ソファで腰痛になる原因は、以下の通りです。

・ソファの座り方・姿勢に問題がある
・長時間ソファに座っている
・ソファに問題がある

くつろぐためのソファで腰が痛いと感じてしまう場合、原因を探して取り除くことで快適に過ごせます。まずはソファで腰痛になる原因について、3点に分けて詳しくご紹介します。自宅でのソファの使い方を見直すきっかけとして、ぜひチェックしてみてください。

ソファの座り方や姿勢に問題がある場合、ソファで腰痛になることがあるので注意が必要です。具体的には、腰が丸まる猫背や、反り返った姿勢など、背中が空いていて腰が浮いている状態が腰によくありません。このような姿勢は、背骨の間にある椎間板に負担がかかり、腰痛が起こりやすくなるので控えるようにしてください。

ソファに長時間同じ姿勢で座っていることも、腰痛を引き起こす原因となります。ソファに長時間同じ姿勢でいることは、血行不良に繋がり、腰の鈍痛や立ち上がる時の腰の痛みを招くかもしれません。

ソファで腰痛になる原因として、ソファ自体のサイズや素材などに問題があることもあります。特にヘルニア持ちなど腰痛になりやすい方は、身体への負担を減らすような腰に優しいソファを選ぶようにしましょう。

ここでは、以下の通り腰が痛くなりにくいソファの座り方や姿勢について、詳しくご紹介します。

・ソファに深く腰掛けて背もたれに寄りかかる
・お尻と上半身の位置を意識してソファに座る
・足裏を床につけ膝が直角になるように調整する
・クッションなどを使い腰を支える

ソファには、身体に負担のかかりにくい座り方や姿勢があり、これらを意識するだけで簡単に腰痛対策ができます。ソファで腰が痛くなりにくい座り方を知っておくと、ソファのサイズや高さに関わらず実践できるので、腰痛持ちの方はぜひ確認してみてください。

まずソファは、背もたれに背中全体が寄りかかれるくらい、深く腰掛けるようにしましょう。腰痛を防ぐためには、ソファと身体が触れ合う面積を増やして体圧を分散することが大切です。特にソファベッドのように体圧分散されやすい構造のソファでは、座り方に気を付けることでより一層効果が得られます。

ソファには、お尻の上に上半身がくるような位置を意識して座ると、腰痛を防ぐことができます。お尻の上に上半身がくるように骨盤を立てて座ると、腰への負担が減るので、試してみてください。

ソファに座る時には、足裏を床につけて膝が直角になるように、ソファのサイズや姿勢を調整しましょう。足裏を床につけて膝が直角になる座り方が、一番身体に無理のない自然な姿勢です。ソファに座ると足を組んでしまう癖がある方は、腰痛を招くのでやめることをおすすめします。

ソファの奥行きが深すぎることなどが原因で、ソファが身体に合わない場合はクッションなどを使い腰を支えてください。クッションなどで身体をサポートすると、無理な姿勢になることを防ぎ、腰を痛めにくくなります。

腰痛用の姿勢が良くなるソファは、以下のような特徴があります。

・適度な硬さの座面がある
・腰をしっかり支える背もたれがある
・立ち上がりやすい高さ
・座面の奥行きが浅すぎず深すぎない
・ヘッドレスト付きで上半身をサポートできる

ソファは硬さや奥行きなどのサイズを意識して、腰痛を予防できる身体に良いソファを選ぶようにしましょう。ここでは、実際に使いやすい硬さや奥行きなどのサイズについて、さらに詳しい選び方をご紹介しますのでチェックしてみてください。

腰痛を防止するためには、ソファは座ってもあまり沈まない、適度な硬さの座面のものが適しています。柔らかすぎる座面のソファは、猫背になりやすく、立ち上がる時にも腰に負担がかかるので注意が必要です。少し硬めの座面のソファの方が、長時間座っていても疲れにくいと感じるでしょう。

ソファは、腰をしっかり支える背もたれがあるものを選ぶことで、腰痛を防ぐことができます。ソファの背もたれは、身体全体を支える役割があるため、硬すぎず柔らかすぎないものを選ぶことが大切です。

腰を痛めないソファを選ぶためには、立ち上がりやすい座面の高さであることが重要です。特に低すぎるソファは、座った時に膝が直角にならず、姿勢が悪くなってしまいます。ソファの床から座面までのサイズは、身長の約25%程度の高さがあれば、楽な姿勢で座ることができるので、確認してみてください。

ソファは、正しい姿勢で座れるように座面の奥行きが浅すぎず深すぎないものが適しています。正しい姿勢で座ることで腰への負担は減るので、腰痛持ちの方は座面の奥行きを意識してみてください。奥行きが深すぎるサイズのソファの場合は、クッションなどを用いて姿勢を矯正できるようにしましょう。

ヘッドレスト付きのハイバックソファも上半身をサポートできるので、腰痛防止になります。ヘッドレスト付きソファは、リクライニングソファのように頭部の重みをソファに逃がして腰への負担を減らすことができるのでおすすめです。

腰痛持ちの方が選ぶべきではないソファの特徴は以下の通りです。

・柔らかすぎる・硬すぎる座面
・背もたれが低すぎる
・座面の奥行きが深すぎる

腰痛がある方が買うと後悔するような、腰に悪影響のあるソファの特徴について詳しくご紹介します。座面の硬さや背もたれの高さ、座面の奥行きのサイズなど、ソファをチェックするポイントが分かるので、ぜひ確認してみてください。

腰痛を招くソファは、座ると一瞬で身体が沈むような柔らかすぎる座面、もしくは硬すぎる座面のものです。特にリーズナブルなソファには、柔らかすぎる、もしくは硬すぎる素材の座面が使われている可能性があるので注意が必要です。腰痛対策のためには、ある程度硬めの座面のものを選ぶようにしましょう。

背もたれが低すぎるソファは、上半身をサポートできないため、腰痛持ちの方には向いていません。フロアソファのように座面が低すぎるソファも、座ると膝が直角に曲がらず腰に負担がかかるので気を付けてください。腰痛を防止するためには、ソファの背もたれや座面の高さをしっかり確認しましょう。

座面の奥行きが深すぎるソファは、背もたれに寄りかかると姿勢が悪くなるため、腰には良くありません。座面の奥行きを調整するためのボルスタークッションという、身体を支えるクッションが付属しているソファもあるので、チェックしてみてください。

次に、腰痛持ちの方がソファに座る場合によくある質問について説明します。

・腰痛にはソファと座椅子どっちがいい？
・ソファの沈み込み対策は？
・腰痛時のリビングでの過ごし方は？
・ビーズクッションは腰に悪い？
・ソファで寝るのは腰痛にNG？
・ソファなしだと腰痛になる？

ソファ以外のものに座る場合や、今あるソファでできる腰痛対策、ソファなしで過ごす場合などについて詳しくご紹介します。腰痛を感じずにリビングで快適に過ごせるヒントが見つかるかもしれないので、ぜひチェックしてみてください。

腰に痛みを感じやすい方には、座椅子よりもソファに座る方が楽な姿勢でくつろぐことができるので、おすすめです。座椅子は座面のサイズが小さいことが多いですが、ソファはゆったりと座ってリラックスすることができます。

ソファの沈み込みは、座面クッションの交換で対応できることがありますが、ソファのサイズに合うクッションを選ぶように気を付けましょう。座り癖があり、同じところばかりが沈み込んでしまう場合は、座面クッションを軽く叩いてみると形が戻ることもあります。座面クッションを定期的に反転させることも、沈み込み対策として有効です。

リビングで過ごす際に長時間同じ姿勢でいると、筋肉が凝り固まって血流が悪くなり、腰に負担がかかります。そのため、腰痛時にリビングで過ごす際には、こまめにストレッチをすると良いでしょう。首や肩、太ももを伸ばすことで筋肉がほぐれ、腰痛を防ぐことができます。

腰痛持ちの方には、ビーズクッションは柔らかすぎるため、長時間の使用は避けた方が良いです。ビーズクッションは背中や腰が丸まり腰痛の原因になるので、リラックスするために短時間のみ使用することをおすすめします。

座ることが目的のソファで寝ると寝返りが打てず、血行不良になり腰痛を招くため避けるべきです。ただし、ソファベッドなど座面をベッドのように広いサイズに変えて使えるものであれば、問題なく寝ることができます。特にソファは、短時間寝る場合に手軽にリラックスできて便利なので、うまく活用してみてください。

ソファなしでフローリングのリビングで過ごすと、床が硬く身体が疲れるため、腰痛が起こるかもしれません。 ソファなしの場合は、クッション性の高いラグやカーペットを敷くなどの対策をすることをおすすめします。

腰痛持ちにおすすめの、腰への負担が少なく座れるソファを10点ご紹介します。背もたれの高さや座面の素材など、腰痛対策について考えられたものばかりなので、ぜひチェックしてみてください。

世界的なデザイナー、ブルーノ・マットソンがデザインしたソファで、日本人の体格に合うサイズを意識して作られています。床から座面までの高さが低めなので、小柄な方でも座りやすいソファです。

コンパクトで使いやすいソファベッドで、背もたれは42段階ギアで調整可能なので、好みの姿勢でくつろぐことができます。通気性が良い生地と、程よい硬さのクッションが使われており、腰にも優しく1年中快適に過ごせるでしょう。

2層になったウレタンフォームやポリエステルわたを使うなど、こだわりの素材で沈み込みすぎない座面がおすすめのソファです。背中をしっかりと支える背クッションも、腰痛持ちの方には適しているので、ぜひ試してみてください。

ある程度の硬さがある座面や、床から座面までの高さが高すぎず低すぎないなど、腰への負担を減らすことができるソファです。別売りのヘッドレストを取り付けることが可能で、上半身をしっかりとサポートすることができます。

鋼製バネの上に少し硬めのウレタンが敷き詰められている座面構造を持つソファ。ある程度の硬さが感じられ、疲れにくいよう身体を支えます。高さのあるハイバックの背もたれで体圧を分散して楽に座ることができるので、腰痛を感じる方におすすめのソファです。

大正12年から続くソファベッドの老舗メーカーであるシノハラ製作所によって、日本人の生活に合う、くつろぐための家具として作られたソファです。クッション性とホールド感のバランスが良く、寝心地の良いベッドと、腰に優しいソファの両方として使用できます。

限られた場所でも置けるコンパクトなソファでありながら、柔らかすぎず、硬すぎない安定感のある座面で腰痛予防が期待できます。別売りのヘッドレストを付けると、さらにゆったりとくつろぐことができるでしょう。

座面の素材には、ライトウェーブという新しい素材が使われており、強くてしなやかなポリエチレン製で身体を支えてくれます。ライトウェーブは耐久性にも優れていて、へたりにくいので、長期間にわたって腰の負担を和らげることができるでしょう。

頭までしっかりと支えられる高さのある、ヘッドレスト付きのソファです。ヘッドレストは無段階で好みの位置に調整することができるので、好きな姿勢でリラックスできます。背もたれのクッションが二段になっていることで、包み込まれるような感覚に。座面にはＳバネとポケットコイルを組み合わせているので座り心地は快適で、身体をしっかり支えます。

ソファの座面にはS字バネとウレタンが絶妙なバランスで使われており、程よい硬さと弾力性を感じる座り心地です。座ると少し沈み込みますが、しっかりとした感覚があるので腰に負担をかけにくく、快適に座ることができます。

腰痛になりにくいソファを使うと、腰の痛みを感じにくくなります。今回ご紹介した内容を参考にして腰痛持ちの方におすすめのソファを知り、ソファの座り方や腰に良いソファの素材や座面の高さなどを確認してみてください。