ローテーブルとは、リビングやソファの前に置いて使われることが多い、背の低いテーブルのことです。ダイニングテーブルを置くスペースが確保できない場合などに、ローテーブルで食事を取る人も少なくありません。ローテーブルを食卓として利用することで、次のような効果が期待できます。

【ローテーブルで食事・ご飯を食べるメリット】
・リラックスしやすい
・食事以外の使い方もできる
・空間に開放感が出る

もともと座卓文化のある日本では、ローテーブルで食事をしたほうがリラックスできるという人も多いようです。脚を伸ばしたりソファに座ったりして自分の好きな体勢で食事ができますし、子供の面倒もみやすいのがメリットです。

ローテーブルは、食事以外にも読書を楽しんだり、お茶を飲んだりとさまざまな使い方ができます。家族団らんの場に、ローテーブルは欠かせないという人もいるでしょう。限られたスペースを有効に使えるのがローテーブルのメリットです。

ダイニングテーブルに比べて背の低いローテーブルは、目線が低くなり空間が広く感じられます。おしゃれなローテーブルは、インテリアのアクセントにもなります。部屋の面積に応じて高さや広さを決めると、ほどよい開放感が生まれるでしょう。

ローテーブルでの食事には、ダイニングテーブルにはないデメリットもあります。ローテーブルは低いため、テーブルの高さや食べる人の身長などによっては食事を取りにくくなる恐れがあります。また、長時間座っていられない人や、姿勢を保ちにくい方には不向きです。

【ローテーブルで食事・ご飯を食べるデメリット】
・高さや形状によっては食べにくい
・長時間の食事には不向き
・姿勢が崩れやすい

ローテーブルの天板の大きさによっては、相手との距離が近くなり、食器や箸が当たって食事がしにくくなります。ローテーブルの高さが合わない場合は、座椅子やクッションなどを使って高さを調整することも必要です。

ローテーブルはあぐら座りや正座など、膝や腰に負担がかかる姿勢になるので、長時間の食事には不向きです。また、ダイニングテーブルと違い、脚を伸ばすスペースを十分に確保できないため、広々とした足もとを求める人には適しません。

ローテーブルで食事を取ると、姿勢が崩れて猫背になりやすい点もデメリットのひとつです。ローテーブルの高さによっては背中を曲げて食事をすることになり、骨盤が後ろに下がり猫背の原因となります。猫背になると、肩や首へ負担がかかるだけでなく、内臓を圧迫して消化不良などの原因になる恐れがあります。

食事やご飯には、ローテーブルとダイニングテーブルのどちらが適しているのでしょうか。それぞれのテーブルに適しているのは、どのような人なのかを解説します。食卓をどうするか悩んでいる人は参考にしてください。

ローテーブルは脚を折りたためるものや、小ぶりのサイズのものも多く、限られたスペースを有効に活用できます。部屋が狭い人やスペースを食事以外の目的に利用したい人には適しているでしょう。また、ローテーブルは脚を伸ばすなど、くつろいだ姿勢で食事を楽しめるのも魅力の一つです。食事の際に椅子を用意する必要がないため、大人数での会食などにも向いています。

【ローテーブルがおすすめの人】
・空間を有効に活用したい人
・リラックスして食事を楽しみたい人
・大人数で食事を楽しみたい人

食事を座って楽しめる場所を確保できることは、ダイニングテーブルを置く利点の一つです。高さのあるダイニングテーブルは、子供の勉強机などとして兼用することも可能です。キッチンの近くにダイニングテーブルを配置すると、食事の配膳などがスムーズで、家事の動線を容易に確保できます。また、立ち座りの動作がしやすいため、足腰が弱い人にも適しています。

【ダイニングテーブルがおすすめの人】
・食事専用のスペースを確保したい人
・台所から食卓までの動線をスムーズにしたい人
・足腰が弱い人

食事やご飯でローテーブルを使用する際は、テーブルの高さに注意してください。ローテーブルが低すぎても、高すぎても食事が取りにくく、快適に食事を楽しめません。身長や年齢など、食事をする人によって快適なローテーブルの高さは変わります。食事をする人に適した高さのテーブルを選ぶことが大切です。

【食事・ご飯用ローテーブルの高さ】
・床座の場合の高さの目安：30〜40cm
・ソファの場合の高さの目安：55〜65cm

床座でローテーブルを使用する場合の高さの目安は30〜40cmです。この高さは、食事をする際、腕が自然な位置に保たれるため、長い時間でも心地よく過ごせます。座布団や座椅子を使用する際も、同じぐらいの高さのローテーブルを選んでください。

ソファに座ってローテーブルを使用する場合の高さの目安は、55〜65cmです。この高さであれば、太ももや膝がテーブルに当たらずに、快適に食事を楽しめます。テーブルが低いと、姿勢が悪くなりやすいので注意が必要です。

ローテーブルのサイズを選ぶ際は、テーブルを使用する人数を基準にして考えましょう。ローテーブルのサイズが合っていないと、家族が揃って食事ができなかったり、部屋の空間を圧迫したりする恐れがあります。

1人暮らしでローテーブルを使用する場合は、幅60〜120cm、奥行きは45〜60cm程度を目安にしましょう。円形のローテーブルの場合は、直径80〜90cm程度を基準にしてください。デザイン性の高い円形のローテーブルは、部屋の雰囲気を柔らげる効果があります。

2人でローテーブルを使う場合も1人暮らしの場合と同じく、幅60〜120cm、奥行き45〜60cm程度のサイズが目安です。2人並んでテレビなどを見る場合は、120cm以上の幅がある長方形のローテーブルが使いやすいでしょう。

3人でローテーブルを使う場合は、ある程度大きめのローテーブルを選ぶとよいでしょう。幅100〜150cm、奥行き60〜80cm程度を目安にすると、ゆとりをもって食事を楽しめます。長方形のテーブルを選ぶ際は、短い辺のサイドに座る人も食事ができるか、実際に座って奥行きを確かめてみることも大切です。

4人で使用する場合は、小さめのテーブルを選ぶと少し窮屈で、食事をあまり楽しめないかもしれません。3人の場合と同じ幅100〜150cm、奥行き60〜80cm程度のサイズを目安にしてください。円テーブルの場合は、直径110cm程度が目安です。

5人でローテーブルを使う場合は、幅120cm以上、奥行70cm以上のサイズであれば、ゆとりをもって食事を楽しめます。5人を超える大人数で使用する場合は、人数に応じて、大きなサイズのテーブルを選んでください。2つのローテーブルを組み合わせて使うことも検討しましょう。

ローテーブルを選ぶ際は、サイズ以外にもデザインや材質を確認することも大切です。部屋の中心に置かれるローテーブルは、部屋の印象に大きく関わります。部屋にあるインテリアの素材や色、デザインなどに合わせてローテーブルを選び、心地よい部屋作りを目指しましょう。

【食事・ご飯用ローテーブルのその他の選び方のポイント】
・部屋のデザインに合わせる
・材質を確認する

ローテーブルはデザインによって大きく雰囲気が変わるため、部屋に合ったものを選びましょう。白が主体の部屋には、柔らかい色合いであるナチュラルテイストのローテーブルを選ぶと部屋の印象がより明るくなります。

ガラスやセラミック製のローテーブルは汚れても手入れがしやすく、食事用として適しています。木製のローテーブルは汚れがシミになる恐れがあるので、ランチョンマットを敷いたり、ウレタン製のテーブルを選んだりするとよいでしょう。

ローテーブルで食事をする場合、床座ではなくソファや椅子を使いたいという人もいるかもしれません。ソファや椅子と組み合わせる際、食事しやすい高さや注意点を紹介します。

ローテーブルとソファ・椅子の差尺が27〜30cmだと、食事の際に手や腕が疲れにくく、快適に食事を楽しめます。背が低い人や小さな子供など、テーブルが高いと感じる場合は、クッションや座布団などを使用して調整するとよいでしょう。

ローテーブルで食事やご飯をする際のレイアウトを5つ紹介します。好みのレイアウトがあれば参考にして、インテリアや部屋の雰囲気に合ったローテーブルを選んでください。

木目調のローテーブルは、ナチュラルな雰囲気で幅広い年齢層の方に人気があります。明るい色合いのローテーブルを選ぶと、温かみのある落ち着いた印象のレイアウトになります。

大人の上品さが感じられる黒のローテーブルは、シックなインテリアと相性が抜群です。ブラックレザーのソファやモノトーンのインテリアと組み合わせて、レイアウトを楽しんでください。

シンプルな印象のアクリルと黒のローテーブルを2つを組み合わせると、洗練された印象を与えます。光沢のある素材を取り入れると、部屋がきらびやかで都会的な印象に変わるでしょう。

きれいな木目が印象的なローテーブルは、和室で落ち着いて家族団らんを楽しみたい人に最適です。天然木を使用した明るい色味の天板は、部屋に温かい雰囲気を生み出します。

サイズが小さく簡単に収納できる折りたたみ式のローテーブルは、1人暮らしの限られたスペースの部屋に最適です。低めのローテーブルは、空間にゆとりが生まれるので、実際よりも部屋が広く感じられます。

北欧風のナチュラルテイストな家具は、温かみのある木目を生かしたデザインが特徴です。北欧・ナチュラル風の雰囲気が好みの人におすすめのローテーブルを5つ紹介します。

こたつやダイニングテーブルとしても活用できる、高さ調整が可能なローテーブルです。ウレタン塗装を施した天然木を使用した天板は、汚れがつきにくく、食事の際にも使用しやすいと人気があります。

キャスターがついていて、移動や掃除の際に便利なテーブルです。高さを調整できるので、ダイニングテーブルや子供の勉強机など、幅広い用途に活用できます。温かみのある木目調のテーブルは、白色など明るいインテリアと合わせると、魅力が引き立ちます。

丸みのあるデザインがかわいらしいローテーブルです。小さいサイズのローテーブルは、狭い空間を有効に使えるので、1人暮らしの方にも好まれます。こたつとしても使用できる使い勝手のいい商品です。

折りたたみができるローテーブルは、急な来客時にも役立ちます。高級感のあるシンプルなデザインは、和室や洋室など、場所やインテリアを選ばずに使用できます。折りたためるので持ち運びしやすく、掃除や模様替えなどの際にも便利です。

ラタン素材のかごめ編みを用いた涼しげなローテーブルです。使えば使うほど深みのある色味に変化するラタン材は、味わい深い美しさを生み出します。ガラスの天板は手入れがしやすく、食卓としても重宝するでしょう。

機能性と心地よさを兼ね揃えた、モダンな雰囲気の食事・ご飯用ローテーブルを5つ紹介します。洗練された雰囲気の部屋やインテリアが好みの人におすすめの商品です。

高さと天板の大きさが調整できるローテーブルです。普段の食事から、大人数が集うホームパーティーまでさまざまな場面で活躍します。ウレタン塗装が施されているため、汚れを拭き取りやすく、毎日の手入れも楽です。

ガラスの天板がおしゃれなローテーブルは、シャープでモダンなインテリアとの相性が良い商品です。二重天板なので、リモコンや雑誌などの収納から、ディスプレイまで楽しめます。高さが調整できるため、ソファやローチェアと併用してさまざまなシチュエーションで活用できるでしょう。

天板をスライド昇降して使える機能的なデザインのローテーブルです。天板の中に収納スペースがあるため、生活雑貨やチラシなど、散らかりやすいものをまとめて片付けられます。高さがあるので、食事に使用する場合はクッションやソファを使うとよいでしょう。

透明感や光沢が美しいアクリル素材のローテーブル。スクエア型＆カーブ型の2台セットで、組み合わせて使えます。重ねて天板の下に収納スペースを作ったり、二つのテーブルを並べて天板を広げて使ったりと、好みに合わせてレイアウトを楽しんでください。

大理石調の天板を使った高級感のあるテーブルを置くと、部屋の雰囲気が華やかになります。重ねればコンパクトになるため、1人暮らしの人や限られたスペースでローテーブルを使用したい人にも適しています。

シンプルで上品な雰囲気が魅力的な、ヴィンテージテイストの食事・ご飯用ローテーブルを5つ紹介します。落ち着いた印象のテーブルを使うと、食事や家族団らんなどの憩いの時間がより豊かになることでしょう。

ヴィンテージ仕上げの木肌が魅力的なローテーブルです。くすみ感のあるゴールドの取っ手がアクセントになった引き出しには、リモコンなどを収納できます。味わいのある落ち着いたローテーブルは、部屋をスマートな印象に変えるでしょう。

本物の木材のような手触りの天板が印象的なローテーブルです。天板は撥水加工が施されているため、手入れがしやすく食事のシーンでも役立ちます。カラーは3色から選べるので、部屋の雰囲気やインテリアに応じて好みのものを選んでください。

1950年代頃にデンマークでよく見られた、長い脚の付いた家具をイメージしたローテーブルです。存在感のあるマホガニーの木目を生かしたテーブルは、本物のヴィンテージインテリアのような印象を与えます。

丸みのある軽やかなデザインのローテーブルは、どのようなインテリアにも調和します。天板に天然木を使用しているので、食事の際には汚れが付着しないように、ランチョンマットを敷くなどすると良いでしょう。

幅が90cmと手頃なサイズ感のローテーブルは、1人での食事やテレワークなど、さまざまな場面で役立ちます。厚みのある天板は重厚感があり、部屋のインテリアとしても強い印象を与えます。

ローテーブルで食事をする場合は、高さや幅が合ったものを選ぶことが肝心です。ソファや座椅子など組み合わせる椅子などによっても、食事に適した高さは変わります。部屋の雰囲気や好みのインテリアに合わせたローテーブルを取り入れ、楽しい食事の時間を過ごしてください。