一人で過ごす時間を有意義にしてくれる読書の時間ですが、しっかり体を支えてくれる椅子を使わないと腰痛を起こしてしまうおそれがあります。自分に合った椅子を使えば、長時間の読書でも集中して読み続けることが可能です。次のような椅子が長時間の読書に適しており、快適な時間を過ごせます。

・体を包み込むフィット感がある
・適度なクッション性がある
・長時間座っても姿勢が崩れにくい
・肘掛けがついている
・リクライニング機能がある
・座面の高さが調整できる

長時間読書をするのであれば、座面の広さや背もたれのサイズが自分に適しているなど、体を包み込むような感覚がある椅子を選びましょう。頭や背中をしっかり支えられる背もたれの高いハイバック仕様の椅子は疲れにくく、長時間の読書に適しています。

また、体を包み込むフィット感を重視するなら、ビーズソファも選択肢のひとつです。背もたれ付きの椅子タイプなら、安定した姿勢もキープできます。

長時間、本を読む場合、座面のクッション性に着目することも大切です。座面が柔らか過ぎても、硬過ぎても腰や背中に負担がかかります。座面がモールドウレタン素材の椅子や、ポケットコイル構造のソファなど、ほどよい弾力性のあるものなら、適切な姿勢で体への負荷をかけず読書を楽しめます。

座面にほどよい弾力のある椅子は良い姿勢をキープしやすいのですが、正しい姿勢で椅子に座ることも長時間の読書では大切です。

良い姿勢とは、椅子に深く座った状態で背筋が伸び、足の膝の角度が90度になるのが理想です。そうした理想の姿勢で無理なく座れる椅子を選ぶと、長時間座っても体勢が崩れにくくなります。姿勢が崩れがちな人は、腰椎を支えてくれるランバーサポート付きの椅子も検討してみましょう。

疲れず読書を楽しむには、椅子に座ったときの背中や膝の角度だけでなく、顔が下に向きすぎないよう気を付けることも大切です。顔が下に向くほど首や肩に負担がかかり、ストレートネックを引き起こしかねません。

長時間本を持っていると疲れて腕が下がり、それにともない目線も落ちてしまいがちです。肘掛けのついた椅子なら、本を胸の高さあたりで持ったまま楽に読書を続けられます。

リクライニング機能のついた椅子なら自分の好みの角度に背もたれを調節して、快適に読書を楽しめます。長時間の読書で疲れを感じたときは、姿勢を変えてリフレッシュするのも良いでしょう。また、背もたれや座面が体の動きや体重移動に合わせて動くロッキング機能付きの椅子も、疲れたときに姿勢を変えやすくリラックスできます。

本を読むときは床に足をつけて、背筋を伸ばして座ることを意識するのが重要です。これらを意識する上で座面の調整機能は重要な機能です。座面が低すぎると足に負担がかかってしまい、高すぎると足が床につかず姿勢が安定しません。調整機能があれば、自分に適した高さに座面を合わせられます。

読書に向かない椅子に座っていると、体に負担がかかり疲れやすくなるだけでなく、腰痛や足の痛みが出るおそれがあります。椅子の形状やサイズ、座面のクッション性などを確認し、読書に適した椅子を選びましょう。次のような特徴を持つ椅子は読書に適さず、集中できない可能性があります。

・座面が硬過ぎる、柔らか過ぎる
・背もたれがない、低すぎる
・座面の高さが合っていない
・安定感がなくぐらつく
・通気性が悪く蒸れやすい

板張りだったりクッションがなかったり、座面が硬過ぎる椅子に座り続けると、腰や尻に負担がかかります。また、柔らか過ぎる椅子もかえって、体が沈み込み過ぎて、良い姿勢を保てません。適度なクッション性がある椅子が、長時間の読書に適しています。

背もたれがない椅子は上半身を支える場所がなく、姿勢をキープするには自力で体を支えなければなりません。このため、読書などで長時間同じ姿勢を取り続けると疲れてしまいます。ローバックタイプも姿勢が不安定になりやすく、読書に集中できない場合があります。

背もたれのないスツールも多目的に使えて便利ですが、座り心地が悪く、姿勢が崩れやすいので長時間の読書には向いていません。本に没頭するには、十分な高さの背もたれがある椅子が最適です。

椅子の高さが合っていない場合、姿勢が不安定になり疲れやすくなります。足が床につかないと血行が悪くなり、冷えやむくみを引き起こすことさえあります。椅子の奥まで深く座ったときに、足の裏がしっかり床につくのが最適な高さです。また、身長×0.25の計算式で、適切な椅子の高さの目安も求められます。

椅子に座ったときにぐらついてしまうと読書に集中できません。そのような椅子は、そもそも長時間座ることに適していないといえるでしょう。椅子がぐらつくのは、椅子のネジのゆるみや、脚や部品の摩耗などが原因として考えられます。

椅子の脚にフェルトを貼ったり、アジャスターを調整しても改善しないときは、寿命かもしれません。買い替えを検討しましょう。

長時間読書を楽しむには、快適な環境が続くことが重要です。長い時間、椅子やソファに座っていると蒸れる場合があり、蒸れの不快感が気になると読書に集中できません。蒸れやすいのは椅子の通気性に問題があるのかもしれません。

たとえば、本革や合成皮革でできた椅子は通気性が悪く、長時間座っていると蒸れやすくなります。一方、背もたれや座面がメッシュになっている椅子は通気性がよく、快適に読書を続けられます。椅子の通気性の良さも快適な読書環境には重要です。

一人暮らしの部屋はワンルームなど狭いことが多く、椅子やソファを置くと窮屈になりがちです。一人暮らしでは、部屋のスペースを有効に活用できる読書用の椅子を選ぶのが正解です。サイズ感や機能性など次のようなポイントを確認すると、最適な椅子やチェアを見つけられるでしょう。

・コンパクトで場所を取らない
・折りたたみ式
・移動が簡単

一人暮らしの狭い部屋に大きいサイズの椅子を置くと、生活スペースが十分に確保できず、見た目にも圧迫感が生まれます。一人暮らしで使う椅子は、部屋の広さやレイアウトを考えて、コンパクトなサイズを選ぶと失敗しません。座面高の低いロータイプのチェアや座椅子にすれば、開放感もあり部屋が広々と感じられます。

折りたたみ式の椅子なら読書するとき以外、コンパクトに収納しておけるので狭い部屋でも困りません。折りたたみ式でもクッション性に優れたものや、リクライニングタイプの機能性の高いものなど、読書向きのものがあります。ベランダで読書を楽しむ人なら、アウトドアチェアでも良いでしょう。

重厚感のある椅子は部屋に配置すると動かしづらく、チェアやソファをメインにしたレイアウトになりがちです。キャスターが付いていたり、椅子が軽かったりすると移動しやすく、気分を変えて別の場所でも読書を楽しめます。折りたたみ式の軽い椅子なら空いたデッドスペースに収納でき、出し入れも簡単です。

読書用の椅子に楽な姿勢を保てるグッズを組み合わせると、よりリラックスした状態で本を読めます。また、姿勢を改善できるものを使えば疲れにくく、腰痛や脚の痛みなども予防できるでしょう。読書に最適なグッズには次のようなものがあります。

・オットマン
・クッション
・フットレスト
・ネックピロー

フットレストとは足置きとして使える道具です。オットマンは楽な姿勢をとることが主な目的ですが、フットレストは一般的に姿勢の改善に使われます。フットレストで足の位置を固定すると姿勢が整いやすく、足の疲れが軽減するのでむくみ予防に効果的です。角度や高さを変えられるフットレストなら、体形や椅子の形状に合わせて調整もできます。

読書するときは前かがみの姿勢が続き、首や肩への負担が大きくなります。ネックピローがあると首をクッションが覆い、頭を支えるので、読書中も疲れにくくリラックスできるでしょう。

また、ネックピローは簡易的な枕にもなるほか、腰に当てると正しい姿勢を保てるなどさまざまな使い方ができます。新幹線や飛行機など長時間の移動にも利用されることが多く、読書以外の面でも重宝します。

ロッキングチェアは椅子の足の部分がカーブ状になっており、体の重心によって椅子が揺れます。ソファや椅子とは異なる快適さがあり、読書がはかどる椅子としても最適です。dinosで扱っているおすすめのロッキングチェアを3点紹介します。

一人暮らしでソファを購入するかどうか悩んでいる人は、折りたたみ式の椅子やコンパクトなサイズの椅子も検討してみてはどうでしょうか。次に紹介する商品はどれも小柄な見た目ですが、疲れにくく十分にくつろげます。

読書の時間をより充実させるため、椅子をグレードアップさせたい人もいるでしょう。機能性に優れたおしゃれなデザインの上質な椅子を3点紹介します。

座椅子の長所は、床に座るような感覚で自由な体勢をとれることです。コンパクトな商品が多く、一人暮らしの人にも適しています。座り心地が良く、デザイン性にも優れた座椅子を3点紹介します。

疲れにくさだけでなくデザイン性も妥協したくない人は、おしゃれな読書用の椅子を探しましょう。人気の北欧スタイルに合うデザインの椅子も紹介します。