鬼平犯科帳の世界

退職したら絶対にやろうと決めていたのが、男の「着物くらし」。
外出には必ず着物と固く心に誓い、地下鉄で出かけるときも、歩いて近所のスーパーに行くときも、ちゃんと着続けている。

きっかけは98歳になる奄美大島出身の義母が、30年前、息子のお宮参りに「これを着なさい」と手縫いしてくれた大島紬だ。
それ以来一度も袖を通していなかったが、当時ディノスで購入した桐箪笥の中で、驚くくらいキレイなままだった。
今度はぜひこの大島紬を着て、会うといつも嬉しそうにしてくれる「きょらむん」の義母に会いに行きたい。

そして着物を着る理由はもう一つある。
「鬼平犯科帳」が好きだから。
仕事を辞める際、この先どうするのかと同僚に聞かれた私の答えは「武士になる」だった。
もちろん本物の武士にはなれないのだが、着物を身につければ、鬼の平蔵が生きていた江戸の昔に思いを馳せられる。

このくらしのためにもう数枚の着物を求め、それを仕舞う新しい桐箪笥も追加で自宅に迎え入れた。

さて、相棒のハットと扇子も携えて、今日はどれを纏おうか?

(お客様への取材にもとづき当社で記事を作成しています。)

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