枝豆は熟すと大豆になり、未熟な実を収穫したものが枝豆になります。多くの品種があり、夏に収穫する早生種や、晩夏から秋にかけて収穫する晩生種があります。早生種は種まきから70〜80日、晩生種は100〜120日で収穫できます。種を蒔くときには、必ず種袋の裏を確認して、適期に蒔くことが枝豆栽培の成功の第一歩です。今回は栽培が比較的簡単で、栽培期間の短い早生品種の育て方を中心に紹介します。
枝豆の育て方
Garden&Garden監修
枝豆は熟すと大豆になり、未熟な実を収穫したものが枝豆になります。多くの品種があり、夏に収穫する早生種や、晩夏から秋にかけて収穫する晩生種があります。早生種は種まきから70〜80日、晩生種は100〜120日で収穫できます。種を蒔くときには、必ず種袋の裏を確認して、適期に蒔くことが枝豆栽培の成功の第一歩です。今回は栽培が比較的簡単で、栽培期間の短い早生品種の育て方を中心に紹介します。
INDEX
枝豆の基本情報
マメ科ダイズ属
難易度★★
種まき4月中旬〜5月上旬(早生種)6月下旬〜7月下旬(晩生種)
苗植え5月末
収穫7〜8月(早生種)10月(晩生種)
早生種、中生種、晩生種があります。家庭菜園で売られている種の多くが早生種や中生種です。晩生種は早生種に比べて栽培期間も長く、少し管理が難しく家庭菜園上級者向きです。昔から地方それぞれで長らく作らている在来品種の多くが晩生種です。
タネから育てる
枝豆は比較的簡単にタネから育てることができます。ただし種まき直後に鳥に種を食べられてしまう事があります。寒冷紗をかけたり、ポット苗で育てて鳥に食べられないようにしましょう。
寒冷地栽培
早生種でも、寒冷地で栽培する場合、種まきは5〜6月に行います。そして収穫は8〜9月になります。
連作障害
多くの野菜に連作障害があるように、この枝豆にも連作障害があります。できれば一度育てた場所は3〜4年は同じ枝豆やマメ科の植物を育てるのは避けて、違う品種を育てましょう。
こだわりの茶豆、黒豆
甘みと香りの強い茶豆や黒豆はとても人気があります。多くが本来晩生種ですが、早生種として育てられる品種も出てきています。晩生品種は早生種と育て方や栽培期間が違うので、必ずタネ袋の裏の蒔き時を確認します。晩生種は早生種より上級者向けです。
枝豆管理のポイント
鉢植え栽培
鉢植えで育てる場合は、株の間隔を20〜30センチ離して植えるようにします。深さは20センチくらい確保できるものを選びましょう。土は培養土を使用します。土寄せする時には、鉢植え栽培では土を株元中心に足すようにします。(土寄せの説明は「根切りと土寄せ」の箇所を参照ください)
種まき
タネは1箇所に3粒蒔きます。畑に植える場合は株間を30cmは確保します。畑の場合すでに色々育てていて肥料分が残っている場合は特に何も混ぜず、はじめて野菜を育てる場合には、堆肥、有機肥料、有機石灰を2週前までにはあらかじめ混ぜ込んでおきます。
鳥から種を守る
じかに種まきすると、発芽する前に鳥に食べらえてしまう事があります。それを防ぐために不織布をかけるとそれを防ぐことができます。初生葉が出てくると鳥に食べられなくなるので、不織布を外します。
1箇所2〜3株育てます
芽が出てきたら、1本に間引きたいところですが、2〜3本、そのまま育てます。その方がお互いの株が競合する事で、根の張りも良くなり花の咲くのが揃い、実なりも良くなります。
枝豆の植え替え切り戻しポイント
枝豆の肥料・水やり
肥料について(根粒菌)
マメ科の植物には、根にこぶのような塊ができます。その粒の中に根粒菌が住み着き、大気中の窒素をアンモニアに変換して植物に送るという優れた働きをします。自ら肥料分を作る事のできる枝豆は、肥料をあげすぎてしまうと葉ばかり茂って豆がつかないなんて事も。前回他の野菜を育てて肥料が残っている場合は初期の肥料は特に施さず、初めての場合は、堆肥や肥料をあらかじめすき込んでおきます。
肥料のあげかた
花が咲き始めた頃を目安に追肥をします。その半月後に様子を見ながら再度追肥をします。その都度土を株元に寄せて、ぐらつかないようにします。実が付いてくると重みが出てくるので必ず土寄せはしましょう。
水やりについて
鉢植えが乾いたらたっぷりが基本です。特に梅雨明け以降、花の咲く時期に水が切れると花が落ちて実付きに影響します。地植えは基本的に根付いてしまえば水やりをする必要はありませんが、花が咲く時期に乾燥するときはたっぷりあげましょう。藁などのマルチングをして梅雨明け後、乾燥しすぎないよう工夫すると良いでしょう。
枝豆の楽しみ方のポイント
病気・害虫・予防・対処
カメムシ
梅雨明けごろから発生し、茎やさやなどに付いての汁を吸います。日照りが続き、さらに大量のカメムシが水分や養分を吸われると、実が変形してうまく膨らみません。カメムシの大量発生と乾燥が合わさると成長が悪くなったり、実付きが悪くなるので注意が必要です。葉裏に卵がないかをチェックしつつ見つけ次第捕殺します。防虫ネットをかけて防ぐのも良い方法です。
コガネムシ
気づいたら葉が穴だらけになっている場合、コガネムシの可能性が高いです。初夏から発生し、どこからか飛んでやってくるので、見つけ次第捕殺します。産卵した幼虫は根をかじってダメージを与えるので、大量発生しないよう、こまめに株をチェックする事が大切です。
シンクイムシ
せっかくついた実に穴が空いていたら、このシンクイムシの仕業です。さやに穴を開けて中の実を食べてしまいます。防虫ネットをかける、もしくはマメが膨らみ始める頃にニーム油かすをまくのも効果的です。
鳥
豆類は種から育てると、鳥の被害にあうことがあります。土の中の種、もしくは出たてのぷっくりと太った子葉を食べられてしまいます。種を直接蒔かずにポットで育てたり、不織布をかけて鳥から種を守ります。
枝豆の育て方・まとめ
枝豆というと、ビールのおつまみのイメージがあるせいか、夏のイメージが定着しています。しかし、本来は日が短くなると花芽を作る(花芽分化)植物のため、本来の旬は秋です。しかし、夏の需要が高い事から、日が長くても花芽分化するように品種改良された早生種や極早生などが多く出回り、枝豆の旬が夏になっています。
家庭菜園でも、この早生種を中心に出回っています。地豆や在来豆と言われる地方で代々育てられてきた茶豆や黒豆は、本来多くは晩生種ですが、最近ではそれらの早生種も多く出回っており、色々な品種が育てられるのも枝豆栽培の醍醐味です。
何より獲れてすぐを茹でることができるのも、家庭菜園ならではです。特に枝豆は収穫してからすぐに茹でた方が美味しいとされる野菜。美味しいとれたてを食べる贅沢を、是非経験してみて下さい。
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