ソファを置くと床にキズが付いたり、フローリングにへこみが生じたりすることがあるため、購入を迷っている人もいるかもしれません。 ソファの脚で床がキズつく原因として、移動の仕方、脚裏や床の素材、部屋の環境などさまざまな原因が挙げられます。主な原因を５つ解説します。

【ソファの脚で床にキズが付く原因】
・移動時の引きずり
・床に対する脚の接地面積が小さい
・脚裏が硬い素材
・湿気や温度変化による床の老朽化
・床がキズつきやすい素材
・ペットを室内で飼っている

ソファが重いからといって、部屋の模様替えや床の掃除などの際、引きずって移動させると、床にキズが付く恐れがあります。ソファを何度も引きずると、床との摩擦によってフローリングが剥がれてしまうかもしれません。また、ソファがキズつく原因にもなります。

脚が細いタイプのソファは、床との接地面積が小さいため、ソファの重みが一点に集中してしまいます。このため、床をキズ付けやすく、跡も残りやすくなってしまいます。脚が細いソファなどの家具を置くときは、キズやへこみを防止する対策が必要です。

ソファなどの重い家具の脚は、硬い素材を使用していることが多いため、フローリングなどの素材が柔らかいとキズが付いたり、へこみが生じたりする場合があります。特に、木材で作られた硬い脚は、床にキズを付けやすくする一因です。

ソファの下部の床が湿度や温度変化の影響を受けると、劣化して老朽化も早まります。劣化によって、キズが付きやすくなることも少なくありません。ソファの下部は湿気がこもりやすく、特に梅雨の時期には、温かい空気が入って温度が上昇しやすい状態になります。湿度が高いと床やソファにカビが生える恐れもあるため、注意が必要です。

床材にはさまざまな素材があり、中には柔らかなものもあります。たとえば、スギやヒノキ、カラマツ、アカマツなどは肌触りが優しい半面、柔らかく傷つきやすいのが特徴です。また、天然木を100％使用した無垢フローリングも、使われる木の種類によっては柔らかくキズつきやすいことがあります。家具を設置する場合などには、床材の強度も確認しておきましょう。

ソファのある部屋で猫や犬などのペットを飼うことも、床やフローリングがキズつく原因のひとつです。猫の爪とぎや犬の穴掘りなどによって、ソファや周辺の床にキズが付くことがあります。このような場合は、ソファの下にカーペットやマットを敷いたり、床をコーティングしたりして、キズを防止しましょう。また、ペットの爪をこまめに切ることも効果的です。

ソファの脚で床やフローリングにキズが付かないようにするには、ラグやフェルトパッドなどを使って、床を保護することが必要です。 ソファの脚で床にキズやへこみが付かないようにするための対策法を紹介します。 床にキズが付くのが気になってソファの購入を悩んでいる人は、参考にしてください。

【ソファの脚によるキズの防止方法・対策】
・脚の下にラグやカーペットを敷く
・フェルトパッドを使用する
・床保護用マットを敷く
・ソファの脚用のキャップを取り付ける
・脚のないフロアソファを選ぶ

ソファの脚が床に直接触れないように、脚の下にラグやカーペットを敷くとキズの防止に役立ちます。 ラグにはクッション性があるためです。毛足が長いラグは特にクッション性が高いので、床のキズを防ぐのに効果的です。 さらに、ラグを敷いた上にソファを置けば、ラグがずれにくくなります。

ソファの脚の下にラグやカーペットを敷く場合、定期的に洗濯をする必要があるというデメリットもあります。 商品によっては、クリーニングが必要なものもあるので、できるだけ手間を減らしたい人は、洗濯できるものを選ぶと良いでしょう。

ソファの脚の裏に、フェルトパッドやフェルトシートを貼る方法も、ソファの脚によるキズの防止に効果的です。フェルトシートには、「両面テープタイプ、硬質タイプ、滑り止めタイプ、打ち込みタイプ」などがあります。「両面テープタイプ」のシートは、家具の脚の形に合わせて切り、脚の裏に貼って使います。

厚みがある「硬質タイプ」は薄いフェルトシートに比べ、寿命が長いのが特徴です。
「滑り止めタイプ」には、主にフェルトに滑り止め機能があるものと表面にドット加工のあるものの2種類があります。ハンマーなどでフェルトを「打ち込むタイプ」は、両面テープタイプよりも剥がれにくい一方、ソファが高くなったり一部の脚には使えなかったりするといったデメリットがあります。

床保護用マットや家具のキズ防止シートなどをソファの下に敷けば、ソファの脚による床のキズやへこみを防止できます。

キズ防止シートには、「硬質フェルト」と「ラバーフェルト」の2種類があります。
ウールを使用した「硬質フェルト」は、床とソファの脚の摩擦を減らしてキズを防止するシートで、定期的に家具のレイアウトを変える人や掃除のときに家具を動かしたい人に最適です。ゴム素材の「ラバーフェルト」も、ソファがズレにくくなり、キズの防止に効果があります。

ソファの脚専用のキャップを取り付ける方法も、床と脚が直接触れないため、床のキズ防止対策として有効です。ソファの脚のサイズに合うキャップを探す必要がありますが、フェルトパッドやフェルトシートよりも簡単に設置できます。耐久性の高い「キャップタイプ」のほか、伸縮性がありさまざまな形状の脚に使える「ソックスタイプ」もあります。

脚がなく座面が低いフロアソファを選べば、下敷きなどは必要なく、脚によって床がキズつくこともありません。 脚が取り外しできるタイプのソファを選んでも良いでしょう。

フロアソファは床に触れる部分が大きく、重量が分散されるため、直接床に置いてもへこみにくく、引きずってもキズが付きにくくなっています。

ソファの脚で床をキズつけないためには、使い方に気をつけたり、部屋の環境を整えたりすることが大切です。具体的には次の3つのポイントに注意しましょう。

【ソファの脚によるキズを防止するポイント】
・ソファの位置にズレが生じないようにする
・ソファと床材の相性を意識する
・ソファの脚周辺など室内環境を清潔に保つ

重量のあるソファでも、毎日立ったり座ったりしていると、少しずつ後ろに下がってしまい、床にキズが付く原因になります。ソファがズレてしまわないように対策を講じましょう。角材などをソファの脚と壁の間に挟んでストッパーのように使うと、ソファが後ろにズレるのを防げます。角材でソファの脚にキズがつくのでは、と心配な人は角材の表面にキズ防止のフェルトなどを貼ると良いでしょう。

ソファと床材の相性を考え、キズつきやすい床材の部屋にはソファを置かないようにしましょう。キズつきやすい床材としては、スギやヒノキなどの木材や無垢フローリングが挙げられます。

一方で、レッドオークやケヤキ、チークなどの硬い木材を使った床材や、複合フローリング、塩ビタイル、塩ビシートなどには、キズが付きにくいという特徴があります。ソファを購入する前に、ソファを置く部屋の床材もよく確認しておきましょう。

ソファの下に湿気がこもると、床にカビが生え、劣化が早まる恐れがあります。床が劣化すると、床が傷つきやすくなるため、脚の周りなどは清潔に保ちましょう。ソファのそばに除湿器を置いたり、下や隙間に除湿剤を置いたりすることで、周辺の湿度を下げられます。また、定期的にソファの位置を変えて床を乾燥させるのも効果的です。

エアコンのドライ機能を使えば部屋の湿度を下げられますが、エアコンとソファの距離が遠いとソファの湿気を吸収しにくいため、エアコンより除湿器や除湿剤を使うほうが良いでしょう。

ディノスでは、ソファの脚による床のキズを防止できる商品も扱っています。床のキズを防ぐだけでなく、見た目もおしゃれで機能性に優れた商品など5点を紹介しますので、参考にしてください。

撥水（はっすい）加工と消臭機能を備えたタイルマットは、dinosでロングセラーの商品です。タイルマットを複数敷いてソファを置けば、床にキズが付きにくくなります。ベージュやライトグリーンなどの4色展開で、色の組み合わせやマットの置き方で部屋の印象を変えられます。汚れた部分だけを取り外して洗濯機で丸洗いができるため、衛生面も安心です。

温かみのあるソファには、ニット柄タイルマットがよく合います。タイル形のラグカーペットで、色や柄の組み合わせによってコーディネートの幅が広がります。カッターで容易にカットできるので、柱の周辺や部屋の角などにもフィットするのが特徴です。下の階に響く生活音を和らげる遮音効果もあり、子供がいる家庭に適しています。

ナイロン素材100％使用で、光沢感があり、触り心地の良いラグです。毛足がほどよく長いため、ソファの脚による床のキズ防止に効果的です。また、耐久性や形態安定性が高いのが特徴で、ソファなどを置いてもへこみにくくなっています。消臭や防ダニ、抗菌などの加工が施されており、衛生的に使えます。

おしゃれなループパイル調のタイルマットは、小さいサイズで扱いやすく、ハサミで切って使えるのが特徴です。部屋の広さに合わせて、30cm角・45cm角のいずれかのサイズを選べます。マットを敷くだけで密着するため、ソファを置いて日常的に立ったり座ったりしても、あまりズレません。ネットを使えば洗濯機で洗えるなど、手入れがしやすいのも魅力です。

ソファなどの家具の脚や、冷蔵庫のような家電を乗せるためのゴムマットもあります。家具や家電を支えて床やフローリングにキズやへこみが付くのを防ぐほか、地震による揺れを抑える効果もあります。家具や家電と床の間に隙間ができるので、ハンディモップを差し込んで掃除できるようになるほか、通気性が良くなり害虫の発生も防げます。

ディノスでは、さまざまなデザインやサイズのフロアソファを扱っています。床やフローリングにキズやへこみが付きにくく、おすすめのフロアソファを5点紹介します。

108cmもの幅があるワイドタイプの座椅子ソファで、小柄な人なら2人同時に座れます。頭部・背部・脚部にリクライニング機能が搭載されており、昼寝のときやテレビを見るとき、スマホを見るときなどさまざまなシーンに合わせてお好みの角度に設定し、楽な姿勢をとれます。基盤となるスチールパイプは、厚さに関する基準を設けて国内で造管された、こだわりのものを使っています。

和室にも洋室にもよく合うロータイプのソファは、背部を倒して寝心地の良いベッドとしても使えます。ソファベッド作りの経験が豊富な国産メーカーが質の高い素材を使い、ベッドとしての快適性を重視して作っています。座面の奥行きが60cmと深いため、あぐらをかくこともでき、ゆったり快適にくつろげます。

北欧デンマークの家具ブランド、Karup（カーラップ）が手掛ける独特なデザインが特徴的な2wayタイプのフロアチェアです。背中を預けてゆったりと座れるだけでなく、背面のマジックテープを取り外せばフラットなクッションになり、ごろ寝する際にも使えます。

ソファのような座り心地のビーズクッション。本革風の素材を使用した高級感のある見た目が特徴です。使われているのは通気性や耐久性に優れた高機能エアレザーで、手入れも楽にできます。座る人の身体に合わせて変形するので、包み込まれるような座り心地を楽しめます。

丸くて可愛らしいデザインが特徴的なレギュラーサイズのフロアチェア。背面が高いため背中と頭を預けてリラックスできるのが特徴で、チェアを壁に付けた状態で座ると、さらに背中が支えられて安定します。広げて平らにすれば半円型のクッションになり、ごろ寝にも重宝。色はベージュとグレーの2色。インテリアやフローリングに合わせて好きな色を選びましょう。

脚付きのソファを床やフローリングに直接置くと、キズやへこみが生じる場合があります。ソファの脚で床にキズが付くのを防止するためには、キズがつきやすい柔らかな床材の上にソファを置かないように気をつける、ラグや脚用のキャップなどを使う、床が湿度の影響を受けて劣化しないように部屋の湿度を調整する、などの対策を講じることがポイントです。適切な対策でソファの脚から床を保護し、きれいな状態を保ちましょう。