アネモネという学名のつく植物は多くあり、シュウメイギクや春の山野に咲くイチリンソウ、イチゲもその仲間です。ただし、一般的にアネモネとして紹介されているのは「アネモネ コロリアナ」を指します。一重や八重咲き、中央の花びらが幾重にも重なったゴージャスな吹き詰め咲きがあります。秋に出回る球根もしくは、年明けから出回る花付き苗を購入します。早春の花壇を華やかに彩る春咲きの球根植物です。
アネモネの育て方
Garden&Garden監修
アネモネという学名のつく植物は多くあり、シュウメイギクや春の山野に咲くイチリンソウ、イチゲもその仲間です。ただし、一般的にアネモネとして紹介されているのは「アネモネ コロリアナ」を指します。一重や八重咲き、中央の花びらが幾重にも重なったゴージャスな吹き詰め咲きがあります。秋に出回る球根もしくは、年明けから出回る花付き苗を購入します。早春の花壇を華やかに彩る春咲きの球根植物です。
INDEX
アネモネの基本情報
キンポウゲ科イチリンソウ属
難易度★★
開花期:2〜5月 球根植え10〜12月 肥料:10〜3月
地中海沿岸原産の球根植物。多くは秋から販売される球根を植え付けて育てます。2月下旬頃から花を咲かせます。その後地上部分が枯れ、上手くいくと再度秋から成長を始め翌春に花を咲かせます。
土の準備
日当たりが良く、水はけの良い場所を好みます。庭に植える場合は、あらかじめ腐葉土と堆肥、緩効性肥料をよくすき込んでおきます。鉢植えの場合は、培養土にパーライトを1〜2割程度混ぜて少し水はけが良くなるようしておきます。
球根の上下
小さい球根をよく見ると、細く尖った部分と平らな部分があります。平らな部分が、芽の出る方で、細く尖った部分を下にして植えるようにします。
最初から肥料が必要です
チューリップや水仙のようにすでに球根が花芽を持っているものは、植え付け時には肥料が必要ありません。ですが、このアネモネは球根自体に花芽を持っていません。そのため植え付け後、根が伸びてくるタイミングで肥料が効き始めるよう、肥料をきちんと施しましょう。
アネモネの植え方・掘り上げのポイント
植え方(鉢植え)
球根は乾燥してカラカラの状態で販売されています。前もって球根を湿らせずにそのまま植える方法を紹介します。
1.用土を霧吹きでスプレーするなどして湿った状態にしておきます。
2.鉢に土を入れ、球根を植え込みます(土を2〜3cm程かける)。
3.すぐに水はあげず、日陰の涼しい場所に置き、徐々に球根に水分が行くまで待ちます。
4.10日〜2週間後から水やりをスタートします。
5.葉が出始めたら日当たりの良い場所に移します。
植え方(庭植え)
地植えの場合は、他の植物との関係や雨水などの影響もあるので、球根をあらかじめゆっくり給水させてから植えつける方法がオススメです。また球根が土の中で腐らないよう、地温の下がった11月に植えましょう。球根には通常2〜3cm程土をかけますが、土の凍るような極寒地域では、7〜8cm程の深さに植えます。自然の雨水があるので、特に水やりは気にしなくても大丈夫ですが、あまりにも雨が降らない時は、水をやりましょう。
球根の下準備
球根を植える前に給水して植える場合、徐々に水分を吸わせるのが、腐らせないコツです。細かくちぎった新聞紙やミズゴケをしっかりと湿らせ、その上に球根を置いて、じっくりゆっくり水を吸わせます。日向に置かずに日陰で給水させましょう。数日でぷっくりした球根になるので、その状態になったら植え付けましょう。この時に球根の向きは関係ありません。
アネモネの管理のポイント
花がら・葉がら摘み
苗ポットで購入した場合、すでに黄色くなっている葉があるようならば、そういった葉は切り、風通しを良くしておきます。また随時黄色くなった葉も取り除きましょう。花は次々に上がってくるので、花が終わった段階で、茎の根元からハサミで切り取ります。そうする事で、より新しい花芽が上がりやすくなります。
球根の掘り上げ
植えっぱなしでも翌年花が咲いたりもしますが、日本の梅雨や高温多湿の夏の気候で、土の中で球根が腐って翌年が芽が出ない事も良くあります。梅雨前に地上部が枯れたら球根を掘り上げ涼しい日陰で乾燥、再度晩秋に植えつける方法があります。鉢植えのまま、水やりを切る事で乾燥させ、再度晩秋から水やりを再開する方法もあります。初心者の方はとりあえずそのままで冬を越し、まだ芽が出たらラッキーくらいな気持ちで付き合ってみるのも気楽で良いかもしれません。
ポット苗を寄せ植えに
早春に出回るポット苗を購入して寄せ植えにする事もできます。ポットを外して、根っこがぐるぐる回っているようっだたら少しほぐしてから植えます。他の草花との色合わせを楽しみます。
アネモネの肥料、水やり
アネモネ楽しみ方のポイント
アネモネの病気・害虫・予防・対処
アネモネの由来・歴史
風を意味する名前
一般にアネモネと呼ばれる「アネモネ コロナリア」は学名で表記するとAnemone coronaria。英名をWind flowerと呼びます。アネモネはローマやギリシャ神話や聖書、十字軍遠征と古代から中世、近世の様々な語りの中で紹介されています。その中の1つ、風との結びつきの深いお話を紹介します。
神話の中のアネモネ
西風の神ゼフィロスが、その妻である花の女神フローラの侍女アネモネに恋に落ちてしまいます。強く嫉妬したフローラはアネモネを追放。その後アネモネは亡くなり、悲しみ嘆いたゼロフィスが、愛の女神アフローディナに頼みアネモネの花に変えてもらったというお話です。
春に西風?
春になりそよ風が吹く頃にアネモネが咲くのは、ゼロフィスがアネモネを今も愛しているからなどと言われているようです。日本の春風は東風ですが、自生地のヨーロッパの春風は西風。国が違えば風の向きも違うのですね。
アネモネの育て方・まとめ
アネモネの花びらに見える箇所、実は萼片(がくへん)。開花中は、太陽の光や温度のよって、花を開いたり閉じたりを繰り返します。切り花はもちろんの事、押し花やドライフラワーにも向いているので、色々楽しめます。
代表的な赤色に始まり、青紫や白、ピンクなど元気一杯の花色が特徴のアネモネ。八重咲きの「凛々花(リリカ)」や「オーロラ」「カブキ」など、豪華でシックな色合いのシリーズは、オーソドックスな一重とはまた違った魅力があります。黄緑色の花の品種もあり、これがアネモネ?と思うような見た目に驚かされます。
また、耐寒性や耐暑性により優れ、地植えでも毎年咲いてくれる育てやすい品種や、真冬に咲くように開花調整されたものなど、新たな品種が日本の育種家によっても作られているアネモネ。さて、あなたはどんなアネモネを育てますか?
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