とてもポピュラーな植物ローズマリー。多くの庭先で育てられるのを見かけます。大変育てやすく、可愛らしい花も咲き、また有用なハーブであり、冬も青々とした葉を楽しめるときたら、人気にならない理由がありません。上に向かって伸びる立ち性と、這うように枝がしなるほふく性、その中間の半ほふく性があり、その他にも斑入り品種やピンクや白花種などの園芸品種も多くあります。
ローズマリーの育て方
Garden&Garden監修
とてもポピュラーな植物ローズマリー。多くの庭先で育てられるのを見かけます。大変育てやすく、可愛らしい花も咲き、また有用なハーブであり、冬も青々とした葉を楽しめるときたら、人気にならない理由がありません。上に向かって伸びる立ち性と、這うように枝がしなるほふく性、その中間の半ほふく性があり、その他にも斑入り品種やピンクや白花種などの園芸品種も多くあります。
INDEX
ローズマリーの基本情報
シソ科マンネンロウ属
難易度★
植え付け4月下旬〜6月、9月〜10月 花期11〜5月(夏に開花する品種もある)
ローズマリーはシソ科の地中海沿岸地方原産の常緑低木です。基本的には秋から春先まで花を咲かせます。苗は基本的に他のハーブ苗と同様、春と秋を中心に出回ります。刈り込みにも強いので、低い生垣のように刈り込んだり、ほふく性品種は石垣から垂れるようにあしらうなど、色々な使い方ができるのも魅力です。
苗の購入
他のハーブ同様、春と秋に苗が多く出回ります。小さな苗で売られる事も多いですが、成長するにつれて大きくなるので将来のサイズを見据えた場所選びが大切です。
植える場所
お庭のどんな場所で育てるかを決めて、立ち性がいいのか、ほふく性か、半ほふく性かを決めましょう。立ち性はうまく育てると背丈ほどの高さにも成長するので、それもふまえた植栽計画が必要です。香りを存分に楽しむ方法として、人がよく通る園路で香りを楽しんでもいいでしょう。日当たりの良い軒下など、少し乾燥したような場所でもうまく育ちます。
こまめに剪定
近くを通るだけでふわっと清々しい香りが漂うローズマリー。こまめに枝をカットすることで枝数が増えてこんもりよく茂り、良い樹形になります。切り取った枝は、お料理やお茶、飾りやアロマとして楽しみます。
ローズマリー管理のポイント
鉢植え
鉢植えでも育てる事が可能です。ただし根の張りが強く、すぐに鉢いっぱいになるので、ある程度大きな鉢に植えるのをオススメします。様子を見て、1〜2年毎に植え替えます。
刈り込む時期
こまめに枝を刈り込む事で、たくさんの脇芽を育てて、こんもりした樹形に育てましょう。春〜秋は強く刈り込んでも大丈夫です。樹形が乱れたりした時には大きく切り戻して葉を吹かせます。真冬は枝先を切る程度であれば大丈夫ですが、強く刈り込むのはやめましょう。
地植え
真夏の強い日差しも、乾燥にも大変強いですが、ジメジメしたような環境は苦手です。比較的寒さにも強く、霜が降りても大丈夫ですが、関東以北の寒い地方では、冬には寒冷紗やムシロなどで防寒をします。日陰は花付きが悪くなりヒョロヒョロとした姿になるので、日当たりの良い場所で育てます。
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ローズマリーの楽しみ方のポイント
剪定枝を利用して(料理)
成長期にはぐんぐん伸びるので、こまめに剪定してお料理やお茶に利用できます。肉やジャガイモに枝ごと添えたオーブンで焼き、オリーブオイルやワインにつけて調味料にも使えます。また葉をフォカッチャや、クッキーに混ぜたり、生の葉やドライをお茶にしてもスッキリ爽やかな風味を楽しむことができます。
より効果的に
グラウンドカバーとして植えるのはもちろんの事、石積みの花壇植栽の手前から溢れる様に咲かせたり、ロックガーデンにもとても良く合います。お庭がなくても鉢植えから溢れる様に咲かせても素敵です。
※子宮の収縮作用、また高血圧の治療薬に影響を及ぼす可能性や、血糖値を上げる働きがあるとも言われています。糖尿病患者、そして妊娠、授乳中、高血圧の人は大量摂取を避け、専門家に相談をお勧めします。
剪定枝を利用して(飾り)
切り取った枝をまとめて逆さに吊るすだけで、香り高いスワッグを楽しめます。また、リースにしたり、枝をくるりと丸めて飾るだけでも可愛らしいのでオススメです。ただしすぐに色が変色して葉がパラパラ落ちてきます。完全に乾燥したら、葉を集めて重曹などと一緒に消臭剤として利用してもいいですね。
病気・害虫・予防・対処
病気予防
基本的には大変育てやすく、あまり病害虫にかからない植物の1つです。病気や虫にやられないよう、健全に育てることが重要です。日当たりと水はけが良い環境で育てます。少し様子がおかしいなど変化があれば、よく観察して何が原因かを突き止めることが大切です。早めの対処が被害を広げないコツです。
ヨコバイ
シソ科のハーブに多くつく害虫で、平成28年ごろから発生が見られる害虫です。葉が白くかすれたような色になります。体長2〜3mmの大変小さな虫で、ヨーロッパから入ってきたと言われています。葉や茎の汁を吸います。被害がひどい場合は、他のシソ科ハーブ、ミント、ラベンダー、セージなどにも移動していくので、株ごと処分をして蔓延しないようにします。
ベニフキノメイガ
葉先が黒っぽくなり、枝先に蜘蛛の巣のような糸が絡んだようになっている場合、この虫の被害の可能性が高いです。梅雨の時期に多く発生します。まずは問題の箇所を観察し幼虫を見つけたら捕殺し、汚くなった葉を切り新しい葉をふかします。
ローズマリーの由来・歴史
魔除けや腐敗防止に
ラテン語でrosロス(露)marinusマリナス(海)に由来し「海の露」を意味するとされるローズマリー。地中海沿岸地域に自生し、紀元前3000年前に作られたエジプトのファラオのお墓からも見つかっています。古来から死者や悪魔から身を守る植物として、そしてミイラの腐敗防止として棺に枝を入れたとされています。
ローズ・オブ・マリー
聖母マリアが、迫害を逃れて幼いイエス・キリストを連れてエジプトへ逃亡した際、当時白い花だったローズマリーの茂みに羽織っていた青いマントをかぶせて隠れた所、みるみるうちに白花が青になったと言う話から、マリアのバラ(ローズ・オブ・マリー)と呼ばれるようになったと言われています。このエピソードにちなんで、西洋を中心にローズマリーが「愛と幸福の象徴」とされ定着しています。
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