緑のカーテンと言えばゴーヤー。日本の暑い夏を気持ちの良い緑陰で助けてくれ、さらには野菜も提供してくれるつる性一年草です。「苦瓜(にがうり)」または「つるれいし」の名前でも出回りますが、沖縄での呼び名「ゴーヤー」で多く出回っています。白い果実種や苦味の少ない品種、長い果実など品種も色々です。どれも熟す前の実を収穫します。タネからも簡単に育てることができるので、初心者にもオススメの夏野菜です。
ゴーヤーの育て方
Garden&Garden監修
緑のカーテンと言えばゴーヤー。日本の暑い夏を気持ちの良い緑陰で助けてくれ、さらには野菜も提供してくれるつる性一年草です。「苦瓜(にがうり)」または「つるれいし」の名前でも出回りますが、沖縄での呼び名「ゴーヤー」で多く出回っています。白い果実種や苦味の少ない品種、長い果実など品種も色々です。どれも熟す前の実を収穫します。タネからも簡単に育てることができるので、初心者にもオススメの夏野菜です。
INDEX
ゴーヤーの基本情報
ウリ科ツルレイシ属
難易度★★
種まき4〜6月
苗植え5月〜6月
収穫7〜9月
学校の授業の一環でも育てられるようになったゴーヤー。つる植物なので、必ずネットやフェンスなどの這わせる環境が必要です。苗から栽培する方法と、種から育てる方法があります。熱帯性の野菜なので、発芽温度・生育温度共に高く、完全に暖かくなってから種まき、苗植えをします。夏の間収穫をし、秋には地上部分が枯れてサイクルを終えます。
ネットと支柱が必要です
つるを絡ませながら成長するので、必ず支柱とネットが必要です。また、大きく成長するにつれて重みも増すので、支柱はしっかり固定し、栽培途中で倒れないようにします。また専用のネットと支柱のキットなども売られていますので、初心者は簡易なキットから始めるのも良いでしょう。
道具や資材の準備
40〜50cmの横長鉢に1株、それより大きな鉢には2株植えます。株間は40センチ以上確保します。鉢底石や鉢底ネットは、鉢底穴が大きくて土が流れ出してしまう場合に必要です。土は培養土を使います。どの場所にどのように這わすかを計画し、必要な支柱とネットを用意します。最低でも2mの高さの環境を用意します。
苗の選び方
苗は元気なものを購入し、購入後はなるべく早めに植えましょう。青々とした葉で、虫食いや葉色が黄色く変色していないものを選びます。
ゴーヤー管理のポイント
場所選び
一日たっぷり日のあたる場所を選びます。地植えでも鉢植えでも育てることができます。地植えの場合は、あらかじめ堆肥と腐葉土を土に混ぜて耕しておきます。
人工受粉は必要?
ミツバチなど受粉を助けてくれる昆虫が行き交う場所であれば、そんなに問題ありません。ベランダ栽培など昆虫の助けがあまりもらえないような場所では人工受粉がオススメです。花の根元が膨らんでいるのが雌花なので、膨らんでいない方の雄花の花粉を雌花につけます。午前中の早いうちに行います。
収穫適期
イボイボがしっかりしてきて、実がつやつやとしてきたら収穫のタイミングです。とはいえ、よく分からないという人は、受粉から2〜3週間を目安に収穫します。夏も後半戦になると、大きく育つ前に熟してくることもあるので気をつけます。
ゴーヤーの植え替え切り戻しポイント
タネから育てる場合
ゴーヤーの発芽温度は20〜25度と比較的高めです。そのため、しっかり気温の上がった4月中旬以降がオススメです。@タネを蒔く前日、タネの先端を爪切りなどでカットし、水につけます。A9cmポットに培養土を入れ、2〜3粒の種を蒔きます。B本葉が1〜2枚出始めたら、良いものを残してあとは抜きます。C本葉が3〜4枚になったら、鉢もしくは庭に植えます。
ネットいっぱいにつるを広げるために
ただ植えておくだけではつるは上にばかり伸びて、ネット全体に広がりません。ポイントは伸び始めて20〜30cm程伸びたら、先端をカットする事。そうする事で、脇芽が伸びて、つるが全体に伸びていきます。さらに腰高程につるが育ったら、元気の良いつるの先端をカットして、さらに脇芽を伸ばします。そうする事で、花も増え、実もたくさん収穫できますよ。
ゴーヤの肥料・水やり
肥料について
長い期間に渡って生育するゴーヤーは肥料が切れないようにする事がとても大切です。植え付ける前に緩効性肥料を施して、その後、その肥料分の効く期間を目安に、追加して肥料を施します。
葉が黄色くなったら
もし育てている段階で、葉の色が薄く黄色く変色するようであれば、肥料切れの可能性があります。その場合、即効性のある液肥を施します。その後も様子を見ながら液肥で育てる場合は、2週間に1回を目安に与えます。
水やりについて
鉢植えが乾いたらたっぷりが基本です。特に乾きやすい夏場は水が切れないよう気をつけます。大きく成長すると、1日に朝と夕方2回必要になる場合もあります。地植えは根付いてしまえば水やりをする必要はありません。しおれたようになるようであれば、たっぷり与えます。
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ゴーヤーの楽しみ方のポイント
熟したゴーヤーは
ゴーヤーを育てていると、ついうっかり実を取り忘れて、気づいたら黄色になっていたなんて事もあるでしょう。熟した実を見つけたら、中のタネを見てみましょう。真っ赤な果肉はゼリー状で舐めるととても甘くて驚きます。完全に熟すと実が割れて、赤いタネがぶら下がります。種を収穫して、赤い果肉をしっかりと洗い落とし、種を乾燥させて保存しておけば、来年種まきから楽しめます。
さらに、この黄色い熟した実は食べる事もできます。通常の熟す前の実よりも苦味がなく、少し実が崩れやすいのが特徴です。一度ためしに熟した実やタネの周りの果肉を食べてみるのも楽しいですね。ただし、実が割れるほど放置したものは食べられないのと、実をつけっぱなしにすると、それだけ株も弱るので注意します。
病気・害虫・予防・対処
ウリノメイガ
葉やネットの周辺に小さな黒いふんを見かけたら、ウリノメイガの仕業かもしれません。緑色の芋虫が、実に穴を開けて入り込んだり、葉裏や、葉を糸のようなもので閉じて中に入り込んだりして、葉を食害します。見つけ次第捕殺して、被害を拡大しないよう対処します。特に栽培後半戦の8〜9月に多く発生するので、あまりに被害が酷い場合は、収穫を諦めて薬剤散布をする、もしくはその時点で撤去するのも1つの方法です。
ヨトウムシ
葉が白く透けたようになっていたら、ヨトウムシ被害の可能性があります。まだ小さなヨトウ虫が葉の表皮と筋を残して食べて、透けて白く見えます。そのうち虫が大きく成長してくると大きなフンが落ちていたり、実に穴を開けたり、葉が大胆にかじられるようになります。初期に見つけて捕殺するのがベストです。
連作障害
同じ場所や同じ鉢にゴーヤーや同じウリ科の植物を育て続けると、連作障害といって病気が発生したり上手く育たなくなることがあります。つるの下方から葉が黄色や茶色に変色して、つるが割れたようになる「つる割れ病」も連作障害が原因で起こりやすくなります。これにかかった株は他にもうつるので、株ごと抜き取って処分します。
その他の病気
湿った環境、泥はね、湿気の溜まりやすい環境ではカビなどを原因とした病気にかかりやすくなります。水のあげすぎに注意し、植える前にしっかり土作りをしましょう。葉が白い粉に覆われる「うどん粉病」は風通しが悪くなるとかかりやすくなリます。病気になった葉は見つけ次第取り除き、つるや葉が混み合っている場所は、整理して風通しを良くします。
ゴーヤーの育て方・Q&A
ゴーヤーも連作障害があると聞きました。同じ場所に育てたい場合、良い対策ありますか?
連作障害は2年目にすごく被害が出る、という訳ではありません。同じウリ科の植物を数年育て続けると、必要な栄養素、微量成分が欠乏し、アレロパシーが発生したり、土の中の規制害虫を始め、害虫や病気の被害を受けやすくなります。対策として、接ぎ木苗を使う、土壌消毒を行う、コンパニオンプランツを利用する方法があります。
※コンパニオンプランツとは病害虫を抑えたり、成長を助ける組み合わせで、ゴーヤーなどのウリ科にはネギ類が良いとされています。
夏になり、気づくと葉がしんなりしている事も。水やりが追いつきません。
ゴーヤーは根が浅くはる性質があるので、特に乾燥の影響を受けやすい植物です。そのため大きめの長四角の鉢で植えるのをオススメしています。またウッドチップや藁など何らかのマルチングをする事で、乾燥が防げ、さらには泥はねも防げるので、是非試してみてください。
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