原因のひとつは、「ものがありすぎる」ということです。何年も着ていない服、読み終わった古い雑誌、読まないままの本、使わない雑貨など、普段使わないものは収納スペースの奥へと追いやられがちです。もしかしたら存在自体を忘れているものもあるかもしれません。使わないものが収納スペースで幅をとり、結果、しまう場所がなくなって部屋に出しっぱなしになってしまいます。

衝動買いが多いと部屋が雑然とした状態になりやすいです。好みの服を見かけたとき、手持ちの服と合わせやすいかなどを考えずに購入するのはやめましょう。また、洗剤やティッシュペーパーなどの消耗品、賞味期限が長い調味料などが安く売られていると、つい買い置きするのも片付かない一因となります。

思いつきで購入したものの、すでに同じようなものを持っていたり使い勝手が悪かったりすると、単にものが増えるだけです。洗剤や調味料なども、品質が変わってしまったり賞味期限が切れたりすれば捨てるしかありません。部屋が片付かないうえ無駄の多い状態になります。

収納スペースから出したものを使ってすぐ元に戻せば部屋が散らかることもありませんが、時間がないときなどは「後で片付けよう」と出したままにしがちです。こうしたことが続くと、乱雑な印象の部屋になってしまいます。「次の休日に片付けよう」「時間ができたら片付けよう」などと先延ばしにするうちに、どこから手をつけたら良いのかわからない状態になりがちです。

いらないものでも「もったいない」という意識が働き、なかなか処分できない人は少なくありません。服、本、CD、DVDなど、売れそうなものはフリマアプリや買取業者に出して換金しましょう。希望する価格では売れないことがほとんどですが、ゴミに出せば0円です。ものによっては処分費がかかる自治体もあります。いらないものが少しでもお金に換えられれば、「もったいない」という気持ちも軽くなるのではないでしょうか。

「使わないけれど思い出があって捨てられない」というものは、写真に残しておきましょう。お気に入りだった服や学校の制服などは写真におさめ、実物は思いきって処分します。手紙やプリント類も、写真にするかスキャナーでデータ化して処分を検討してください。本当に大切で捨てられない手紙などは、無理に捨てることはないでしょう。また、証明書や保証書などは原本が必要になることが多いため、処分前に確認するようにしてください。