オットマンはインテリアショップなどでよく見かけますが、意味や由来は何なのでしょうか。ここでは、オットマンの意味や由来、スツールとの違いを紹介します。オットマンの意味、スツールとの違いをご存じない方は、ぜひ参考にしてみてください。

オットマンとはソファの足置きのことです。背もたれがなくソファに座った状態で使用するのが一般的です。長方形の座面が多く、普通に座るよりも快適な姿勢を維持することができます。

単品で販売されているほか、ソファとセットになっているケースもあります。ソファとセットの場合は同じ生地であることが多く、オットマンの座面の高さは、ソファの座面の高さに合わせて設計されています。

オットマンは、昔のトルコ共和国である「オスマン帝国」を意味する言葉です。18世紀頃にオスマン帝国では背もたれのない椅子が使用されていました。この背もたれのない椅子がイギリスへ輸入されたことにより、オスマン風の椅子、という意味で「オットマン」と呼ばれたのが始まりとされています。

オットマンとスツールはサイズやデザインが似ており区別がつきにくいですが、大きな違いは用途です。オットマンはフットスツールとも呼ばれており、足を置くことが目的ですが、スツールは座ることが目的とされています。

また、オットマンはソファの座面の高さに合わせて設計されています。一方でスツールは、ロースツールからハイスツールまで、高さの種類が豊富です。

オットマンはソファの足置きを意味していますが、ほかにはどのような機能があるのでしょうか。ここでは、オットマンのさまざまな機能や魅力をご紹介します。

ソファやリクライニングチェアと組み合わせて足元にオットマンを配置することで、カウチソファのように脚を伸ばして座れるのが魅力です。脚を伸ばすとソファに体を預けられるため読書や映画鑑賞もリラックスして楽しめるでしょう。

オットマンを手元に移動させれば、サイドテーブルの代わりにもなります。座面が平らなオットマンを使用すれば、本や軽食などが近くに置けて便利です。また、飲み物はトレーに置くと安定感が増します。

オットマンは小さく軽いタイプが多いので、持ち運びが楽です。女性でも簡単に移動させることができるため、寝室や玄関など自宅の中のあらゆる場所で使えるのが魅力です。また、来客の際には1人用の椅子としても活用することができます。

オットマンは小さい家具のため、ソファやテレビなどの他の家具と比べてもスペースを取らず邪魔になりにくいです。また、オットマンは背もたれがないので開放感があり、部屋に圧迫感を与えることもありません。

コンパクトで持ち運びしやすいなどメリットが多いオットマンですが、デメリットもあります。そのため、オットマンを生活に取り入れる際は、デメリットも踏まえて購入を検討してみてください。ここでは、オットマンのデメリットを紹介します。

オットマンは小型の家具ですが、椅子やソファの前に設置スペースが必要です。リビングテーブルがあったり、部屋が狭かったりする場合は配置しづらいため、部屋全体の家具のバランスを考慮する必要があります。

オットマンはソファの足置きのことを意味しており、座る目的で使用するものではありません。また、オットマンには背もたれやひじ掛けがなく長時間座るのには向いていないこともあり、椅子としては使いにくさを感じることもあるでしょう。ただ、座面の高さに問題がなければ、使い方は自由です。

オットマンは床面に近い位置にあり、汚れやほこりが付きやすいため、定期的な掃除が欠かせません。また、素材によっては汚れやシミが目立つため注意が必要です。掃除の頻度を減らしたい人は、洗濯可能なカバー付きにするといいですね。レザー製のオットマンに食べ物・飲み物などをこぼすとシミになりやすいので、こぼした際はすぐに拭き取りましょう。

オットマンを後から購入する場合、周りの家具との相性を考慮する必要があります。ソファなど他の家具との素材や色が調和していない場合、統一感がなくなり、オットマンだけが浮いた存在になってしまいます。

ソファとは別にオットマンを追加購入する場合、品質と価格のバランスを考えましょう。一般的に安価なオットマンは耐久性が低いことが多いため、深く考えずに購入すると後悔しかねません。オットマンの使用頻度が高い方は、長期間使用することができるものを選ぶようにするといいですね。

オットマンはソファの足置きを意味しますが、他にはどんな使い方があるのでしょうか。ここでは、オットマンのさまざまな使用方法を紹介するので参考にしてください。

オットマンのスタンダードな使い方は足置きで、ソファに座りながら脚を伸ばします。設置方法も簡単で、ソファの正面にオットマンを配置するだけです。読書やリラックスする際にくつろげて、身体に負担がかかりません。

座面が平らで背もたれのないオットマンは、本や飲み物を置くサイドテーブルとして使用することができます。ローテーブルのスペースが不要になるため、部屋が広々と使えます。また、オットマンは軽量のものが多いため、移動も簡単で便利です。

コンパクトなサイズのオットマンは1人用のソファとしても使えて、読書する際や料理中に休憩する際などさまざまなシーンで活躍します。また、狭いスペースでも使えて、急な来客があった場合もすぐ設置できるため便利です。

オットマンは背もたれがないため足置きだけでなく、サイドテーブルとしても使えるのが魅力ですが、どんな人に向いているのでしょうか。ここでは、オットマンがどんな人におすすめかを紹介します。

ソファで脚を伸ばしたい人は、オットマンがおすすめです。ソファにただ座るだけでなく、オットマンを使用することで脚を伸ばすことができ、読書や映画を見る際に快適にくつろげます。

リクライニングができるソファであれば、ソファの前にオットマンを置くことで座面の面積を広くすることができ、寝転ぶことができます。また２人用ソファの脇に並べることでも寝転んで使えます。そのため、オットマンは、横になってテレビを見たい人や寝転んで読書をしたい人にもおすすめです。

オットマンは、来客が多いお宅にもおすすめです。普段は足置きとして使用し、来客の際は1人掛け用の背もたれのない椅子として活用することができます。シーンによって使い分けが可能なため、1つ持っておくだけでも便利です。

1人暮らしなどで部屋があまり広くない人にも、オットマンはおすすめです。オットマンはソファほどスペースを取らず、クッション材の心地よい座り心地を楽しめます。

模様替えが好きな方は、サイドテーブルの代用としてオットマンを取り入れてみてはいかがでしょう。サイドテーブルは重く動かしにくいですが、オットマンは軽くて持ち運びがしやすいものも多く、簡単に場所を変えられます。

オットマンを購入する際、何を基準に選べば良いか分からない人も多いと思います。ここでは、失敗しないオットマンの選び方をご紹介します。オットマンを選ぶ際の参考にしてみてください。

オットマンを購入する際は、実際にオットマンに足を乗せたり、座ったりして使い心地を確認しましょう。一般的に、ソファと同じ素材のオットマンは快適なものが多いとされています。オットマンは、収納付きや折りたたみできるタイプなど種類も豊富ですが、便利な機能を重視しているオットマンは快適性の面では劣る場合もあるため、注意が必要です。

オットマンを置く場合は、どのくらいのスペースが必要かを測ってから選びましょう。足置きや背もたれのない椅子として使用する場合は、基本的にソファ1人分の幅のものを選ぶと良いです。また、サイドテーブルとしても使用したい場合は、少し大きめのサイズを購入するのがおすすめです。

オットマンを選ぶ際は、幅だけでなく高さにも注目しましょう。オットマンの高さは、椅子やソファの座面と同じ高さが最適です。同じ高さのものがない場合は、誤差が5cm程度までのオットマンを選びましょう。

オットマンを選ぶ際は、周りの家具やインテリアとの相性も重要です。周りの家具と同じ素材やデザインにすることで、統一感が出て部屋の雰囲気も良くなります。一方で、オットマンを目立たせたい場合は、アクセントになる色を選んでみましょう。例えば、ホワイトが部屋のメインカラーなら、オットマンを赤にするなどです。

オットマンを選ぶ際に、見落としがちなのが脚の色です。脚の色は床の色と同じ色、もしくは床に近い色にしましょう。脚の色を床の色と近づけることで、部屋に馴染み、家具のバラツキを感じにくくなります。

dinosでは、機能性やデザイン性の高いオットマンを種類豊富に取り揃えています。ここでは、dinosで販売されているおすすめのオットマンをご紹介します。

レザー調の素材を使用した、スタイリッシュな印象のオットマン。オットマンの上部をひっくり返すと天然木の美しい天板が付いているため、サイドテーブルとして使うことができます。また、収納スペースも備えているので、ソファ周りで使うものなどをオットマンの中に入れればすっきり。黒と白の２色展開です。

丸いフォルムが優しい印象を与える、おしゃれなオットマン。汚れたら洗濯機で洗えるカバーリング仕様なので、いつでも清潔に使えます。グレー、ダークグレー、アイボリー、ライトブルーの4色展開です。

世界に誇る日本の名作、ニーチェアエックスのオットマン。背もたれのないシンプルな形で場所を取らず、持ち運びがしやすいため、屋内でも屋外でも使用できます。折りたたんで狭いスペースに収納できるのも便利。足置きとしてだけでなく、椅子としても活用可能です。

中世ヨーロッパのようなクラシック風のデザインが印象的なオットマン。本革張りで美しく、部屋に置くだけで高級感のある雰囲気を演出できます。座面は分厚いクッション仕様で、やや硬めのしっかりとした座り心地。ブラックとホワイトの２色展開です。

60年代の北欧のデザインをイメージしたオットマン。くすみカラーや光沢のある大理石のようなマーブル柄が優しげな印象を与えるデザインです。引っ掻き傷に強いベロア生地のため、ペットを飼っている人にもおすすめ。足置きだけでなく、背もたれのない椅子としても便利に活用できます。ピンク 、ダークグレー、ライトグレーの３色展開。

オットマンはソファの足置きのことを意味していますが、快適さや機能性に優れているためさまざまなシーンで活用できます。ここでは、オットマンのおすすめレイアウトをご紹介します。オットマンを配置する際の参考にしてみてください。

オットマンをカウチソファのように配置するのは最も一般的なレイアウト。足置きとして使用したい人におすすめのレイアウトで、読書や映画を観る際にゆったりくつろげます。

オットマンをテーブルの脇に配置して、リビングテーブルを囲むのもおすすめです。オットマンを背もたれのない椅子として使用すれば、アットホームな空間を演出できます。また、オットマンは来客の際にも追加の座席として重宝します。

片ひじソファやアームレスソファとオットマンを組み合わせると、座面の横幅を広くすることができます。寝転んでテレビや映画を観る際や、大人数でゆとりをもって座りたい時などにおすすめのレイアウトです。また、2つの片ひじソファの間にオットマンを配置すれば、サイドテーブルとしても使えて便利です。

オットマンはソファの足置きのことを意味しており、1人暮らしの部屋などの狭いスペースでも使用できるのが魅力です。足置きとしてだけでなく、背もたれのない椅子やサイドテーブルとしても便利に活用できます。今回の記事を参考に、機能性が高く用途が幅広いオットマンを暮らしの中に取り入れてみてください。