色鮮やかな花と葉が魅力のベゴニアは品種が多いのも特徴です。四季咲き性のベゴニア・センパフローレンスや、花が大きく豪華な球根ベゴニア、豪華な花が冬の時期に楽しめるエラチオール・ベゴニア、花よりも葉の美しさが際立つ根茎性のレックス・ベゴニア、茎が立ち上がる木立ち性ベゴニアなど花の時期や見た目、育て方も様々。今回は、メジャーなベゴニア・センパフローレンスを中心にいくつかのベゴニアも合わせて紹介します。
ベゴニアの育て方
Garden&Garden監修
色鮮やかな花と葉が魅力のベゴニアは品種が多いのも特徴です。四季咲き性のベゴニア・センパフローレンスや、花が大きく豪華な球根ベゴニア、豪華な花が冬の時期に楽しめるエラチオール・ベゴニア、花よりも葉の美しさが際立つ根茎性のレックス・ベゴニア、茎が立ち上がる木立ち性ベゴニアなど花の時期や見た目、育て方も様々。今回は、メジャーなベゴニア・センパフローレンスを中心にいくつかのベゴニアも合わせて紹介します。
INDEX
ベゴニアの基本情報
シュウカイドウ科シュウカイドウ属
難易度★★(ベゴニア・センパフローレンス/木立性ベゴニア)
難易度★★★(レックスベゴニア)
難易度★★★★(球根ベゴニア/エラチオール・ベゴニア)
ベゴニア・センパフローレンス
四季咲き性のベゴニアです。ベゴニアといえばこの品種をイメージする人も多いでしょう。庭植えから鉢植えまで幅広く楽しめます。春先から晩秋まで長い間花を楽しむ事ができます。暖地では霜よけさえすれば冬越しも可能。本来は宿根草ですが、屋外で育てられる場合は冬の寒さで持たないので、一年草扱いで出回ったりもします。
球根ベゴニア
球根ベゴニアは夏の暑さ、真冬の寒さ、そして直射日光に弱いため、少し上級者向けのベゴニアです。その中でも、フォーチュンベゴニアは、日本の気候で比較的育てやすく改良された園芸品種です。バラを思わせるような大輪の美しい花が特徴です。一般的には夏の暑さの落ち着いた9〜11月、温暖地は10〜5月にかけて、寒冷地では5〜10月にかけて花を楽しめます。冬になり寒くなると地上部分を枯らし休眠するので、凍らない環境で管理します。
エラチオール・ベゴニア
リーガースベゴニアとしても売られています。球根ベゴニアとその他いくつかの品種が掛け合わされて作られたベゴニアです。基本的には室内で楽しむ鑑賞花鉢で、真夏以外の時期に長く花を楽しめます。真夏は直射日光に当たらないよう、レースのカーテン越しなど、明るい木陰のような環境がベストです。
レックス・ベゴニア
根茎性のベゴニアの一種です。葉模様が美しく、観葉植物の1つとして売られていたりします。花も咲きますが、どちらかというと、葉の美しさが魅力のベゴニア。直射日光を避けた明るい木陰のような環境であれば、春から夏の終わりまで屋外の花壇で楽しむ事ができます。
木立性ベゴニア
茎が立ち上がり、枝分かれして次々に花を咲かせます。花は四季咲き性のものが多く真夏を除いた春〜晩秋まで長く楽しめます。品種によってコンパクトなものから1m以上成長するものまであります。葉も大変美しくバリエーションも豊富なので、花がない時期も十分楽しめます。比較的育てやすく初心者にもオススメです。
ベゴニア管理のポイント
地植えにはセンパフローレンス
地植えで楽しむならベゴニア・センパフローレンスがオススメです。温暖な地域では軒下や霜の時期だけ寒冷紗をかけるなど、凍らないような工夫をすれば、地植えでも冬越しします。ただし八重咲き品種は寒さに少し弱いのでオーソドックスな一重咲き品種に限ります。こんもりと茂り鮮やかな花が咲く姿はとても華やかです。真夏の強すぎる日差しは少し苦手なので、真夏の午後少し木陰になるような環境で、梅雨時期に蒸れて腐らないよう、枝が混み合わないよう適宜剪定して風通しよくします。
球根ベゴニアはハンギングがおすすめ
華やかさが魅力の球根ベゴニアは、ハンギングや鉢植えがオススメです。鉢の縁に下がるように育つ下草や葉色の美しいカラーリーフプランツと合わせて寄せ植えにしても素敵です。他のベゴニア同様、蒸れに弱いので、特に梅雨時期には風通しよく混み合った枝を間引きます。そして真夏の午後の強すぎる日差しを避けられるように午後少し木陰になるような場所に置くといいでしょう。
寒い季節に華やかなベゴニア
エラチオール・ベゴニアは球根ベゴニアのような華やかな花を真冬にかけて咲かせます。花の少ない時期に窓辺を明るくしてくれる花鉢です。花を長く楽しむためには、継続的な肥料が必要です。花が咲いている期間は通常より少し薄く希釈した液肥を、水やりの際にあげるようにします。
ベゴニアの植え替え切り戻しポイント
切り戻して風通しよく
肉厚の葉と茎は傷がついたり蒸れると、葉が黄色く変色して落ちたり、病気の原因になったりします。そうならないよう、特に梅雨時期に混み合った枝部分があればカットして、風通しよく育てるのが大切です。また傷口から病気にならないよう、清潔なハサミを使いましょう。
真夏の管理
どのベゴニアも高温多湿の環境をあまり得意としません。特に真夏に強烈に照りつけるような太陽光線を浴びるような環境は避けましょう。午後少し木陰になるような環境や、室内であれば、レースのカーテン越しなど強すぎる日を和らげるような場所選びがとても大切です。でも日陰では花付きが悪くなるので、明るい木陰のような環境がとても重要です。
冬の寒さ対策
どのベゴニアも寒さにはあまり強くありません。基本的には室内や音質などで管理をします。冬には暖かく陽のあたる窓際などに置いてあげましょう。品種によって耐寒温度が違うので、必ず確認しましょう。どのベゴニアも霜に当たると枯れてしまいます。特に冬に花を楽しめるエラチオール・ベゴニアを冬でも綺麗に咲かせるためには20度前後の温度が必要です。
ベゴニアの肥料・水やり
肥料
植えつけるときに緩効性肥料を混ぜて植え込みます。地植えの場合は前もって堆肥や腐葉土をすき込んでおきます。花の時期が長いので、花が咲いている時期は肥料が切れないようにしましょう。真夏は、暑さに耐えている時期なので、肥料は止めて再度少し涼しくなる秋に効き始めるようにします。
冬に花を楽しむエラチオールの場合は、夏(6〜9月半ば)を除いた期間は定期的に液肥をあげるようにします。そうする事で花が長い間楽しむことができます。(花を咲かせるには温度も大切です)
水やり
葉が肉厚で水をしっかりと保つことができるベゴニアは、水のあげすぎによって枯れたり腐ったりする事もあります。鉢植えの場合、完全に土が乾いてからたっぷりあげるのが基本です。センパフローレンスを庭に植えた場合、根付いてしまえば水やりは入りません。ただ真夏に乾きすぎる場合にはたっぷりと水をあげるようにします。
ベゴニアの楽しみ方のポイント
病気・害虫・予防・対処
うどん粉病
葉や茎が白い粉をまぶしたようになっていたら、うどん粉病かもしれません。放っておくと株全体に広がるので、見つけ次第幹部を取り除きます。薬剤散布も効果的ですが、これも早めの対処がオススメです。
灰色カビ病
葉っぱなどに茶色のシミのような模様ができ広がってきたら灰色かび病の可能性が。気付いた部分から早めに取り除くことが大切です。湿っぽく少し温度の低いときにかかりやすい病気です。咲き終わった花がらや汚くなった葉をこまめにとって清潔にしておくことで、病気を防ぎます。また肥料の窒素分が多すぎる場合にもかかりやすくなるので、肥料のあげすぎにも注意します。
アブラムシ
暖かくなってくる春先にアブラムシがつきやすくなります。まず大量陽発生しないよう、こまめにチエックします。手で取れる場合は取り除きますが、大量に増えすぎた場合は幹部を茎ごと取り除くか、薬剤散布も効果的です。
ベゴニアの由来・歴史
ベゴニアの育て方・Q&A
ベゴニア・センパフローレンスを庭で育てていました。梅雨明けに葉が焼けて見苦しくなってしまいました。どうしたら良いのでしょうか?
梅雨が明けて一気に日差しが強くなると、環境変化から汚らしくなったりします。その場合は、汚い部分を切り戻して新しい葉をふかしましょう。また秋頃からたくさん花を咲かせ始めますよ。
なんだか元気が無くなってきたので肥料をあげてみましたが良くなりません。
どの植物にも共通しますが、元気が無くなって弱っているときに肥料はあげません。肥料は元気な状態では吸えますが、元気がないときに吸うことができません。そのため暑さに耐えているのであればその時期は肥料をあげない。真冬の寒さに耐えているようであればその時期の肥料はあげない。そういう風に考えると肥料をあげる時期が見えてきますよ。
ベゴニアの育て方・まとめ
ベゴニアと一言では言えないほど、バリエーションが豊富で奥深いのが何より魅力です。蒸れないような環境づくりと、定期的な肥料、そして冬の寒さに気をつけて管理すれば、長く華やかな花を楽しむ事ができるでしょう。
初心者にはベゴニア・センパフローレンス、少しシックな葉と花も楽しみたい人は木立性を。やっぱり何よりも華やかな花を楽しみたいなら、フォーチュンベゴニア(球根ベゴニア)やエラチオール・ベゴニア。男前なかっこいい植物好きにはレックス・ベゴニアがいいかもしれません。
年末クリスマスごろからお正月の時期を特に美しい花を楽しめるよう品種改良された、冬咲きのクリスマスベゴニアなんて品種も売られています。可愛らしいピンクの花が溢れるように咲く姿はそれは見事です。色々選べるベゴニア。さて、あなたの好みのベゴニアは何でしょうか?
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