まだ寒さの感じる時期、いち早く出回る早春の花。幾重にも重なるシルクのような花びらや、バラにも負けない豪華で大輪の花が魅力の植物です。淡いピンクや淡い黄色の柔らかな花色から、赤やオレンジ、マゼンタ色などの鮮やかな花色、紫やシックなアプリコットカラー、緑など複数の色が混じった繊細な花色品種もあり、多種多様です。中近東からヨーロッパ南部を原産とする球根植物で、水はけの良い土環境と日当たりを好みます。
ラナンキュラスの育て方
Garden&Garden監修
まだ寒さの感じる時期、いち早く出回る早春の花。幾重にも重なるシルクのような花びらや、バラにも負けない豪華で大輪の花が魅力の植物です。淡いピンクや淡い黄色の柔らかな花色から、赤やオレンジ、マゼンタ色などの鮮やかな花色、紫やシックなアプリコットカラー、緑など複数の色が混じった繊細な花色品種もあり、多種多様です。中近東からヨーロッパ南部を原産とする球根植物で、水はけの良い土環境と日当たりを好みます。
INDEX
ラナンキュラスの基本情報
キンポウゲ科キンポウゲ属
難易度★(花を咲かせるのみ)★★★(球根を掘り上げした場合)
植え付け11〜12月 花3月〜5月
秋に球根を植え付けて春に花を楽しみます。その後夏になると地上部分が枯れて休眠するので、掘り上げて陰干しします。その後また秋に植え付けます。チューリップ同様、掘り上げて再度植え付けは可能ですが、湿度の管理が難しく栽培難易度が上がるので、1年と割り切って地上部分が枯れるまでと割り切って楽しむのも1つの方法です。
初心者は鉢植えを
秋に球根から栽培する方法と、春先に園芸店に出回る花芽のついた鉢植えを栽培する方法があります。たくさん育てたい!好みの品種を育てたい!と思ったら、秋に球根を手に入れて植え付けます。球根は植え付ける前に湿らせて吸水させてから植え付けるので、初心者は簡単に花が楽しめる春先に出回る鉢植えから育てるのがオススメです。種で増やす事もできますが、種自体があまり流通していません。
球根の吸水
カラカラの乾燥した状態の球根が売られているので、植え付け前に吸水作業が必要です。一気に吸水させると腐りの原因になるので、ゆっくり吸水させるのがポイントです。湿らせたバーミキュライトやパーライトの上に並べて涼しい場所で1週間〜10日くらいかけて吸水させます、その間乾くようなら霧吹きなどで湿らせます。
球根の保存
葉が完全に枯れたら掘り上げて、しっかり洗ったのちに日陰でしっかり乾燥させます。できれば洗った際に球根用の殺菌剤につけて病気を予防します。その後、バーミキュライトやおがくずに包んで涼しく通気性の良い日陰環境(庭の倉庫など)で秋まで管理します。
ラナンキュラス管理のポイント
育てる場所
ラナンキュラスは鉢植え、地植えどちらでも楽しむことができます。お日様のたっぷり当たる場所が大好きです。ただし、他の球根植物に比べて寒さに弱いので、霜の当たらない軒下などで管理をすると良いでしょう。関東以南の場合は、霜の降りる時期だけ寒冷紗をかけたり、地面にウッドチップなどを敷いてマルチングするなど、土が凍らないような対策をします。
球根の向き・植える深さ
チューリップや水仙のようなコロンとした丸い球根ではなく、どちらかと言うとダリアのような少し変わった形をしているのが特徴です。芽の位置を上に向けて、鉢植えの場合は2センチほど土をかぶせ、地植えの場合は2〜3センチほどの深さに植え付けます。
土作り
地植えの場合は、あらかじめ耕して堆肥と腐葉土をすき込んだ場所に植え付けます。鉢植えの場合は培養土を使用します。鉢の下の方に緩効性肥料を混ぜ込んでおきましょう。
水はけがポイント
キンポウゲ(ラナンキュラス)属の植物は多くが湿った場所に生えます。ですが、ラナンキュラスとして一般的に流通する品種はラナンキュラス・アシアティクスという、乾燥を好む品種を中心に改良されました。そのため、水はけの良い環境を好む植物として扱われています。きちんと土作りをして水はけがよい環境に育てることが、失敗をしない1番のポイントです。お庭の土質や環境によっては、少し土を盛って水はけを良くしたり、庭があっても適した場所がなけれな鉢植えで管理するなど工夫します。
ラナンキュラスの植え替え切り戻しポイント
ラナンキュラスの肥料・水やり
肥料について
花をたくさん咲かせるには肥料が必要です。植える前の土作りをしっかりして、植え付け時に肥料を混ぜ込んでおきましょう。その後、蕾が上がり始めたら緩効性肥料を施します。その後は肥料の効いている期間を確認して、開花中は肥料が効くようコントロールします。液肥をあげる場合は、蕾以降、2週間に1回を目安に花が終わるまで行います。どちらも3月末の花が終わる頃には肥料が切れるようにする事で、球根が腐ってしまうのを防ぎます。
水やりについて
基本的に乾いたらたっぷりが基本です。乾燥しすぎないよう注意します。またとても繊細な花びらなので、水やりの時は水が花にかからないように根元に向けてあげるとより花持ちも良くなります。
ラナンキュラスの楽しみ方のポイント
病気・害虫・予防・対処
アブラムシ
温度がある程度あると、アブラムシがつきやすくなります。早期発見であれば、テープなどを使って取り除けますが、大量発生してしまった場合は薬剤も効果的です。
ハモグリバエ
葉っぱに白い筋にような模様ができると、ハモグリバエの幼虫が葉をかじっている可能性があります。筋模様の先端に幼虫がいる場合が多いので、その部分を潰したり、薬剤をかけて対処します。
灰色かび病
葉や花びらに水がしみたような模様ができて、さらに放置すると茶色になって腐って枯れこむ事もあります。そういった部分を見つけたらすぐに取り除き、殺菌剤の散布が有効です。咲き終わった花や虫食いの傷口から病原菌が入り込んで起こります。湿気が多いとかかりやすいので、ジメジメしないよう、育てる場所に注意します。
ラナンキュラスの育て方・Q&A
掘り上げなくても良いラナンキュラスはありますか?
ラナンキュラス ラックスシリーズはいわゆるラナンキュラスと雰囲気が少し違って、花が小型で背も高く、野性味のあるとても可愛らしい品種です。この品種は比較的寒さにも強く、多少の雪や霜にも耐え、多少葉が凍ってしまっても大丈夫だったりもします。花壇に宿根草のように楽しめ、植えっぱなしでも葉っぱが出てきて翌年も見事に咲いたりします。長く楽しみたい初心者にオススメかもしれませんね。
育てた花を生けて楽しんでいましたが、腐ったようになってしまいました。長く楽しむ方法はありますか?
ラナンキュラスは基本的には花持ちの良い植物。ただし、茎は空洞状になっていて、花の重さに耐えきれずに茎が折れたりすることもあります。そして茎一杯に水が浸るような状況ではとても腐りやすくなります。生花にする場合は、水に浸かる部分を最小限にして、また水はこまめに取り替えます。もし途中で茎が折れたり潰れてしまった時には短くカットしてコップで楽しんだり、水盤に浮かべて楽しむ方法もありますよ!
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