天然素材・ダウンは寿命が100年!未来の誰かを暖めるリサイクル羽毛布団

天然素材・ダウンは寿命が100年!未来の誰かを暖めるリサイクル羽毛布団

<このストーリーを話したひとたち> 原 浩貴さん モリリン株式会社 リビンググループ リビング1部 部長代理 小林 万里子 ディノス 寝具バイヤー

体をふんわり包み込み、暖かで幸せな眠りへといざなってくれる羽毛布団。実は天然羽毛は100年の耐久性を誇る素材で、近年、SDGsへの意識の高まりとともにリサイクル羽毛も注目されています。自分の手を離れても、また別の人のくらしに寄り添うダウンの「暖かさの連鎖」はどのように生まれるのでしょうか? ディノスでリサイクル羽毛布団「リウモ」を手がけた寝具バイヤーの小林万里子と、モリリン株式会社の原浩貴さんがリサイクルダウンの魅力と可能性を探ります。

価格が上がり続ける
ダウンの救世主は……

「私は入社してから寝具一筋18年ですが、その頃と比べると、原料であるダウンの価格は約5倍に跳ね上がっています」

そう教えてくれたのは、老舗の繊維専門商社であるモリリン株式会社の原さん。

ダウンは、水鳥のグースやダックが食肉加工される際の副産物ですが、現在、食品産業ではより安価な鶏の需要が増え、さらに農家の高齢化や鳥インフルエンザなども重なって生産量が減少し、「限りある原料」になっているとのこと。

一方で、布団が大量廃棄されている現状もあり、2021年度現在、東京都の粗大ゴミの回収品目で一番数量が多いのは布団なんだとか。「捨てる」以外の選択肢に、多くの人がアクセスできていないのです。

「ダウンは本来ケアをすれば100年持つ天然素材です。原料の供給が減り、価格が高騰する中、近年リサイクルダウンへの注目が高まっています。モリリンではこれまで、お客様へのサービスとして羽毛布団などの下取りを通じて、ダウン素材の回収はしていたものの、それをリサイクル羽毛布団としてうまく商品展開できていませんでした。高い基準で洗浄をしており、品質には絶対の自信がありましたが、お客様には『中古』というややネガティブなイメージが根強かったのです」

価格が上がり続ける<br>ダウンの救世主は……
価格が上がり続ける<br>ダウンの救世主は……
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高品質のリサイクル羽毛布団が
生まれるまで

そこで、イメージを払拭するべくディノスとともにリブランディングを行い、誕生したのが、リサイクル羽毛布団「リウモ」です。側地にもリサイクルポリエステルが50%使われています。

モリリンが提携する工場では、集められた羽毛布団をグレードごとに仕分けして、その後一つ一つ手作業で中身の羽毛を取り出し、日本羽毛製品協同組合が定める厳しい基準の倍の清浄度まで丁寧に洗浄されます。

ディノスの寝具バイヤー・小林はその工場で、品質への徹底したこだわりと、余すことなく循環させるという強い意志を感じたそうです。

「工場に伺い、リサイクルでも品質は新品の羽毛に劣らず、自信をもってお客様に発信できると感じました。驚いたのは、羽毛だけでなく、不要になった布団の側地からもリサイクルできるものを選別していたこと。一部は固形燃料となり、隣の温室ではメロンが作られてました(笑)」

「リサイクル羽毛布団は地球にとってやさしい選択になる」というメッセージとともに発売されたリウモは、新品に劣らぬクオリティで人気商品となり、「この価格でこの品質の羽毛布団が買えるなんて嬉しい!」という口コミも増えているそう。

価格が上がり続ける<br>ダウンの救世主は……
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羽毛がもたらすのは
「暖かさ」と「幸せ」の連鎖

羽毛の価格高騰を受け、ポリエステル等を使った代替素材の開発競争が加速していますが、原さんは「長年の経験から言っても、布団の中綿としてダウンに勝るものはないのではないか」と感じています。

「暖かくて軽くて、吸湿性と放湿性に優れているので蒸れません。睡眠の質にこだわる方が増えていますが、良い睡眠環境のために羽毛は欠かせないと思います。包み込まれるような優しさ、幸福感が感じられるのも、やはり天然素材ならでは」

良質な眠りにとっても重要な資源である羽毛を未来へとつなぐため、ディノスのお客様からも使わなくなった布団を回収するスキームを構築し、よりリサイクルを拡大するために検討も重ねられています。

お客様のSDGsへの関心の高まりを感じているという小林は、「爆発的なヒット商品というより、5年、10年先にはこの商品が当たり前になっていると信じて、これから先必ず残るものにしていきたい」と語ってくれました。

日本では古くから「打ち直し」という文化によって、質の良い布団は長く大切に使われ、受け継がれてきました。こうした伝統がごく当たり前に息づいているからこそ、自分のもとを離れても他の誰かを「暖め」「幸せ」にする連鎖を生み出す羽毛布団のリサイクルは、未来の当たり前になりそうです。

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わたしたちの「くらし、たのしく。」考
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