シルバー系の美しい葉色、年を増すごとに太くなり美しくなる幹、そして初夏に咲かせる真っ白の花、さらには実もなる事からシンボルツリーとしても人気のオリーブ。剪定する事によって鉢植えでも育てる事ができるので、ベランダガーデンで楽しむこともできます。品種も豊富で、種類によって少し印象が違います。4月から新芽を出し、5〜6月には白い花を咲かせ、実った緑の実は時間をかけて濃い紫から黒へと変化します。
オリーブの育て方
Garden&Garden監修
シルバー系の美しい葉色、年を増すごとに太くなり美しくなる幹、そして初夏に咲かせる真っ白の花、さらには実もなる事からシンボルツリーとしても人気のオリーブ。剪定する事によって鉢植えでも育てる事ができるので、ベランダガーデンで楽しむこともできます。品種も豊富で、種類によって少し印象が違います。4月から新芽を出し、5〜6月には白い花を咲かせ、実った緑の実は時間をかけて濃い紫から黒へと変化します。
INDEX
オリーブの基本情報
モクセイ科オリーブ属
難易度★
苗植え2月中旬〜3月 開花5月〜6月 収穫9月〜12月
地植え、鉢植えどちらでも育てることができます。一年を通して緑の葉を楽しむことができる常緑高木。基本的に屋外で管理をします。実を収穫したい場合は、受粉用に別種のオリーブをもう1本育てます。初夏に白い小さな花を咲かせ、実がなります。収穫は10〜12月に行います。
屋外で育てます
おしゃれな雰囲気から、とても人気の樹木オリーブ。小さな苗木から庭木としての大きなものまで流通しています。年数の経過したものほど幹がしっかり太く、高価です。室内でのアレンジ写真なども見かけますが、日当たりの良い環境を好み、基本的には屋外で育てます。
耐寒温度
寒さには大変強く品種によっても違いますが、−7度〜ー12度が最低体感温度です。極寒地でこれより寒くなる地域では冬の屋外で育てるのは難しいです。鉢植えで育てて、冬は0度〜10度くらいが保てる温室などの環境が望ましいです。
収穫は目的に合わせて
9〜12月が収穫適期です。青い実を収穫して新漬けを作る場合は10月頃の青い実を収穫します。オイルを取りたい人は、しっかり黒く色づいた11〜12月の実を収穫します。
※新漬けとは、若い実を渋を抜いた後に塩水に漬けたもの。
オリーブ管理のポイント
オリーブの植え替え切り戻しポイント
剪定時期
そのまま育てて伸び放題になると、ゾウムシなどを被害を受けやすくなり、実付きも悪くなります。樹木の内側もしっかり日光が届き、風通しのよい環境にするためにも剪定は欠かせません。剪定は休眠期の1〜3月に行います。この時期は強く刈り込むことも可能です。春に枝が混み合ってきたら、枝を間引く程度に剪定します。
昨年の新芽に実がつきます
前年に伸びた枝に実が付きます。ですので、たくさんの枝を一気に切ってしまうと、実がならないな事にもなります。実を楽しみたい場合は、新しい枝を全部切らないようにするか、バッサリ切った翌年は実を諦めるのも1つ方法です。
太い枝を切った時は
太い枝を切った時は、切り口に保護剤を塗りましょう。そこから水が染み込んで腐るのを防ぎます。
オリーブの肥料・水やり
病気・害虫・予防・対処
オリーブアナアキゾウムシ
象のような長い突起を持つ甲虫で、オリーブの成長期に多く発生します。樹皮の中に卵を産み付け、その後幼虫が幹内を食べてしまうことで、枝ごと、最悪は木ごと枯れてしまうこともあります。木くずのような粉があると、虫が発生している可能性があります。まずは探して捕殺、殺虫剤の散布も効果的です。
テッポウムシ
カミキリムシが幹に穴を開けて産卵し、その幼虫(テッポウムシ)が幹内で育ち食べてしまうことで、枝ごと、最悪木ごと枯れてしまうこともあります。穴を見つけたり木クズを見つけたら、穴を針金でほじって虫を捕殺します。殺虫剤も効果的です。その後穴を保護剤で埋めて雨水などが溜まらないようにします。
カイガラムシ
枝の周りに白い塊がたくさん付いていたら、カイガラムシかもしれません。自らの殻の中で木の養分を吸い取ってしまう害虫です。見つけたら古い歯ブラシなどを利用してかきおとします。取りきれない場合は、枝ごと切り落として蔓延するのを防ぎます。
ハマキムシ
葉がくっついたようになっていたり実に穴があったら、ハマキムシの被害かもしれません。穴の空いた実は取り、くっついたようになっている葉の中には幼虫がいるので、それごと取り除きます。薬剤散布も効果的です。
多く発生する病気
カビが侵入する事で発生する炭疽病(たんそびょう)や梢枯病(しょうこびょう)があります。枝の先が茶色や黒済み葉が落ちたり、実が部分的に黒ずんだ斑点が現れます。見つけ次第取り除いたり、切り落として、その場には落とさないように処分します。症状を広げないよう、初期の発見対処が重要です。
オリーブの由来・歴史
オリーブの歴史
オリーブの歴史は大変古く、有史以前から地中海沿岸や北アフリカで自生していたと言われています。現在のトルコやシリアではすでに6000年前から栽培が始まっていたとされています。
ノアの箱舟
旧約聖書に登場する有名な話「ノアの箱船」の中にもオリーブが登場します。神様からのお告げを元に、動物たちと船に乗り込み洪水から身を守ったノア。ノアの飛ばした白い鳩がオリーブの枝を加えて帰ってきたことから、大洪水が終わったことを確信するシーンは有名です。そのエピソードから鳩とオリーブが平和の象徴となっています。
日本のオリーブ栽培
日本に初めてオリーブが伝わったのは今から400年程もさかのぼる安土桃山時代。キリスト教伝来のためにフランシスコ派のポルトガル人宣教師が豊臣秀吉への贈り物としてオリーブの実1樽を持ってきたとされています。苗木が初めて植えられたのは江戸末期、フランスから輸入した苗木が横須賀に植えられました。
オリーブの育て方・まとめ
大変人気の樹木。気軽に育てられますが、条件が良ければ10m程にも成長する樹木。大きくなることも考えて植えるのはもちろん、剪定管理する事で高さをコントロールするのも大切です。
イタリアやスペインで樹齢何百年の幹周りの大きなオリーブを見たことがある人もいるかもしれませんが、とても長生きする樹木でもあります。最近では樹齢1000年を超える立派な大木が輸入され、シンボリックに植えられている場所もあります。その幹たるや圧巻です。
今やオリーブの島として定着している香川県の小豆島は、オリーブ公園をはじめとしたオリーブの名所で、たくさんのオリーブ農家が国産オリーブを育てています。オリーブに興味を持ったら、日本の名所に出かけてみるのも、また楽しいかもしれませんね。
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