窓には掃き出し窓や出窓などさまざまな種類があり、大きさによっては、そばにソファを置くと、問題が生じることもあります。 不向きな窓の近くにカウチソファやテレビなどの大きい家具を配置してしまうと部屋に光が入りにくくなったり、 カーテンが開閉しにくくなったりして使い勝手が悪くなってしまいます。
通常、一般の家庭に使われる窓には次の３つの種類があります。それぞれの特徴を紹介しましょう。

掃き出し窓とは、床まで開口部がある窓のことで、180〜200cm程度の高さが一般的です。庭やベランダの出入り用に使用する窓で、室内が明るくなり開放感が生まれるのが特徴です。

しかし、掃き出し窓の近くにソファを設置するとベランダへの出入りがしにくくなったり、室内に入る光の量が減ったりします。そのため、掃き出し窓とソファの相性はあまり良くありません。

出窓とは、建物の壁よりも外に張り出した窓のことを指します。出窓の近くはソファを配置する場所として適しており、窓の近くにソファを置いても光を遮ることがありません。また、出窓の手前のスペースにはドリンクや本が置けて、サイドテーブルとしても使用できます。 ただし、出窓は外気の影響を受けやすく結露が発生しやすいので、定期的に掃除をする必要があります。

腰高窓とは床から80〜90cm程度の高さにある窓で、窓の下がちょうど人の腰あたりに位置します。出窓と異なり壁から窓は飛び出ていません。腰高窓の近くもソファを配置する場所として適しています。ただし、雨の日は注意が必要で、窓を開けているとソファが濡れてしまうことがあります。 腰高窓の前にソファを配置する場合は、窓から少し離れた場所に置くなどの工夫が必要です。

風水では、窓は気が出入りする場所とされており、レイアウトによっては運気が逃げてしまいます。 一方で、窓際のソファの置き方やテレビなどの他の家具とのカラーバランスを工夫すれば開放感が味わえたり、海外のようなおしゃれな部屋が作れたりします。
ソファを窓際に置くと、次のようなメリットがあります。

窓際にソファを配置すればリビングが明るくなるだけでなく、日光を浴びることができます。 日光を浴びれば、幸せホルモンであるセロトニンが分泌され、ストレスも軽減されるでしょう。

一人暮らしなどでリビングが狭い場合は、窓の横にソファを置くと上手く自然光を取りこむことができ、圧迫感も減らせます。また、部屋全体に柔らかな光を行き届かせたい場合は、日中、透け感のあるレースカーテンを使用しましょう。

窓とソファが向かい合わせになるように配置すると、海外のリゾートホテルでオーシャンビューを堪能しているかのような気分になり、くつろぎながら快適に過ごせます。 さらに、ソファの素材にこだわったり、外国ならではのカラーを使ったりすれば、室内も海外風のおしゃれな雰囲気になるでしょう。

例えば、アーチ窓とボタン留めのクラシック風デザインのソファを組み合わせれば、中世ヨーロッパのようなムードを醸し出せます。 また、バリ島にいるかのようなリゾート気分を味わいたい人は、オレンジやレッドなどのファブリックカラーを使った家具を配置しましょう。

ソファの背後に窓があると景色も部屋の一部のようになり、開放感が出て部屋が広く感じられます。 特にロータイプのソファを配置すれば、天井までの空間が空くので、より部屋が広く感じられます。

部屋の角や腰高窓の下は、デッドスペースになりやすい場所です。しかし、デッドスペースにソファを配置すれば、空間を無駄なく使えて動線もスムーズになります。 特にソファを窓と直角に置くのは部屋が狭い人に適しているレイアウトで、開放感や部屋にまとまった雰囲気が出ます。

窓際にソファを置けば、春や秋などの季節は、外から爽やかな風が入ってきて快適です。 また、風通しを良くすることで夏でも過ごしやすく、湿気対策やカビ防止にもなります。特に窓際のソファで昼寝をしたり、テレビ鑑賞したりする場合は、より快適に過ごせるカウチソファやリクライニングソファを配置するとよいでしょう。

ソファを窓際に置くレイアウトは、部屋が広く感じられたり、海外風のおしゃれな空間を演出できたりするなどのメリットがあります。 しかし、窓際はソファにとってあまり良い環境ではなく、季節に応じて紫外線や寒さ、湿気への対策が必要です。ソファを窓際に置くと、次のようなデメリットが考えられます。

【ソファを窓際に置くデメリット】

・直射日光でソファが日焼けしやすい
・冬場は寒いことがある
・結露や湿気でカビが発生しやすい

窓際にソファを置くと日光による紫外線のダメージを受けてしまい、日焼けしたり、ひび割れしたりして劣化が早まります。 また、一度日焼けしてしまった窓際のソファは元に戻すのが難しく、買い替えが必要です。

ソファを窓際に置くときは、傷まないよう窓ガラスにUVカットフィルムを貼ったり、遮光カーテンを使用したりして紫外線を防ぎましょう。また、紫外線からソファを守るには、窓から少し距離を離して設置するのも有効な対策の一つです。

日光の温かさを感じやすい窓際ですが、冬場は窓を閉めていても隙間風が吹き込んできたり、外からの冷気で寒く感じることがあります。 対策には、窓に断熱シートを貼ったり、ソファの下にホットカーペットを敷いたりすると良いでしょう。

梅雨や冬は、窓の結露や湿気に注意しましょう。窓際の結露や湿気を放置していると、カビが発生して、窓ガラスやサッシが傷みやすくなります。 また、発生したカビがテレビやソファなど他の家具に付着する可能性もあります。 ソファを窓から5cm以上離して配置したり、窓際ヒーターなどの結露予防グッズを使ったりするなどの対策が必要です。

窓際にソファを置くと日光による紫外線のダメージを受けてしまい、日焼けしたり、ひび割れしたりして劣化が早まります。 また、一度日焼けしてしまった窓際のソファは元に戻すのが難しく、買い替えが必要です。

ソファを窓際に置くときは、傷まないよう窓ガラスにUVカットフィルムを貼ったり、遮光カーテンを使用したりして紫外線を防ぎましょう。また、紫外線からソファを守るには、窓から少し距離を離して設置するのも有効な対策の一つです。

窓際にソファを置くと自然光を取り入れられますが、カーテンがないと外からの視線も気になります。 そのため、昼間はレースカーテンを引いたり、夜間は厚手のカーテンを使用したりして明るさを確保しつつプライバシーを守る工夫をしましょう。

風水を気にする場合は、テレビやソファでドアや窓を塞がないようにしましょう。ドアや窓は運気の入り口で、窓を塞いでテレビやソファを配置すると良い運気を遮ってしまいます。 しかし、ソファを窓側に向かって配置したり、ドアの対角線上に置いたりすれば、リビングにポジティブなエネルギーを高められます。

ソファを窓際に置くとデメリットもありますが、十分対策は可能です。カーテンが開閉しやすいように窓とソファの距離は少し、ソファカバーで日焼けを防いだり、ブランケットなどの防寒具を用意したりすれば快適に過ごせます。 また、デザイン性だけでなく、収納付きソファなど機能性も重視して選ぶことも大切です。

ソファを窓際に置くときは、次のようなポイントに注意しましょう。

【ソファを窓際に置くときのポイント】

・UVカットカーテンやブラインドを活用する
・風通しを考えた配置にする
・窓の種類に合わせた高さのソファを選ぶ
・冬場の寒さ対策を考える
・収納付きソファでスペースを有効活用する

ソファは、日光の紫外線によって日焼けし劣化するので、UVカットカーテンやブラインドを使って予防しましょう。 UVカットカーテンは、多くの製品で60〜80％程度の紫外線をカットする効果があります。

ブラインドは、カーテンよりも安価に購入できる場合があり、羽の角度を変えることで、部屋に入る光の量を調整できます。また、UVカットカーテンもブラインドも外からの視線を遮るので、プライバシーが気になる人にはおすすめです。デザイン性を重視する人はUVカットカーテン、コストを優先する人はブラインドを選ぶと良いでしょう。

窓にぴったりくっつくようにソファやテレビなど大きい家具を置いてしまうと、リビングの風通しが悪くなってしまいます。 風通しが悪いと湿気やにおいがこもりやすく、カビやハウスダストの原因にもなります。ソファで窓を塞がず、風の通り道をつくるようなレイアウトを検討しましょう。

出窓や腰高窓の下にソファを置く場合は、窓よりも低いロータイプのものを選ぶと風通しが良くなります。

窓の種類とソファの高さが合っていないと、窓が開閉しづらくなったり、リビングが暗くなってしまったりします。 掃き出し窓の場合、リビングに十分に光が入るように、窓の6分の1程度の背もたれの高さのソファを選びましょう。また、腰高窓や出窓の場合は、背もたれの高さが窓枠の下の部分と同じか、窓枠より低くなるようにすればバランスが良くなります。

窓際は寒さを感じやすいので、冬場はブランケットやホットカーペットを使用して、暖かさを保つことが大切です。 特に足元に冷気が溜まりやすく、直接足を床に付けると、一層寒さを感じます。ルームシューズやオットマンなどを使用して、足を冷気から守りましょう。

また、近年ではこたつに合わせやすいローソファも増えてきました。窓際にこたつとローソファを置けば、くつろぎながら温かく過ごせます。さらに、赤やオレンジなどの暖色の防寒グッズを使用するだけで、体感温度が上がります。

一人暮らしなどでリビングが狭い場合は、窓際に置くソファを収納付きにすると便利です。 棚などを別で用意するとリビングのフリースペースが狭くなりますが、ソファの座面下を使用すれば空間を有効活用できます。また、ブランケットや普段使う頻度の少ないものが収納できて、リビングが片付くので来客時にも便利です。

ソファを窓際に置くレイアウトはさまざまあり、テレビなど他の家具や生活動線を意識して配置する必要があります。ソファを窓際に置くレイアウトを5つ紹介しますので、どのようなレイアウトにしようか悩んでいる人は、参考にしてください。

窓側に向けてソファを配置するレイアウトは、外の景色を眺めながらくつろぎたい人や近隣の視線が気にならない部屋に住んでいる人に適しています。

窓の外に緑があればリラックス効果も期待できるでしょう。読書や仕事をするときも視界が明るくなります。窓との距離が離れることで、ソファの日焼けを防止する効果もあります。ただし、部屋の中央に置く場合は、ハイバックソファにすると圧迫感が出てしまうので、背もたれの低いソファを選ぶとよいでしょう。

窓を背に配置するのは最もスタンダードなレイアウトで、リビングのスペースをソファの背で仕切らないため、部屋が広く感じられるのが特徴です。 一人暮らしなどで部屋が手狭な人やリビングに開放感を出したい人に適しています。カーテンとソファの素材や色を合わせたり、出窓の場合は小物やを置いたりすれば統一感が生まれ、おしゃれな雰囲気を演出できます。

日中にテレビを見ることが多い場合は、窓と直角にソファを置き、光ができるだけ反射しないようにしましょう。 遮光カーテンなどで光の量を調整すればより快適にテレビが見られます。

カウチソファやL字ソファに適したレイアウトで、テレビなど他の家具の位置も決めやすいのがメリットです。また、窓の前にスペースができることで生活動線も確保されます。

エアコンの送風口の正面にソファを置くと、乾燥や寒さでくつろげないだけでなく、体調不良の原因になります。 こうしたことを避けるため、ソファはエアコンの対角線上の窓際に置きましょう。 また、エアコンの風が当たると乾燥してソファがひび割れしてしまう可能性があるので、レザー生地のソファは特に注意しましょう。

カウチソファを窓際に置く場合、リビングのコーナーに合わせて置くのが最もスタンダードなレイアウトです。 ソファをデッドスペースになりやすい部屋の角に設置することで、空間を有効活用できます。

また、肘掛けがないタイプや背もたれの低いソファを選ぶと圧迫感がなく、開放的な印象になります。ただし、窓やカーテンの開閉がしやすいように壁から50cm程度離して置きましょう。

ソファを窓際に置くと自然光が入り、開放感も生まれるので、明るく快適な空間を作り出せます。窓が開閉しにくくなるなどデメリットもありますが、レイアウトを工夫したり、カーテンなどを上手に活用したりすれば解消できます。窓の種類や風通しなども考えながら、ぜひソファを窓際に置いてみてください。