難易度★
種まき４月〜６月　苗植え５月〜６月　収穫６〜８月　花期９月

春先に出回る苗を育てるのが最も簡単な方法です。日当たりを好み、地植え、鉢植え共に楽しむことができます。適宜カットしながら育てることで、枝葉がより茂ってこんもり良い形でたくさんの葉を楽しむことができます。花が咲くと葉も硬くなり、その後枯れてサイクルを終えます。

地植え、鉢植えどちらでも楽しむことができます。お日様が大好きなので、よく日の当たる場所で育てます。ただし真夏の強すぎる西日で葉が焼けてしまうことがあるので、注意します。他の野菜などと一緒に育てる場合、トマトの横で育てるなど、真夏の午後少し木陰になるような環境を作ってあげるといいでしょう。

バジルは近縁種や交雑種を含むと、とてもたくさんの品種があります。品種によって香りの強さや、葉の雰囲気、色合いが違います。花は白から薄ピンク、薄紫まで色々あるので、色々な品種のバジルを育てて使い分けても楽しいですね。

たっぷり日のあたる、風通しの良い場所で育てましょう。苗の時は室内で管理しても良いですが、基本的には屋外で管理をした方がしっかりとした苗に育ちます。

鉢植えの場合、あまり小さな鉢に植えると夏場の水やりが大変になるので、最低でも１苗の場合は５〜６号以上のサイズの鉢、もしくは８号鉢に２〜３苗植えるなど余裕を持って植えます。そうする事で、その後の成長も水やりも楽になります。

バジルはタネからでも、簡単に育てることができます。ただし、発芽温度が比較的高めの２０度なので、必ず暖かくなってから蒔きましょう。タネが小さいので園芸店で売られている育苗箱に種まき用の土で植えるのをオススメします。その後本葉が出たら、９cmポットに培養土で植え替え、１０センチほどに育ったら、庭や鉢に植えます。

枝をカットする事で、新たな芽が出て伸びます。それを繰り返して育てる事で、より枝葉が茂り、たくさん収穫できます。そしてこんもり茂って株も安定します。こまめにカット、収穫する事がより良い株に育てるコツです。

バジルはとても簡単に挿し木ができます。枝を切って下の部分の葉を取り水に挿すだけで、１週間もすると根が伸びてきます。それを地面や鉢に植えることもできますが、ポット苗に植えて少し大きく育ててから植えた方が確実です。暖かい春から夏に行います。

植え付ける２週間前までに堆肥と腐葉土をよく混ぜておきます。鉢植えは、培養土かもしくはハーブ専用の土でもいいでしょう。バジルは他のハーブ類に比べて肥料を好むので、植えるときに緩効性肥料もしくは油かすを混ぜておきます。ただし、必ず適量を施しあげすぎないよう注意します。

その後は様子を見ながら１ヶ月に１度のペースで緩効性肥料もしくは油かすを施します。液肥は即効性がありますが成分が流れやすいので、２週間に１回を目安に施します。

鉢植えが乾いたらたっぷりが基本です。特に乾きやすい夏場は水が切れないよう気をつけます。地植えは根付いてしまえば水やりをする必要はありません。

・一般的にバジルというと、スイートバジルを指します。もっとも多く出回っているバジルです。・葉が小型でさやわかな柑橘系の香りがするレモンバジルは、タイ料理で使われています。生のままちぎって料理にトッピングする事で、その風味を生かします。・ダークオパールバジルは、カラーリーフプランツとしても魅力のあるバジルです。ビネガーやオイルにつけてその色合いと香りを楽しみます。・ホーリーバジルは、タイ料理のガパオライスに合わせるお馴染みのハーブ。加熱しても香りが飛びにくい事から、炒め物に合います。・シナモンバジルは、甘い香りが特徴で、お菓子の香りづけや、シロップや蜂蜜につけるとより効果的に香りを楽しめます。

新しく出た柔らかい葉や茎につきやすいので、こまめにチェックしまショウ。見つけたら、被害が少ない場合は手でつぶしたり古い歯ブラシなどでこすり落とすのも１つの方法です。たくさんついてしまった場合や、触りたくない場合は茎ごとちぎって取り除く方法が簡単です。蒸れて風通しが悪かったり、肥料分が多すぎてもつきやすくなるので、気をつけます。

虫食いのあとやフンが落ちていたら、ヨトウムシの仕業かもしれません。見つけ次第捕殺します。また日中は土の中に潜んでいる事が多いので、土を少し引っ掻いてみるとい出てきたりします。これも被害が大きくなる前の早めの対処がカギです。

ハダニに汁を吸われた葉は、白っぽく煤けたような印象になり、茶褐色の細かい斑点が現れます。汚くなった葉は取り除き、茎を切り詰めて新しい葉を吹かせます。雨の当たらない場所で育てると、かかりやすいので、気をつけます。また葉裏をめがけてホースなどで洗い流すのも１つの方法です。またあまりひどいようなら、薬剤散布も効果的です。

特に秋になると、バッタ類に葉をかじられることがあります。その頃になると花が上がって葉も硬くなり、収穫というよりは鑑賞するような気持ちで、多少の食害は許すぐらいでもいいかもしれません。

イタリア料理のイメージが強いですが、インド原産で、熱帯アジア、中東に分布しています。４０００年以上前の古代エジプトでは、バジルをミイラの防腐処理に使用したと言われています。

古代ギリシャでは、その語源は王を意味するバジレウスに由来し「王の薬草」と呼ばれ香水や薬草として使われたとされています。中世ヨーロッパでは、植木鉢の下にバジルの葉を数枚置くとサソリが現れると信じられ、インドではホーリーバジルがヒンドゥー教神聖なハーブとして扱われています。このようにバジルは多くの神話や伝説、宗教と深く関わっています。

日本に渡ってきたのは、江戸時代。中国から渡来しました。小さなタネは水につけるとゼリー状に膨らみ目のゴミを取るために使いました。そのために「メボウキ」と呼ばれました。

バジルの種は好光性種子と言われ、芽を出すのに光が必要です。ですので、種を蒔くときにかぶせる土は、うっすらとかけるようにします。それから、水はジョーロでバシャバシャあげてしまうと、タネが流されてしまうこともあるので、芽が出るまでは水は下から吸わせるか、霧吹きなどを利用して水をあげるようにします。

一般的にバジルと呼ばれるスイートバジルをはじめ、最近は色々な種類のバジルの仲間も比較的簡単に購入できるようになりました。それぞれ個性が違うので、色々な品種を育てて使い分けてみると、その魅力がより理解できるかもしれません。

葉色の美しさが魅力のダークオパールバジルは、是非花壇のカラーリーフとして育ててみてください。おしゃれな紫葉が真夏のビタミンカラーの花々を引き立ててくれること間違いなしです。葉を存分に楽しんだ後は、可愛らしい花も楽しめるバジル。品種によって咲かせる花色も違うので、何種類かあると、さらに楽しみが広がります。初心者はスイートバジルから、慣れたらちょっとこだわった品種を育てるのがオススメです。