可愛らしい見た目とは裏腹に、毒を持つ植物です。間違って口にしないように注意します。ただし触ったり香りをかいだりするのには全く問題ないので、怖がる必要はありません。

スズランの管理のポイント

  • 置き場所

    真夏は木陰が好きだからといって、全くの日陰に置くと花が咲かなくなったりします。基本的にはお日様が大好きな植物です。花芽をつけるために、日光はとても重要です。ですので、午後の強い日差しを木漏れ日で遮るような環境がベストです。

  • 庭植え

    あらかじめ堆肥と腐葉土を混ぜ込んで土を耕しておきます。環境さえ合えば、どんどん株が増えていくので、そのまま放っておいても大丈夫なくらいです。ただし、4〜5年すると株が混み合って花付きが悪くなったりするので、その場合は、秋の10〜11月もしくは花芽の動く直前の3月に株分けをします。

  • 鉢植え栽培

    鉢植え栽培も可能です。真夏は涼しい緑陰になり、それ以外は日光をたっぷり浴びることのできる環境に置きましょう。冬の寒さも必要なので、基本的に屋外で管理します。地下茎が伸びて、その先に新たな芽を出す性質なので、1〜2年に一度は花が終わったら植え替えをします。

スズランの植え替え・切り戻しのポイント

  • 購入後の植え替え(5〜6月の花後)

    花が終わったら、鉢から取り出します。軽く下の根をほぐす程度で一回り大きな鉢に植えます。深植えしないよう注意します。培養土に赤玉土と鹿沼土を1割程度ずつ混ぜ、緩効性肥料も混ぜ込んで植え付けます。最後にしっかりと鉢底から水が流れる程、たっぷり水をやります。

  • 植え替え(10〜11月地上部が枯れた後)

    地上部分の葉が枯れたら、地下茎を掘り起こします。土を丁寧に取り除き、芽ごとに切り分けます。しっかりぷっくりと膨らんだ花芽を選んで植え付けます。芽が少し隠れる程度に土をかけます。用土は上記の植え替えと同様です。これをやることで、鉢の縁ばかりに花が咲くのを防ぎます。

  • スズラン(日本のスズラン)

    日本に自生するスズランは、ドイツスズランに比べると暑さが苦手です。初心者はドイツスズランがオススメです。自生地のような環境の高原地など夏に涼しい環境のお庭では、放っておいても一面に増えたりするほど簡単に育てられます。

スズランの肥料、水やり

  • 肥料について

    鉢植えは肥料分が流れやすいので、肥料は必ずあげます。花後(6〜7月)と、秋植え替えをした際にもう一度緩効性肥料をあげます。地植えは、花が終わったら肥料をあげ、その後は芽が上がる少し前の3月頃にあげます。

  • 水やりについて

    鉢植えは乾いたらたっぷりが基本です。庭植えはあまり気にしなくても大丈夫です。ただし、地面があらわになっているような環境では乾きやすいので、ウッドチップや腐葉土をマルチングするなどして地表面をマルチングするのをオススメします。

スズラン楽しみ方のポイント

  • 楽しみ方色々

    スズランにとってベストな環境があれば、少しずつ増やして群生させると見事です。そしてベランダなどで育てる場合、高さのある台などに飾ると香りも姿もより間近で楽しめます。変わった品種を鉢ごとにコレクションしても楽しいですね。

スズランの病気・害虫・予防・対処

  • 病気・害虫

    大変丈夫で育てやすい植物です。そのためあまり病気や害虫の被害は聞いたことがありません。うまく育つかどうかは、生育環境が合っているかいないかによります。真夏の日差しが強すぎたり、ジメジメした環境、水切れしてしまったなどの原因で、枯れてなくなってしまう事があります。

スズランの由来・歴史

  • 学名の由来

    ドイツスズランの学名が「Convallaria majalis」に対して日本に自生するスズランの学名は「Convallaria keiskei」。最後についている「keisukei」は日本の植物学者伊藤圭介の名前からつけられました。植物学者であり、医師であり、理学博士でも合った伊藤圭介。長崎に遊学してシーボルトに師事をしました。

  • スズランの歴史

    フランスでは5月1日はスズランの日とされていて、家族や友人、愛する人にスズランを贈り幸運を願う日とされています。春の象徴であるスズランは、ケルト人にとって幸運をもたらすものとされていました。16世紀、スズランを贈られたフランス国王のシャルル9世は大変喜び、5月1日に宮廷の女性にスズランを贈る事にした事から、この習わしが始まったそうです。

スズランの育て方・Q&A

  • 今年花が咲きませんでした。来年咲かすためにはどうしたらいいですか?

    夏から秋にかけて花芽を作る時期に、全くの日陰環境だと花がつきにくくなります。まずは植えてある場所を確認しましょう。また極度に栄養が少なくても花芽をつけにくいので、花後の6〜7月、それから春さきの3月に再度緩効性肥料をあげましょう。

スズランの育て方・まとめ

  • スズランの名前はよく知っているけど、詳しくは知らないという方も実際多いのではないでしょうか?可愛らしい花で、環境さえ合えば病気などにもかからず丈夫に育ち、たくさん増えてとても育てやすい植物です。

  • 実は日本には各地にスズラン自生地があり、観光地になっています。満開の頃をチェックして、壮大な景色を見に行くのも楽しいですね。また、フランスのスズランの日にあやかって、5月1日に大切な人に可愛い花束をプレゼントして幸運を分かち合うのも、また素敵です。日頃お世話になっている奥さんや彼女にそんな素敵なプレゼントをしたら、喜ばれる事間違いなし!!のはずです。

Garden&Garden

  • 監修:Garden&Garden監修:Garden&Garden

    監修:Garden&Garden

    「大好きな草花に囲まれて暮らしたい」「もっと自分らしい庭をつくりたい」そんな思いを持ったガーデナーに向けて、等身大のガーデンライフをガーデニング季刊誌 Garden&Gardenにて提案。「いかに使うか」や「どう過ごすか」で、庭やベランダがもう一つのリビングに大変身。インテリアを楽しむように、自分にあった素敵な空間をつくるヒントを発信しています。

    【オフィシャルサイト】Garden&Garden 庭のある豊かな暮らし ※外部サイトへ遷移します

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