再生プラスチックがかっこいい! くらしに

再生プラスチックがかっこいい!くらしに“新しい”を届けるオランダ発のバスケット

<このストーリーを話したひとたち> 伊藤 悟さん 株式会社藤栄 ホールセール事業カンパニー 営業企画部 中村 智美 ディノス 家庭用品バイヤー

本物のニットのような網目模様なのに、実はプラスチックという「CURVER」のバスケット。生活の中で「循環」が当たり前のヨーロッパで誕生したこのアイテムには、再生プラが70%も使われています。日本でこうした商品のサステナブルな価値を生活者にどう伝えれば、新たな魅力として捉えてもらえるのでしょうか。ディノスでも大人気のCURVERを担当する家庭用品バイヤーの中村智美と、ブランドの日本代理店・株式会社藤栄の伊藤悟さんが、その魅力を掘り下げます。

プラスチックなのに
まるでホンモノのニットみたい!

家庭用品や家具を取り扱う専門商社の株式会社藤栄は、世界中の優れた品質やデザインのブランドを多数日本で紹介しています。同社の伊藤さんによると、輸入品でも、自社の企画開発品でも、「今の生活者がどんなことを望んでいるのか」という視点を一番大切にしているとのこと。

ディノスも藤栄とは長年取引がありますが、中でもオランダのブランド・CURVERの「ニット」のバスケットは大人気。素材はプラスチックながら、まるで本物の毛糸を編んだような見た目です。さらに「ジュート(麻)」や、キルティングのような「ソフテックス」といった温かみを感じさせるシリーズのほか、ドットがクールな印象の「インフィニティ」など、いずれも目を引くデザインばかり。

「ニットシリーズを初めて見てびっくりでした!プラスチックでこんなことができるのかと。他メーカーでは技術的になかなか真似ができません」と、伊藤さんも豪語します。

そしてディノスのバイヤー・中村も、展示会でニットシリーズに出会った時の驚きを振り返ります。

「一番大きいサイズがドーンと置いてあったのですが、『可愛い!なんだこりゃ!』(笑) と思った記憶があります。プラとは思えない見た目と使い勝手の良さで、2017年に発売以来売れ続けており、サイズやシリーズ違いで買い足すリピーターも多い。個人的にもファンです!」

プラスチックなのに<br>まるでホンモノのニットみたい!
プラスチックなのに<br>まるでホンモノのニットみたい!
プラスチックなのに<br>まるでホンモノのニットみたい!

気づけば再生素材の使用率は、
0%→70%になっていた

実は、CURVERにはこの数年、商品に使われるプラスチックのリサイクル原料の割合が大幅に増えるという進化が起きていました。

伊藤さんによると、その進化の根底にあるのは「脱プラスチック」から「循環プラスチック」へ、という考え。「今、ブランド全体では41%がリサイクル原料です。ニットシリーズは、ディノスさんでお取り扱いいただいた当初はリサイクル原料0%でしたが、今は70%になっています。シリーズによっては100%のものも」

CURVERは今、循環型社会を目指すため、2025年までに全生産量に占めるリサイクル原料の割合を55%にすると掲げています。欧州では再生プラスチックを活用する動きが日本に比べ活発で、大規模な回収のための制度も整っています。

伊藤さんは、メーカーとのミーティングで出た、こんなエピソードを教えてくれました。
「CURVERの社員さんが、新生活を迎える娘さんに他ブランドの収納用品をプレゼントしたところ、『これ再生率高いの?』と聞かれ、『いや、高くない』と答えたら、即、『返品して』と言われてしまったそうです(笑)。欧州の特に若い世代にとっては、再生率が高いものを選ぶのは『当たり前』なんですよね」

プラスチックなのに<br>まるでホンモノのニットみたい!
プラスチックなのに<br>まるでホンモノのニットみたい!
プラスチックなのに<br>まるでホンモノのニットみたい!

「再生素材だからかっこいい!」と、
商品の付加価値に

今、日本でも、若い世代ほどサステナブルなキーワードにとても敏感です。中村によると、ディノスにおける商品のサステナブルな要素の伝え方はまだまだ模索中なのだそう。

「やっぱり、一番大事なのは、機能やデザインなど商品そのものの良さをお伝えすることです。その上で、リサイクル素材を使っているなど、サステナブルな点を伝えていかないと、あまり興味を持っていただけないかなとは思っていて……。伝え方は難しいですね」

伊藤さんも同じ商品価値にサステナブルな要素を特長として、認識してもらうには差があると感じています。「洋服や靴だと、例えばゴアテックスやビブラムソールが使われていれば、そこに商品価値を見出して購入すると思うのですが、プラスチックの再生素材はまだそこまでには至っていません。でも今後はそれを購入することが『かっこいい!』という付加価値に変えられればって思います!」

「こういう商品をたくさん世に広めることが私たちの社会貢献なのかもしれないですね」と中村も頷きます。

環境意識が高まり、メーカーのサステナブルな取組みもアップデートされる中で、いかにその価値を魅力として伝えていくか、これからも試行錯誤は続きます。

プラスチックなのに<br>まるでホンモノのニットみたい!
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プラとは思えないデザインや質感に感動!
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わたしたちの「くらし、たのしく。」考
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