母の日の定番、カーネーション。園芸店には4月頃からたくさんの花鉢が出回り始めます。赤に始まりピンクや白、オレンジや紫、黄緑など、花色のバリエーションも豊富で、選ぶのに迷う程。ただ、よく聞くのが「育てているうちに気づいたら枯れていた。」なんて声。少し手をかけてあげるだけで、その年の秋にも開花を楽しめます。今回は、母の日に向けて多く出回るポットカーネーションを中心に、長く楽しむコツを紹介します。
カーネーションの育て方
Garden&Garden監修
母の日の定番、カーネーション。園芸店には4月頃からたくさんの花鉢が出回り始めます。赤に始まりピンクや白、オレンジや紫、黄緑など、花色のバリエーションも豊富で、選ぶのに迷う程。ただ、よく聞くのが「育てているうちに気づいたら枯れていた。」なんて声。少し手をかけてあげるだけで、その年の秋にも開花を楽しめます。今回は、母の日に向けて多く出回るポットカーネーションを中心に、長く楽しむコツを紹介します。
INDEX
カーネーションの基本情報
ナデシコ科ナデシコ属
難易度★★★
開花期:4〜6、10月 植え替え期5〜6月、10〜11月 肥料:3〜5月、9〜10月
原産地
南ヨーロッパなどの地中海沿岸地域を原産とするダイアンサス カリオフィラスを元に、他の野生種などが交雑され、今あるカーネーションが作られたとされています。(ダイアンサスはナデシコの学名です)
庭植えにはこの品種
元々、ハーブとしても使われていたカーネーション。ハーブ専門店や宿根草専門店などで売られている「ローズドメイカーネーション」は良い香り漂う品種の1つ。「オールドファッションカーネーション」とも呼ばれます。野性味溢れる雰囲気で、ポットカーネーションと違い、草丈が高いのも特徴です。半耐寒性宿根草で、この品種は庭植えでも育てることが可能です。
ポットカーネーションの庭植え品種
ポットカーネーションとして売られている品種の多くは、耐暑性、耐寒性が低く鉢植えでの管理が基本です。ですが、中には庭植えで育てる事のできる品種もあります。代表的なのは、「マジカルチュチュ」。強健で、何より花色が徐々に変し香りも良いのが特徴です。
カーネーションの管理のポイント
水切れに注意
ポットカーネーションは、5月に最高の状態になるよう計画して出荷されています。その為、鉢の中の根もかなり成熟しパンパンになっている状態です。とても乾きやすい状態なので、購入後は乾いたらたっぷり水をやり、水切れしないよう注意します。
夏越しが最大のテーマ
お日様が大好きな植物ですが、強い西日やジメジメとした湿気は苦手です。梅雨時期には軒下に置くなど、雨が常に当たる場所は避けます。また真夏の西日も少し苦手。午前中たっぷり日差しを受け、午後に少し木陰になるような涼しい環境がオススメです。
花後は必ず植え替えを
花をある程度楽しんだ5月下旬〜6月上旬までには、必ず植え替えをしましょう。その際にバッサリ切り戻しも忘れずに。これをする事で、夏を涼しく越すことができ、また秋にも花を楽しめます。
真夏は涼しく
真夏は鉢の中の温度が上がりすぎないようにします。鉢をスノコやレンガでかさ上げして地面から少し離すだけでかなり温度が違います。ベランダなど日光が常に照りつけるような環境では寒冷紗で日差しを遮るのも1つの方法です。
冬は暖かい軒下で
最低気温が0度を下回る地域は冬室内に取り込んだ方が良いでしょう。関東以南地域であれば、霜から守ってくれる屋外の軒下で越冬も可能です。
カーネーションの植え替え・切り戻しの
ポイント
花がら摘み
花は終わり次第切り取ります。そのままにすると腐ってカビなどの原因になリます。また終わった花を随時切り取る事で、新たにどんどん花芽が上がってきます。
植え替え
通常4〜5寸(φ12〜15センチ)の鉢で販売されています。6〜7寸(φ18〜21センチ)の購入した鉢の1〜2回り大きな鉢に植え替えます。花をある程度楽しんだ後5月下旬〜6月に植え替えを行います。根が大変細いので、下の方を少し崩す程度にして植え替えます。そして最も重要な事は、深植えをしないよう注意します。
切り戻し
植え替えと同時に下から2節程度を残してバッサリハサミで切り戻します。こうする事で、風通しも良くなり、これから迎える梅雨に備え、夏の暑さや蒸れ対策にもなります。
カーネーションの肥料、水やり
肥料について
3〜5月と9〜10月は、30〜40日に1度、固形肥料を5号鉢で2〜3粒施します。ただ置くだけでなく半分埋め込むのがポイントです。そうする事で一定の所から偏る事なくじわじわと肥料が効きます。
真夏と真冬の管理
真夏は高温多湿の環境に耐えている時期。肥料はあげません。この時期に肥料をあげると病気の原因になります。
水やりについて
土が乾いたらたっぷりが基本です。水枯れには注意しますが、あげすぎにもいけません。水をやりすぎない事で、真夏の高温にも耐える丈夫な株に育てます。そして、葉や花に水がなるべくかからないよう、地際に水をあげるようにします。そうする事で蒸れたり、腐ったりするのを防ぎます。
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カーネーション楽しみ方のポイント
カーネーションの病気・害虫・予防・対処
病気
モザイク病、灰色かび病、斑点病など、カビやウイルスを原因とする病気にかかりやすいので、風通しの良い、真夏は特に午後涼しい環境においてあげることが大切です。葉や茎、花に白や茶褐色の斑点やモザイク状の模様が出る、下葉から黄色く枯れてくるなどの症状が出ます。症状が出始めの時はまずは幹部を取り除き、広がるようだったら、薬剤散布や、その他の株にうつらないよう根ごと処分という方法を取ります。
害虫
葉裏を中心に蕾などにもつくハダニ。葉がかすれたような色になります。室内の窓辺など温度が高く乾燥が続くとかかりやすいので、風通しの良い屋外で管理します。殺ダニ剤などの薬剤で対処する方法もあります。
アブラムシがつくこともあります。見つけ次第取り除くか、薬剤散布するなどして対応します。アブラムシやハダニを放っておくと、株が弱り、それらの虫たちがウイルスを媒介して病気にかかり枯れてしまうので、早期発見、早期対処がとても大切です。
カーネーションの由来・歴史
カーネーションの育て方・Q&A
母の日で頂いたカーネーション。咲く蕾と咲かない蕾があるのですが、育て方が悪かったのでしょうか?
カーネーションは蕾が上がりやすい反面、少し日照が足りなかったり、蕾まではつけるけれどもそれを咲かせるまでの株に体力がなかったりという理由で、咲かない蕾が出るケースは多々あります。蕾を触ってみて、スカスカで中身が入っていないようなものは切り、新たな蕾や新芽に力がいくようにしてあげましょう。
頂いたカーネーション。ラッピングも花色に合っていて可愛かったのでそのまま飾っていたら、葉っぱの下のあたりから黄色く枯れてしまいました。
カーネーションは風通しがとても大切。ギフト用に巻かれた可愛らしいラッピングは自宅に着いたら必ずすぐに外しましょう。蒸れて、葉が枯れたり、それが原因で病気などにかかり弱ってしまう事も。
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