食器棚・キッチンボードの選び方は?
レイアウト・配置術も紹介!
リード文
本当に使いやすい食器棚・キッチンボードの選び方を知りたいと思ったことはありませんか。食器棚やキッチンボードの使い勝手で、家事の段取りも変わります。本当に使いやすい食器棚・キッチンボードの選び方を、種類や高さなどのサイズ、素材などの観点から紹介します。扉や引き出しなどの種類や特徴も取り上げます。
造作のメリット・デメリット
家電基地ができてお部屋すっきり サイズオーダーカウンター下収納庫 引き戸
工務店などに食器棚やキッチンボードを造作してもらうと、キッチンのサイズがぴったり合うように設置してもらえ、自分の希望も取り入れてもらえます。自分なりのアイデアを詰めた完全オリジナルのキッチンも可能ですし、既製品を一部加工してカスタマイズしてもらうこともできます。
一方で造作した食器棚やキッチンボードは、商品自体の代金とは別に、設置のための工費が別にかかることになり既製品よりも価格が高くなりがちです。既製品とは違い出来上がってみなければ、実際の使い勝手が分からず、「思っていたものと違った」と後悔することもあります。
また、造作した家具は取り外すのが大変で、リフォームを行うと撤去費用が高くつく可能性もあります。、引っ越しでは多くの場合、そのまま置いていくことになります。
【造作家具のメリット】
・自分の思い通りのキッチンを実現できる
・キッチンと統一感のある食器棚を設置できる
・既製品のカスタマイズも可能
【造作家具のデメリット】
・既製品よりも高価
・完成しなければ、実際の使い勝手などが分からない
・リフォームの際、撤去が大変
・引っ越しで持っていけない
既製品のメリット・デメリット
食器が探しやすく取り出しやすい食器棚
既製品の家具を設置する場合は、そのまま台所に据え置くことが多く、造作のような工事が必要なければ、費用が抑えられます。
既製品といっても、食器棚やキッチンボードは種類が豊富で、なかには好みに応じて色やパーツをカスタマイズできるものもあります。カタログを見て商品を選ぶことができ、ショールームなどで実物を確認できるのも既製品の良いところです。このため、賃貸物件に住んでいる人や引っ越しが多い人などは、簡単に移動できる既製品を選ぶのが一般的です。
一方で、自宅のインテリアやサイズ、自分の好みに合う家具がなかなか見つからないこともあります。また規格やサイズが決まっているため、すべて自分の思い通りとはいかず、妥協しなければならない点もでてきます。
【既製品の家具のメリット】
・価格が安い
・実物を購入前に確認できる
・デザインが豊富
・引っ越し先へも持っていける
【既製品の家具のデメリット】
・キッチンの大きさや雰囲気に合うものが見つからないことがある
・自分好みの仕様にするのが難しい
@一体型タイプ
一体型の食器棚やキッチンボードとは、上下に食器の収納スペースがあり、炊飯器やトースター、電気ポットなどの調理家電が置けるオープンスペースと一体化したものです。上台の扉には主に開き戸と引き戸の2種類があります。下台には調理家電が使えるようコンセントが付いているもののほか、ゴミ箱を置けるスペースがあるものや、収納力の高い引き出しの付いたものなどさまざまなタイプがあり、用途に合わせて選べます。
ハイタイプの食器棚やキッチンボードの場合、小柄な人は上台の扉に収納した食器類に手が届かないことが多く、踏み台などが必要です。このため、使用する人の身長に合わせて食器棚やキッチンボードを選ぶことも重要です。
【一体型タイプの食器棚・キッチンボードのメリット】
・調理家電を設置できて便利
・上台の扉の種類や、下台のタイプが選べる
【一体型タイプの食器棚・キッチンボードのデメリット】
・高さがある食器棚・キッチンボードの食器が取り出しにくい
・人によっては踏み台が必要
Aカウンタータイプ
Bキャビネットタイプ
キャビネットタイプの食器棚やキッチンボードは、収納スペースをメインとして作られたものです。スリムな形をしていることが多く、あまり広いスペースを確保できない家庭に向いています。また、カウンタータイプなどの他のタイプの食器棚やキッチンボードと組み合わせて、2つ目の食器棚としても使えて便利です。
一方で、背の低いキャビネットタイプの食器棚は収納できる量が少なく、全ての食器類を収納できない可能性があります。また、多くの場合、調理家電を置くスペースがありません。下棚の収納スペースは、腰を落とさないと物を出し入れできないため、収納に不便だと感じる人もいます。
【キャビネットタイプの食器棚・キッチンボードのメリット】
・狭い場所にも設置できる
・他のタイプの食器棚・キッチンボードと組み合わせて使える
【キャビネットタイプの食器棚・キッチンボードのデメリット】
・調理家電を置くスペースがないものが多い
・背の低いものは収納力が低い
・背の低いものは収納した物が取り出しにくい
B全体の高さ
@開き戸
アルダー天然木アールデザインシリーズ キッチンボード
開き戸とは、ヒンジを使って前方に開閉するタイプの扉のことです。シンプルな構造で取り扱いやすく、大きな食器の出し入れがスムーズにできます。扉の中をすべて見通せるのも、便利な点です。扉の構造が単純なので、修理や交換も容易にできます。
しかし、開き戸は前方に十分な開閉スペースが必要です。狭いキッチンや通路では扉を全開にできない可能性があるので、購入前に開閉スペースがあるか、よく確認しましょう。また、他の家具や調理家電の動線上に開き戸の食器棚やキッチンボードを配置すると、ほかの人が開けた扉にぶつかる恐れがあるので、開け閉めをする際に注意が必要になります。
A引き戸
どんな家電を置くか
大型レンジ対応ステンレスクリーンキッチン キッチンボード
食器棚やキッチンボードを選ぶ前に、あらかじめどんな家電を置くかを考え、レイアウトする家電のサイズを確認することが大切です。大きめのレンジを置くのであれば、奥行きのサイズが長い食器棚やキッチンボードが適しています。家電を置くスペースがなければ、家電用のキャビネットなどを別に用意することになります。
また、家庭用のコンセント1個あたりの容量は一般的に1500wまでで、容量を超えて電気を使うと安全のため、ブレーカーが落ちます。1台の食器棚やキッチンボードに複数の調理家電を置く場合は、食器棚にコンセントが複数取り付けられていてもタコ足配線にするのは避けて、別のコンセントに接続して、一度に多くの電気を使用しないようにしましょう。電源コードの過熱や発火につながる恐れがあります。
ゴミ箱を置くか
本体キャビネットの素材
Vistini/ヴィスティニ ワークトップカウンター
メラミン化粧板は、樹脂を染みこませた紙を何重にも重ねて作った板です。硬いうえに摩耗、熱、水に強く、汚れがつきにくいのが特徴で、システムキッチンなどにもよく使われています。
ポリエステル化粧合板は、ベニヤに貼り付けた化粧紙の上からポリエステル樹脂を塗りつけた化粧合板で、メラミン化粧板と比較すると水や熱に弱く耐久性の面で劣ります。しかし、比較的価格が安いものが多いようです。食器棚やキッチンボードに炊飯器などの蒸気が出る調理家電を置く場合は、湿気や熱に強い素材を選ぶことが大切です。
【食器棚・キッチンボードの本体キャビネットによく使われる素材】
・メラミン化粧板
・ポリエステル化粧合板(ポリ合板)
扉の素材
Nocas/ノクアス ガラス扉のモダンなボード 食器棚
オレフィンは汚れや水に強い化粧板で、建具扉や家具の内側の見えない部分などによく使われています。オレフィンには、木目調やメタリックな質感などさまざまなデザインがあります。メラミンは水、熱、擦れ、汚れに強いなどの機能がある化粧板で、オレフィンよりも表面の強度が高く、傷がつきにくいのが特徴です。
ガラス扉とミラー扉はどちらもアルミサッシ付きの素材で、ガラス扉は強化ガラス、ミラー扉は鏡が使われています。食器棚、キッチンボードの扉は、キッチンの雰囲気に合う材質を選ぶとよいでしょう。選び方の一例として、温かみがあり柔らかな印象を与えたいのなら木目調、軽やかでモダンなスタイルにしたいときはガラスを選ぶとキッチンの雰囲気づくりに役立ちます。
【食器棚・キッチンボードの扉によく使われる素材】
・オレフィン
・メラミン
・ガラス扉
・ミラー扉
天板の素材
配線も収納もフレキシブル!高さオーダーリビング収納庫 チェスト
天然石は硬く耐久性の高い素材で、見た目は重厚感と高級感があります。キッチンの天板によく使われている御影石は、他の素材よりも高価です。人造大理石は、水や汚れが染みやすい天然石のデメリットをカバーした機能をもちながら、高級感を保っており、フィオレストーンやシーザーストーンなどの種類があります。
食器棚やキッチンボードの天板には、メラミンが使われることがほとんどです。メラミンは色や柄の種類が豊富で、キッチン天板の人造大理石に似たデザインもあります。
【食器棚・キッチンボードの天板によく使われる素材】
・オレフィン
・メラミン
・天然石
・人造大理石(人工大理石)
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