オクラはアフリカ原産の野菜。粘りがある実をつける事からトロロアオイとも呼ばれます。育てて驚くのはその花の美しさ。アオイ科だけに、まさにアオイやフヨウ、ムクゲを連想させるような美しい花を咲かせます。熱帯性の野菜で本来は多年草ですが、冬が寒い日本では一年草扱いになっています。日本では九州や四国を中心に生産されています。通常の緑の品種に加え、紅色品種もあり、花を収穫する花おくらもあります。
オクラの育て方
Garden&Garden監修
オクラはアフリカ原産の野菜。粘りがある実をつける事からトロロアオイとも呼ばれます。育てて驚くのはその花の美しさ。アオイ科だけに、まさにアオイやフヨウ、ムクゲを連想させるような美しい花を咲かせます。熱帯性の野菜で本来は多年草ですが、冬が寒い日本では一年草扱いになっています。日本では九州や四国を中心に生産されています。通常の緑の品種に加え、紅色品種もあり、花を収穫する花おくらもあります。
INDEX
オクラの基本情報
アオイ科トロロアオイ属
難易度★
苗植え5月〜6月
収穫7〜10月
基本的にはとても育てやすい野菜です。花はとても美しく、実は空に向かって立ち上がるようにつきます。苗は1ポットに数株生えているものが出回るので、そのまま崩さずに植えます。1株のみで植えると2mほどにも成長しかなり背が高くなります。数株一緒に密植して育てる事で草丈を抑えることができ、管理も楽で良い実が収穫できます。
密植がカギ
野菜栽培というと、1株を株間を開けて大きく育てるのが定番です。ですが、オクラに関しては1箇所に3〜5株ほど寄せて育てたほうが、樹勢が抑えられ、草丈がコンパクトに育ちます。1株のみで育てるとかなり大きく育ち実も硬くなりがちです。密植する事で競い合いながら育ち、草丈を抑えながら柔らかい実をたくさん収穫する事ができます。
苗は崩さず
苗は4〜5株芽の出たポットが出回ります。これは必ず崩さず1箇所に植えます。草丈15センチ程に育ったら、支柱を1本立てて、全てをまとめて結わきます。
オクラ管理のポイント
場所選び
一日たっぷり日のあたる、風通しの良い場所で育てましょう。水はけの良い土壌を選び、湿気の溜まりやすい場所では高畝にするなど工夫します。ベランダの場合は風当たりが強すぎず、室外機の風の当たらない所を選びます。
道具や資材の準備
1ポットのみ植える場合は8号(24cm)以上の鉢に、2ポット植える場合は横幅50cm以の横長鉢で深さのある鉢に植えます。必ずポットの間隔を30〜40cm取ります。堆肥と腐葉土、緩効性肥料を施しておきます。鉢植えは培養土を使用します。
暖かくなってから植えます
熱帯性の野菜なので、しっかりと夜間の気温も上がった5月下旬〜6月に植えるのがオススメです。気温の低い地域では、支柱やビニールで行灯を作って寒さよけをしましょう。
種まきは直播で
根がまっすぐに深く張る直根タイプです。植え替えで根を傷めやすいので、直にタネをまい育てるのと失敗も少ないでしょう。種まきは5月中旬以降、タネは前夜から水につけたものを蒔きます。1箇所に5〜6粒まいて、本葉が出たらその内3〜4株を残します。それ以外はハサミでカットします。
オクラの植え替え切り戻しポイント
不要な下葉を切ります
実の収穫が始まったら、下の方に付いている密集した葉や汚くなったものは切り取りましょう。収穫する実の1〜2つ下以降の葉を取るなど色々紹介されていますが、あまり神経質になりすぎず、実を収穫するときに、重なった葉などを下の方から整理して風通しよくしておく事が大事です。余分な葉に栄養を取られず、確実に実と上の方の葉に栄養を流します。そのうち頭が重くなりバランスが悪くなるので、支柱や紐を使って倒れないように管理します。
取り遅れに気をつけます
オクラは大変成長が早いので、取り忘れに注意します。放っておくとすぐに実が固くなります。開花後4〜5日が目安です。比較的固くなりにくいように作られた品種や、島オクラなどを選ぶ方法もあります。
オクラの肥料・水やり
肥料について
最初の花が咲くまで成長がゆっくりなので、この時期に焦ってたくさん肥料をやりすぎないよう気をつけます。この時期の肥料あげすぎは葉ばかりに栄養が行き、花つまり実がつきにくくなります。花が咲いたら最初の肥料、その後は様子を見ながら2週間に1度のペースで肥料をあげます。葉が深く切れ込むようなら肥料切れのサインです。
水やりについて
鉢植えが乾いたらたっぷりが基本です。特に乾きやすい夏場は水が切れないよう気をつけます。地植えは根付いてしまえば水やりをする必要はありませんが、あまりに雨が降らない時には、様子を見て水やりします。梅雨が明けたら乾燥しないよう藁などでマルチングするのも良いでしょう。
オクラの楽しみ方のポイント
病気・害虫・予防・対処
ワタノメイガ
葉の先端がくるりと不自然に巻かれているのを見たら、ワタノメイガが中に潜んで炒る可能性が高いです。葉をどんどん食害して被害を広げます。まずは見つけ次第捕殺。大量発生しない、初期段階で退治するようにします。
コガネムシ
気づいたら葉が穴だらけになっている場合、コガネムシの可能性が高いです。初夏から発生し、どこからか飛んでやってくるので、見つけ次第捕殺します。産卵した幼虫は根をかじってダメージを与えるので、大量発生しないよう、こまめに株をチェックする事が大切です。
アブラムシ
窒素分(N)の多い肥料をあげすぎると、アブラムシがつきやすくなります。特に小さな苗の時に、アブラムシの被害に遭いやすいので、その時期だけ防虫ネットをして防ぐなど対策をするのも1つの方法です。
モザイク病
葉に黄色の斑点やモザイク模様が現れて、葉が縮んだり丸まったりします。主に葉や茎の汁を吸うアブラムシを媒介して伝染します。この病気の有効な治療薬はないので、まずは他の株にうつらないように抜き取って処分をします。アブラムシなどの媒介者を増やさないようにし、切り口からも病気が侵入しないよう、晴れた日に収穫して切り口が早く乾くようにするのも未然に防ぐ1つの方法です。
オクラの育て方・Q&A
オクラの種を1箇所に6粒ほど蒔きましたが、場所によっては1苗しか育ちませんでした。どのようにすれば、たくさん発芽しますか?
オクラは元々発芽率の悪い野菜です。多めに種を蒔く理由の1つでもあります。発芽をよくする方法としては、種を蒔いたらしっかりと土を押さえて土と種を密着させる事。畑であれば足でしっかり踏むくらいがちょうど良いです。1箇所に最低でも2株、できれば3株は密植して育てます。もし発芽しなかった場所、その部分だけ苗を購入するなんて方法もありですね。
オクラの実がなりましたが、実がくるりと曲がっています、なぜでしょう?
いくつか原因が考えられます。何らかのストレスがオクラの株にかかった時に実が曲がったり、イボができたりします。水切れや肥料切れ、逆に肥料や水が多すぎてもなることがあります。土の中で根をかじられたり、実そのものを虫にかじられてもなることがあります。収穫後期になると、株が老化してなることもあります。どれに当てはまるか、時期や状況を見て判断してみましょう。
オクラの育て方・まとめ
Garden&Garden
メルマガ会員登録ボタン
育て方コラム一覧
ガーデニング関連 おすすめ特集
吉谷桂子さんおすすめガーデンアイテム
バラのある素敵な庭
ガーデンオーナメント特集
寄せ植え特集
水やりアイテム
オーニング&サンシェード特集
雑草対策
有機肥料栽培におすすめ!バイオゴールドの土・有機肥料
家庭菜園プランター ベジトラグ
フェイク・インテリアグリーン特集
ガーデンパーティー
ハンギングバスケット特集
雨や風から植物を守る!プランツサポート
アウトドアファニチャー ビストロ
万田アミノアルファ
イギリスのガーデニング雑貨特集
宅配ボックス特集
【植物図鑑】初心者さんでも失敗しない植物の育て方・栽培方法
ガーデンファニチャーブランド
ベランダを綺麗に保つ掃除用品&お手入れ簡単なエクステリア
バーベキュー・アウトドア特集
狭い庭でもおしゃれにガーデニングを楽しもう
ガーデンデッキで簡単お庭リフォーム
はじめてのベランダガーデニング
おしゃれな庭づくりのコツ(フォーカルポイントレッスン)
シックな寄せ植え術
センスのいい寄せ植え術
おしゃれな庭づくりのコツ(ガーデンオーナメント)
ワンダフルガーデン
ムーミンで楽しむ、お庭や外装のデザイン
おしゃれな玄関ガーデニング・エクステリア
ガーデナーがやるべき秋のTO DO LIST
メルマガ会員登録ボタン