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苔の種類と苔玉の作り方
Garden&Garden監修

種類によって喜ばれたり嫌がられたり、また主役になったり引き立て役にもなる不思議な存在、苔。思わず触りたくなる、ふわふわこんもりとした独特の質感も魅力です。苔を巻きつけた苔玉は、そのおしゃれな見た目と手軽さからグリーンインテリアとしても人気です。和の雰囲気からモダンな観葉植物まで色々な植物との組み合わせが楽しまれています。苔玉作り教室やキットの販売なども多くあり、初心者でも手軽に始められます。

苔の基本情報

基本情報

  • 難易度★〜★★★

  • 苔植物は世界で20000種類以上もあるとされており、道端や山の岩陰、木の幹など様々な場所に生えています。環境も日当たりの良い場所から日陰、標高の高い山から都内の真ん中の道路の隙間まで様々です。ただ、園芸用として流通しているものは数種類で、品種によって少しずつ特性が違います。

  • 庭に使われる苔

    苔庭や石庭の一部を新たに作る場合、スギゴケやオキナゴケ(ホソバオキナゴケ)、ハイゴケ、ハネヒツジゴケが多く使われます。苔というと自然に永久にあるイメージですが、特定の苔をその場に維持するのは実は大変難しい事です。特に維持の難しいスギゴケは、京都のお庭でも良い状態を維持するためには部分的に張り替えたり、播苔をして良い状況を維持しています。

  • 苔の種類

    ・スギゴケ:多くの日本庭園でみられます。オオスギゴケとウマスギゴケが流通します。他の苔に比べて背が高く伸びます。比較的日当たりを好みます。 ・オキナゴケ(ホソバオキナゴケ):山ゴケとも呼ばれます。半日陰から日陰を好みます。乾燥すると白っぽくなるところから翁の名が付けられています。盆栽の足元などによく使われます。 ・シラガゴケ:ホソバオキナゴケの近縁種でオキナゴケよりも葉が粗く白っぽい印象です。半日陰か日陰を好み、盆栽でも多く使われます。 ・ハイゴケ:日当たりを好み、乾燥にも強い苔です。大変育てやすく、苔玉にも多く使われます。 ・ハネヒツジゴケ:明るい半日陰を好みます。ハイゴケに少し似ていますが、より密に茂ります。 ・スナゴケ:乾燥に最も強く日当たりを好みます。屋上緑化にも使われる大変丈夫な苔です。

  • 苔の中で最も嫌われている知名度の高いものといえば、ゼニゴケの右に出るものはいません。湿ってジメジメした場所に生え、どんどん陣地を広げ、気づいたらゼニゴケだらけという事も。ガーデナーに最も嫌われている苔の1つです。専用の除草剤も販売されています。

  • 苔玉

    苔玉にはシノブゴケやハイゴケが多く使われます。あたかも苔が自然に生えたかのように苔をつけて、透明のテグスなどでぐるぐる巻いて固定します。

苔の管理のポイント

  • 地下足袋と竹箒

    もし庭で苔庭を育てようと思ったら、地下足袋と竹箒を用意しましょう。地下足袋は長靴に比べて踏んでも苔を傷めにくいので、苔庭の管理をするならオススメです。それから竹箒は苔の上を掃除するのに適しています。品種によっては剥がれやすかいので丁寧に行います。竹箒専門店には、このようなデリケートな苔専用の箒も売られています。

  • 苔によって好みが違う?

    苔は種類によって、生育環境が違います。スギゴケはウマスギゴケとオオスギゴケが流通しますが、すっと立ち上がる背の高い苔です。程よい明るい木漏れ日のような日当たりを好みます。スナゴケは乾燥、日差しに強く、屋上緑化でも使われるほど。こんもりとなだらかなボリューム感が美しいオキナゴケは、半日陰で湿気を好みます。苔玉につ変わるハイゴケは乾燥に強く、日当たり明るい日陰まで許容範囲が広く、扱いやすい苔の1つです。

  • KOKEDAMA

    ころんとした苔に覆われたボール状の苔玉は、日本を飛び越え海外でも「KOKEDAMA」としてとても人気です。ただ海外製の苔玉は、苔と言うよりも、水苔を丸めてカラフルな麻縄で巻かれていたり、かなり大きな玉だったりと、日本の苔玉とは少し違った趣のあるものもあります。

苔玉の管理ポイント

  • 苔玉の管理

    繊細な苔を綺麗に維持するためには、屋外で管理します。程よい日差しと木漏れ日の当たるような、明るい落葉樹の下のような環境がベストです。苔の育ちやすい環境を考えると、乾燥を好むような多肉植物などはあまり相性が良くないでしょう。観葉植物でも小型のシダなど共生できる植物を選ぶことが重要です。

  • 苔玉の作り方

    ①好みの野草や実生の小さな木を用意し、土は赤玉(小玉)2、富士砂1、ケト土3をよく混ぜて、少量の緩効性肥料(植え込む植物によって調節)と、少し水を加えて耳たぶ程の硬さにします。 ②植物の根をほぐして用意した用土で団子状にまとめます。 ③ハイゴケかシノブゴケを周りに巻きつけて、透明のテグスでぐるぐる巻きつけて固定します。 ④最後にバケツに汲んだ水につけたり、たっぷりに水をジョーロでかけて出来上がり!

苔玉の肥料・水やり

  • 肥料・水やり

    苔そのものに肥料は特に必要ありません。逆に肥料で枯れてしまうこともあるので、濃度の高い肥料は要注意です。出来るだけ屋外の環境で育ててあげるのをオススメします。ジョーロで水をあげるときは、シャワー状の水でたっぷり水をかけてあげます。バケツに汲んだ水に浸してたっぷり水を吸わせるのもいいでしょう。植物に元気が無くなってきたら、植え替えてリフレッシュさせましょう。

苔玉の楽しみ方のポイント

  • 苔を愛でる

    玄関などに季節のしつらいとして飾ったりしてもいいですね。アンティークの陶板や、水盤に飾るとより雰囲気が出ます。ただし基本的には屋外で管理します。自然の微風と、雨と木漏れ日、夜露に勝るものはありません。室内に飾りたいときは数日飾ってまた屋外に出すようにします。室内でどうしても育てたい場合は、陽のあたる窓辺などで管理しつつ、可能な時には外の空気に当ててあげましょう。

  • また苔を見に行くのもオススメです。しっとりと落ち着いた趣の京都の苔庭、特に「苔寺」と呼ばれる「西芳寺」は苔が大変美しい庭としても有名です。静寂な庭一面に広がる苔むした大地は、見る人を圧倒する事でしょう。

病気・害虫・予防・対処

  • 主な病気・害虫

    苔は、病気にかかったり害虫にかじられたりというよりは、環境に会わずに枯れてしまう、風通りの悪い場所でカビが生える事があります。苔だからといって、全く日差しが当たらない場所ではうまく育ちません。逆に日差しが強すぎる環境も乾燥しぎてしまいます。落葉樹の下の明るい木陰がベストですが、落ち葉がずっとそのままになるとその部分が枯れてしまうので、ゴミは取り除き、雑草もこまめに抜いてあげましょう。(品種によって少しずつ違うので、苔の管理のポイントを参考に)

苔玉の由来・歴史

  • 苔玉?根洗い?

    元来盆栽の添えとして飾られた草盆栽。自然の野の花などが道草に生えたような自然の趣を表現します。鉢に植えずに陶器の板や水盤などに置かれた草盆栽が時間の経過を経て自然に苔の生えたものを、根洗いと呼びます。苔玉もその根洗いから着想を得て作られたもの。それが進化して苔玉となり現在の苔玉となりました。

苔玉の育て方・Q&A

  • ベランダで苔を育てているのですが、あまりうまくいきません。日が当たりすぎるからでしょうか?

    苔も品種によって性質が違うので、環境にあった苔をお選びになるといいのではないでしょうか?ベランダですごく日差しと風通りがあるようでしたら、スナゴケがオススメです。乾燥にも強く日当たりも好みます。もしミニ盆栽で、オキナゴケなどをを育てているのであれば、強すぎる風や直射は好まないので、よしずやスダレなどを利用した背景を作って風調整、日照調整してはいかがでしょうか?

苔・苔玉の育て方・まとめ

  • 苔だからといって全てが木陰のような環境が好みかといえば、そうでとも限りません。スナゴケのように乾燥すると休眠して乾燥を耐えしのぐようなものもあります。そして、苔というと永遠に同じ状態を生き続けると思われがちですが、環境によって難しい場合も多々あります。もし育てていて茶色くなったり汚くなったら、潔く張り替えるのも1つの方法。苔玉もフェイクの苔に色をつけたものなども出ているので、お住まいや管理できる状況に応じて、そのようなものを選ぶのも1つの選択肢かもしれません。

  • 簡単に育つようでいて、実はすごく環境に敏感な苔。その場所に合えば手間はかからないかもしれないけれど、合わせようとしてもなかか難しい。手をかけすぎて枯れることもあるし、放置しすぎてもダメ。程よい距離感を保ちつつ、楽しめるとベストですね!

Garden&Garden

  • 監修:Garden&Garden監修:Garden&Garden

    監修:Garden&Garden

    「大好きな草花に囲まれて暮らしたい」「もっと自分らしい庭をつくりたい」そんな思いを持ったガーデナーに向けて、等身大のガーデンライフをガーデニング季刊誌 Garden&Gardenにて提案。「いかに使うか」や「どう過ごすか」で、庭やベランダがもう一つのリビングに大変身。インテリアを楽しむように、自分にあった素敵な空間をつくるヒントを発信しています。

    【オフィシャルサイト】Garden&Garden 庭のある豊かな暮らし ※外部サイトへ遷移します

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