クローゼット収納にケースを使うと整理するときに重宝しますが、使わないほうが良い場合もあります。クローゼット収納にケースを使わないメリットとデメリットについて解説しましょう。

クローゼット収納にケースを使わないと次のようなメリットがあります。

・収納してある衣服がひと目で分かる
・畳まなくてもいい
・出し入れしやすい

クローゼット収納でケースを使わないことで、しわを防いだり、衣類の出し入れがしやすくなったりします。特に必要最低限のものだけで暮らす、ミニマリストの生活スタイルの人は、ストックも少ないため、クローゼット収納にケースは必要ありません。

また、一人暮らしなどで部屋が狭い人も収納ケースを置くと、圧迫感が出やすくなってしまいます。収納スペースが増えることで整理が難しくなる場合は、クローゼットに収納ケースを使わない方が良いでしょう。

衣装ケースの代用品となる収納グッズを知っておくと、衣類だけでなく小物を整理するときにも役立ちます。クローゼット収納に使える衣装ケース代わりのグッズには次のようなものがあります。衣装ケースの代わりになるグッズを探している人は、参考にしてください。


・2段ハンガーラック・吊り下げ収納
・S字フック
・薄型ハンガー
・キャスター付きワゴン

クローゼット収納に2段ハンガーラックを使うと次のような点で便利です。

・自宅のクローゼットの幅に合わせられる
・収納量が増やせる
・上段と下段の使い分けが簡単

2段ハンガーは伸縮タイプだと自宅のクローゼットの幅に合わせられるため便利で、衣装ケースの代わりになります。ロングコートなど丈の長い衣類には向いていませんが、収納できる量が2倍になります。また、上段を大人用、下段を子供用などと簡単に使い分けられます。

クローゼット収納で吊り下げ収納をしたときは、次のような便利なポイントがあります。

・段の数や各段の高さが選べる
・通気性が良い
・持ち運びしやすい

吊り下げ収納は種類が豊富で、段の数や各段の高さ、横幅を選べます。また、通気性も良いためカビ防止になります。

吊り下げ収納は折りたためるため持ち運びにも便利で、自宅以外にもオフィスのロッカーなどで使用が可能です。さらに、整理が楽でどこに何が入っているかひと目で分かり、床のスペースを取らずに収納できます。

S字フックを使って　クローゼットに収納する方法もあります。S字フックの便利な点は次のような点です。

・設置が簡単
・衣類以外にも小物を収納できる
・簡単に衣類が取り出せる

S字フックは、ハンガーパイプなどに吊り下げるだけで衣装ケースの代わりになります。ストールやマフラーも掛けられ、大きいサイズのS字フックならランドセルも収納できます。また、衣装ケースよりも衣類が簡単に取り出せて、クローゼット内のデッドスペースを有効活用できるのがメリットです。

薄型ハンガーを使ったクローゼット収納の便利なポイントは、次の通りです。

・かさばらない
・衣類がすべりにくい
・コストがかからない

薄型ハンガーは衣類が多い人におすすめで、厚さが5mm程度のためかさばらず、クローゼットに掛けられるハンガーの数を増やせます。すべりにくいタイプの薄型ハンガーは、つるつるとした素材を掛けてもずり落ちず便利。ほかに、ニットを掛けても型崩れしない形状にこだわった薄型ハンガー、10本セットなどで販売されているコストパフォーマンスが良い薄型ハンガーなどもあります。

キャスター付きワゴンも衣装ケースの代わりに活用できます。クローゼット収納に使った場合、次のような点で便利です。

・さまざまなものが収納できる
・何が入っているか一目で分かる
・簡単に移動ができる

衣装ケースの代わりにキャスター付きワゴンを使うことで、衣類以外にもタオルやバッグなどさまざまなものが収納できます。また、キャスター付きワゴンはどこに何が入っているかも一目で分かり、移動が簡単で掃除をしやすいのもメリットです。

部屋やクローゼットの中には多くのデッドスペースがあり、上手く空間を使うことで、衣装ケースを使わない方法で収納スペースが増やせます。ケースを使わず、上手に収納する方法を紹介しますので、一人暮らしなどの狭い部屋で収納するスペースに困っている人は参考にしてください。

・収納付き家具を利用する
・壁面収納を利用する
・不要なものは処分する

一人暮らしで部屋が狭い人は、収納が付いたベッドなど収納付き家具を利用しましょう。収納付き家具を置くことで、チェストやワードローブを置く必要がなくなり、部屋を広く見せられます。大型収納タイプのものや棚付きタイプのものなど種類も豊富で、用途に合わせた収納付き家具を選べます。

クローゼットの壁面は、見落としがちなデッドスペースです。壁面に設置するウォールラックなどを活用すれば、床のスペースを取らずに収納可能です。また、デニムやスラックスなどしわになりやすい衣類を収納するときも活躍します。

収納ケースは便利ですが、収納スペースが増えると整理が難しくなってしまうかもしれません。不要なものは、思い切って処分することも大切です。1年以上着ていない服は不要と判断するなど処分する基準を明確にしておくといいでしょう。不要なものの処分が終わったら、クローゼットにしまいたいものを決めて、最後に収納ケースが必要か考えると、必要以上に物が増えません。

ケースを使わないクローゼットの収納例を３つ紹介します。アイデアを参考にしてください。

スラックスハンガーを活用すれば、ボトムス類を効率よく収納できます。キャスターが付いていると、簡単に移動ができ、掃除もしやすくなります。スラックスハンガーを使用してボトムスを1ヶ所にまとめておけば、買い過ぎの防止にもなるでしょう。

バッグスタンドなどの仕切りを使えば、クローゼットの上段の部分を有効活用できます。バッグも倒れにくいため見た目もすっきりしますし、置き場が固定されるため整理も楽です。

ワイヤーネットとS字フックを組み合わせ、クローゼットの壁面に取り付けるだけで簡単に壁面収納ができるようになります。S字フックには、ベルトやバッグ、アクセサリーなどさまざまなものを掛けることができて便利です。

クローゼット収納には、衣装ケースを使わない方法や、ケースの代用品を使う方法もあります。こうした方法を知っておけば、クローゼット収納の幅が広がり、思い通りの収納ができるようになるでしょう。ぜひ、さまざまなアイデアや便利な代用品を駆使して、クローゼットの中を上手に整理してください。