思い出のモノと上手に付き合う
収納のヒント
リード文
私は過去のモノへの思い入れが強く、なんでも残しておくタイプでした。実家に残っていたモノも合わせると押し入れ半間分くらいはあったと思います。それを少しずつ整理し、現在収納ボックス1箱に収まる程度になりました。モノが減って、収納スペースも小さくなった上に、過去としっかり向き合うことができて、今後の励みにもなりました。
思い出のモノがしまいっぱなしになっているようでしたら、ぜひ見直してみてはいかがでしょうか。
1.見直す
思い出のモノを実家に置きっぱなしの方はいませんか。私も整理収納アドバイザーになるまでは、あまり気にせず、実家に自分のモノを置いたままでした。時を経て見直してみると、本当に大事なモノはほんの少しで、ほとんどのモノは捨てる機会を逃していただけでした。
「思い出のモノ」と分類された中にも、思い入れの強いモノと、そうでないモノが混在していると思います。一度全部のモノを手に取って、見直してみてください。
2.手放す基準を考える
私の手放す基準は、以下の通りです。
・思い入れの弱いモノ
・捨て時を逃しただけのモノ
・保存状態の悪いモノ
・かさばるモノ
・画像で残っていればよいと思うモノ
・見るとイヤな過去を思い出すモノ
・誰かに見られて「恥ずかしい」モノ
思い入れが強くても、誰かに見られて「恥ずかしい」と思うモノは処分することにしました。数年前、実家の片付けをしていたところ、中学生の頃の友達との交換日記や、授業中に先生の目を盗んで回した手紙などがゴッソリ出てきました。しまっていた記憶もなかったので、出てきた時はとても焦りました。自分にナニかあった後ではどうしようもないので、見られたくないモノはお早めに整理することをオススメします。
その代わり、
その代わり、手に取った時に「楽しい」、「心が躍る」、「前向きになれる」、というポジティブな感情になるモノは大事に取っておくことにしています。
3.定量保管する
残すモノは専用の思い出ボックスを用意してその中に収まるようにしています。できればボックスは「1つ」と決めて定量保管をするとよいでしょう。思い出のモノが増えて箱に入りきれないようなら、中身を見直してサヨナラできるモノを探します。
思い入れの強さは時間の経過によっても変化します。しまいっぱなしにせず時々見直せるように、手に届く場所で保管するとよいですね。気分が上がるようなお気に入りの収納ボックスで、大事に保管してあげてください。
4.デジタル化する
目の前から無くなると「思い出も消えてしまうようでさみしい」、という方は写真やデータで残してはいかがでしょうか。モノとしては消えても、その姿を確認することができるだけで、心が落ち着くのではないでしょうか。
私は撮った画像をEvernote(エバーノート)というクラウドサービスに「思い出のモノ」として保存しています。スマートフォンやタブレットがあれば、いつでもどこでも見ることができ、思い出をより身近に感じることができています。
5.リメイクする
思い入れが強くても使う機会のないモノやかさばるモノはリメイクもオススメです。
私は曾祖母から受け継いだ喪服用の帯を、弔事用のバッグとして母にリメイクしてもらいました。なかなか和装で弔事に参列することがなく、帯のままだと使う機会がほとんどなかったのですが、バッグとしてリメイクすることで、思い出のモノも活躍の機会が増えました。
「お子さまのモノが捨てられない」
「お子さまのモノが捨てられない」という方もいらっしゃると思います。かさばるモノはコンパクトに作り直してくれるサービスもあるので、活用してはいかがでしょうか。
6.楽しむ
しまい込んでいた思い出の品を飾って楽しむのもよいと思います。私は思い出のぬいぐるみを、クローゼットのすき間に置いて楽しんでいます。
これは私が10代の頃、兄の初任給で買ってもらって以来、大切に持ち続けているモノです。クローゼットを開けたときにその姿が見えると、心がホッコリして身支度も楽しくなります。
思い出のモノもしまいっぱなしにせず
思い出のモノもしまいっぱなしにせず、時折見返したり、日常の中で楽しんだりと、もっと身近に上手に付き合ってみてください。
ご参考になれば幸いです♪
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