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パクチーの育て方
Garden&Garden監修

看板

エスニック料理や中華料理で多く使われる香味野菜、パクチー。中国名の香菜(シャンツァイ)、英語名のコリアンダーという名で呼ばれる事もあります。葉を薬味にしたり、根や熟した実(種)をスパイスとして利用できます。葉の収穫を楽しんだ後に咲かせる可愛らしい白い花は、エディブルフラワーにもなり、また十分に鑑賞価値があります。家庭菜園やプランターでも簡単に育てることができ、さらに室内で水耕栽培も可能です。

パクチーの基本情報

せり科コエンドロ属

  • 難易度★

  • 独特な香りから、すごく好きな人と、逆に苦手意識の強い人両極端に分かれるパクチー。エスニックハーブとして認知の高い野菜です。種から育てる方法と、苗を購入する方法があります。種から育てる場合は、秋まきと春まきがあります。秋まきは、9月に種をまき、秋の終わり頃から葉の収穫を開始、その後霜の降りる場所では不織布などで防寒し冬を越します。その後、春に花が上がってくるので、花を楽しんだ後、種を収穫します。春まきは春先の3月に種をまいて初夏に収穫します。寒い地方にお住まいの方は、春まきをおすすめします。良く日が当たり、水はけの良い環境を好みます。

パクチーの種まき・植え方

  • パクチーは移植を嫌う植物なので、種から育てた方が比較的上手く大きく育てる事ができます。鉢植えに野菜用の培養土もしくは草花用の培養土を入れ、割り箸などで溝を掘り、そこへ種が重ならないようにまき土を埋め戻します。その後発芽し、本葉がぶつかるようになったら成長の良いものを残して、小さな芽や形の良くない芽などを間引いていく事で、より健康な苗に優先して栄養がいくようにします。成長と共に間引きを繰り返し、最終的には苗同士が15〜20cm確保できるように育てていきます。苗から育てる場合は、根を崩さないように植えるようにします。ポット内に根がぐるぐる回ってしまったような、老化した古い苗は植えてもあまり上手くそだたないので避け、セルトレイなどに植えられた小さな苗がおすすめです。育苗箱で育てる場合、育苗用の土を使いプランター同様すじまきで種をまき、本葉が4〜5枚育ったところで畑に植え付けします。

パクチーの防寒対策

  • 秋まき栽培で冬を越す場合、温暖な地域でも強い霜が降りると寒さにやられて枯れてしまいます。そのためにあらかじめ防寒対策が必要です。畑の場合は敷き藁などのマルチングをした上で、アーチ状の支柱などをした上に不織布をかけます。数株を育てている場合は、そのエリアに短めの支柱を何箇所か立てて、葉に直接不織布が当たらないような工夫をしてから不織布を覆いかぶせます。鉢植え栽培をしている場合は、不織布を欠けても良いし、日のあたる暖かい室内に移動しても良いでしょう。

パクチーの肥料・水やり

  • パクチーを種から育てる時には、最初の本葉がでて間引きをするタイミングで即効性の液肥を少しまき、土寄せします。その後、本葉が4〜5枚になり、畑やプランターに移植する時、野菜用の土を使ったり、畑をあらかじめ堆肥と発酵油かすなどの肥料をすき込んで用意しておいた場所に植えるようにします。その後は1ヶ月半もすればどんどん収穫できるので、様子を見ながら必要であれば即効性の液肥もしくは発酵油かすなどを施します。水やりは乾いたらたっぷりあげるのが基本です。冬を越す場合には、冬は肥料を与えずに、春先に温度が上がってきたタイミングで追肥をすると良いでしょう。

パクチーの病気・害虫・予防・
対処

  • 葉が茂ってきて温度が上がってくると、蒸れて病気や虫が発生しやすくなります。アブラムシやハダニは、見つけ次第その部分の葉を取り除くなどして、それ以上広がらないよう注意します。ヨトウムシが発生すると一気に葉を食べられてしまいます。土を少しほじくると虫が潜んでいるので、捕まえて処分します。白い粉をまぶしたようになるうどん粉病は、風通しが悪い場所で発生しやすい病気です。葉を間引く、置き場所を変えるなどして風通し良く育てます。温度が高くなると病害虫の被害も増えるので、春まきの場合は、防虫ネットで予防しながら育てるのも1つの方法です。

パクチーの水耕栽培

  • パクチーは水耕栽培も可能です。発芽するのに15〜20度が必要なので、春か秋が適しています。コンテナの中にあらかじめたっぷり水を含ませた食器洗い用スポンジや水耕栽培用ウレタンスポンジを置いて、その上に種をパラパラと撒きます。霧吹きでしっかり水をかけた後に、ビニールもしくはラップなどで乾かないように覆いをかけておきます。よく日のあたる窓辺に置きましょう。芽が出てきたら、ビニールを外して乾かないよう霧吹きで管理します。スポンジは乾かないように、コンテナに水を張っておくようにします。本場が出てきたら液肥を足して、成長を促します。その後、肥料は成長の様子を見て適宜与えます。間引きなどはせずにそのまま繁ってきた葉をハサミでカットして収穫します。プランターや畑で育てるより、収量は減りますが、土がなくてもしっかり育つので、ちょっと簡単に初めて見たい人にはおすすめです。

パクチーの利用方法

  • パクチーは、葉を使うイメージが強いですが、葉も茎も根も花も種も利用できる万能野菜。葉や茎部分の収穫は、必要分収穫して楽しむ事ができます。生の葉っぱを刻んでエスニック料理のトッピングや、サラダなどにもおすすめです。1株丸ごと収穫した時には根もしっかり洗えばスパイスの1つとして利用できます。主にはしょうがやニンニクのような臭み消しのような利用方法で、魚や肉と一緒に煮込んだり、スープの美味しい出汁にもなります。ある程度育つと、中央部分から花芽が立ち上がってきます。そうすると葉は固くなり食味が下がるので、花が上がる前に収穫を終えるか、もしくは花や種を楽しむと決めて、花や種の成長を楽しみます。花もエディブルフラワーとしてサラダに散らしていただくことができます。白い小花は見た目もとても可愛らしいので生花として楽しんでもいいでしょう。その後実が膨らみ、熟して茶色く乾燥してきたら、翌年用と種にもなりますが、よく乾燥させた種はすりつぶしてスパイスとしての利用も可能です。種は生葉のパクチーよりも香りがマイルドなので、生の葉とは違った風味を楽しむことができます。

パクチーの育て方Q&A

  • 春に苗を植えましたが、あまり大きく成長せずにすぐに花が上がってきてしまいました。

    花芽が上がってくる現象を、とう立ちと言います。花が上がってきたら、その都度花芽をカットする事で、放っておくより少しだけ長く、美味しい葉を収穫する事はできます。初夏になると必ず花が上がってくるので、植え付けが遅いと、小さくてもとうが立ってしまいます。また、栄養が足りず十分成長せずに初夏を迎えると、やはりとう立ちするので、成長期にしっかり成長させることが大切です。

パクチーの育て方・まとめ

  • パクチーはその香りが最大の魅力。でも、実は収穫直後からどんどん香りが飛んでしまうと言う性質も。香り高いパクチーを食べたければ、自分で育てて採れたてをいただくのがベストです。

  • さらに、パクチーの独特の香りは、キャベツなどのアブラナ科の近くに植える事で、青虫やコナガなどの害虫を避ける働きをするコンパニオンプランツとしての利用も可能です。葉、花、種、コンパニオンプランツとしての利用もできるなんて、本当に万能すぎる香味野菜。育てる価値、大アリです!

Garden&Garden

  • 監修:Garden&Garden監修:Garden&Garden

    監修:Garden&Garden

    「大好きな草花に囲まれて暮らしたい」「もっと自分らしい庭をつくりたい」そんな思いを持ったガーデナーに向けて、等身大のガーデンライフをガーデニング季刊誌 Garden&Gardenにて提案。「いかに使うか」や「どう過ごすか」で、庭やベランダがもう一つのリビングに大変身。インテリアを楽しむように、自分にあった素敵な空間をつくるヒントを発信しています。

    【オフィシャルサイト】Garden&Garden 庭のある豊かな暮らし ※外部サイトへ遷移します

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