DAMA collection 2024真冬特別
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通夜・告別式などお葬式の服装
大人の女性が知っておきたい
喪服のマナー

以前はお葬式といえば、一般葬と呼ばれる「お通夜と告別式」で、親族のほかに仕事上でお世話になった方や知人・友人などが参列する形式でした。最近ではその流れを汲まない「家族葬」や「1日葬」など故人らしさを意識した葬儀も増えつつあります。 そのような少し自由な形式に合わせて喪服のスタイルも変わったかといえば、実はそうでもありません。 喪の装いは突然必要になるものですから、そのときに慌てないためにもふさわしいものを用意しておいて、大人の女性としてふるまいたいものですね。 この機会に、喪服や小物に関するマナーをしっかり復習しておきましょう。

どれを着る?
「正喪服」「準喪服」「略喪服」

自分の立場によって着こなしやマナーが異なります。

【正喪服】 〜最も格式が高い〜

喪主や親族側(基本的に三親等まで)が着用。
女性の場合は、和装、ブラックフォーマルの上下スーツ、ワンピース+上着のアンサンブル、ワンピースなどで、一般的なブラックフォーマルよりも詰まった襟元、スカート丈が長い、長袖であることなど肌の露出を最小限にしたスタイル。黒無地でレースなどの装飾を使っていないシンプルなデザインになります。

【準喪服】 〜一般的な喪服〜

一般会葬者が着用。親族よりも格上とならないスタイルで、いちばん着用の機会が多い喪服ともいえます。三回忌以降の法要では、遺族も準喪服となります。
女性の場合は、ブラックフォーマルの上下スーツ、ワンピース+上着のアンサンブル、ワンピースなどで、多少レースやシフォン素材を使ったものや織り柄のあるもの、流行を取り入れたデザインなどでも華美でなければ問題はありません。露出は控え、夏場でもヒジが隠れる袖丈、スカートは短くてもひざが隠れる丈が好ましいです。

【略喪服】 〜急な弔問、お通夜、三回忌以降の法事への参列〜

黒や濃紺、グレーなどの地味なカラーのワンピース、スーツ、アンサンブルなど。控えめな服装を選べば失礼にならず、女性のインナーも必ず黒でなければならないこともありません。無地に近い織り柄(ストライプ、チェック柄)が入っていても大丈夫です。ただし、近年ではお通夜までに日数に余裕があることが多いので、その場合はお通夜であっても「準喪服」を着用するのが主流になっています。また、襟ぐりの開きが大きいものは避け、スカート丈は短くてもひざが隠れる程度のものにしましょう。
「お別れの会」などで“平服でお越しください”と書かれている場合は、普段着のことではなく、“正式な礼服でなくても良い”ことを意味しているので、「略喪服」で行くのがマナーとされます。

今の時代なら「パンツスーツ」でも大丈夫?

女性のパンツスタイルの喪服は、急な弔問や三周忌以降の法事などで着用する「略喪服」に該当します。
ご自身が親族側の場合は、パンツスーツを着用するのは一般的ではありません。 ご自身が一般会葬者であれば、パンツスーツは問題ないかもしれませんが、できれば一般の参列者であってもパンツスーツは避けるのが無難な選択といえるでしょう。ただし、寒い地方や高齢者、脚の悪い方はなどによってパンツスーツの着用も問題ないでしょう。また、動きやすさなどを考えてパンツスーツを購入するのであれば、2着目以降をおすすめします。

  • Q. 一般の黒いスーツの流用はダメ?

    喪服の生地は一般の黒い服とは違う生地で作られています。突然の訃報で「取り急ぎ駆けつける」というような急なお通夜の場合はOKです。ただし日数があるときは故人と遺族に対する弔意をこめて、きちんと喪服を用意して。

  • Q. スカートは短いとダメ?

    肌を隠す意味から、ひざ丈よりも長めが鉄則。

おすすめの「準喪服」スタイル

【準喪服】ワンピース

ワンピースはウエストが軽くシェイプされたようなデザインのものがおすすめ。女性らしい美しいシルエットができあがるので、優しく品のある装いになります。スカートは「椅子に座った際にひざが隠れる丈がよい」とされているので、短くてもひざ下くらいがベストでしょう。
悲しみの席で肌が極力見えないように、というのはご遺族への配慮や周囲への気配りにもなります。

準喪服ワンピース

  • Q. ワンピース1枚で準備はOK?

    真夏であれば喪服として売られているワンピースのみでも大丈夫ですが、基本はジャケット着用です。喪服は肌の露出を抑えることがマナーになりますので、冷房が効いた室内ではジャケットやボレロなどの上着を羽織ることをおすすめします。単品で喪服を揃えると色味や素材が違ってちぐはぐに見えてしまうので、オールシーズン対応のセットを購入させるのがおすすめです。「ワンピース+上着」を選ぶと、ブラウスに迷うことがなく便利です。

【準喪服】ジャケット

レースやシフォンを使った異素材ミックスや、フリルやリボンでアクセントをあしらったり、流行を取り入れたデザインなども許されていますので、堅苦しく考えず、お好みのデザインを選びましょう。ただ、あまり着る機会がないので、流行に左右されないデザインを選ぶのもポイントになると思います。デザイン的には、ウエスト切り替えが高めだとスタイルアップ効果もあり、ほっそりした印象も演出できるのでおすすめです。

【準喪服】ブラウス

「準喪服」のスーツスタイルでブラウスが必要なときは、ブラウスも黒無地を選びます。「略喪服」の場合は、白のブラウスでも構いません。華美でなければフリルなど多少の装飾はOKです。一般会葬者であれば、夏は半袖でもマナー違反にはなりません。ただし五分袖程度にとどめることをおすすめします。

喪服にふさわしい身支度いろいろ

【コート】

冬の場合、喪服に合わせるフォーマルコートは基本的には黒です。しかし、お手持ちにない場合は濃紺やグレーなど落ち着いた色でもOKです。ただし、ビジネスマナーにもあるように、黒いコートの場合でも式場に入る前に脱ぐようにしてください。お見送りの時など、外での着用は問題ありません。襟などのファーは、殺生を連想させるので外しましょう。

【バッグ】

黒でも金具付きのもの、黒以外の飾りがついているもの、光沢のあるエナメル素材などは避けましょう。また革製品は殺生を連想させるので良くないともいわれており、布製のものを選ぶのがベストです。サブバッグも黒を選びましょう。

  • Q. 大きいバッグでもいい?

    小ぶりのハンドバッグがほとんどですが、収納力に欠けるからといってショルダーバッグやトートバッグなどではカジュアルな印象があるので葬儀には適しませんので、サブバッグを活用して。

【靴】

色は黒で布製、もしくは“殺生を連想させるものはタブー”というマナーに矛盾してしまいますが牛革製、合成皮革のシンプルでツヤのないパンプスが基本。ヒールは3〜5cmのものを選びます。それ以下のヒールだとカジュアルな印象ですが、足元が不安であれば低くても問題ないでしょう。ピンヒールやカツカツと音がするものなどは避けます。「華美にならないこと」「飾りがついていないもの」を基準に選ぶと良いでしょう。

【アクセサリー】

喪服の場合に装用して良いアクセサリーは、結婚指輪、白か黒のパールを使用したネックレス・イヤリング・ピアスのみです。パールの粒は大き過ぎないものを選びます。また二連のネックレスは悲しみを重ねるという意味でタブーです。必ず一連にしてください。

  • Q. アクセサリーはパール以外はダメ?

    パールが一番ベーシックですが、ジェット、オニキス、黒曜石等ものなら失礼にはなりません。結婚指輪は着飾るためのものではないので大丈夫。

【ハンカチ】

ハンカチは色もの、柄ものは避けます。白または黒の無地を常に用意しておくと良いでしょう。同色であしらった刺しゅうやレースを取り入れたデザインもOKです。

【ストッキング】

原則は黒色のストッキングです。肌が少し透ける30デニール以下が基本です。タイツはカジュアルな印象なので冬もストッキングが好ましいですが、タイツなら60デニール以下の薄手のものを選びます。

  • Q. ストッキングは黒じゃなきゃダメ?

    喪の装いは肌を隠す意味で身につけるものだから、光沢の少ない黒のストッキングを。

【ふくさ】

不祝儀袋を受付けで必ずふくさから出します。そのまま出すのはマナー違反です。ふくさの色は慶事と弔事で使う色が違い、弔事用は紺、緑、グレー、紫の無地のものになります。慶弔どちらでも使える紫色を持っておくのがおすすめです。

【数珠】

本式数珠は宗派によって仕立てが違いますが、略式数珠はどの宗派でもお使いいただけます。また、ご自身の宗派の数珠を持って、違う宗派の葬儀に参列しても問題ありません。持ち主のお守りにもなるため、数珠の貸し借りはしないのがマナーです。ある程度の年齢になれば、ご自身のものを持つのがよいでしょう。

  • Q. やはりお数珠は必要?

    お数珠は持っている人は使えばよいですが、なくても失礼ではありません。

【ネイル】

派手なネイルアートであれば、ネイルオフするのが安心です。時間がなくて難しい場合は、レースや薄手素材の黒い喪専用の手袋もありますが、お焼香や食事のときには外さなければならないのが難点です。応急処置としては、ベージュのネイルを塗ったり、ばんそうこうを貼るなどの方法が考えられます。

まとめ

喪服のマナーを改めてご確認いただき、いかがでしたか?時代の流れとともにパンツスーツが必ずしもNGではなくなってきましたが、特に理由がない場合はスカートを選ぶほうが良いでしょう。また以前は、お通夜は平服でOKでしたが、いまはお通夜までに日数があることも多いので、喪服を着用することが主流になっているのも時代の流れによる変化ですね。 冠婚葬祭の、特に弔事の場では、"基本に忠実に"というのが無難かと思います。バッグや足元までしっかりと気を配れる、大人の女性を目指したいものですね。