自分らしく元気に人生100年!普段のくらしで細く長く「健康」に寄り添う商品とは?
<このストーリーを話したひとたち> 野口 早苗さん ピラティストレーナー・姿勢調律士 児玉 智彦 ディノス 美容・健康バイヤー「人生100年時代」が現実のものとなってきた今、外見が美しければいいというのではなく、真に「健康」であることへのニーズが高まっています。いつまでも自分らしく、元気でいたい生活者が求める商品とは一体どんなものなのでしょうか? ディノスでも"美健オタク"と名高い美容・健康担当のバイヤー・児玉智彦と、ピラティストレーナー・姿勢調律士の野口早苗さんが、商品開発の裏側の物語から、健康とは?美しさとは?という問いの本質に迫ります。
商品開発のため
私生活でも人を観察
もともと美容・健康分野の担当を志望していたわけではないという児玉。しかし入社してほどなく「商品をただ売ってるんじゃなくて、その先にあるお客様の健康を提案しているんだ」と先輩に叩き込まれたのが、今の自分に影響していると言います。
バイヤーとなって時が経ち、いつしか私生活の中でも体の仕組みのことや商品のことを気に掛けるほどになったのだそう。
「街で人を観察して、あの人にはどんな商品が合っているだろうか、この人はあれを欲しいと思ってくれるだろうか、って考えちゃうんです。失礼だから見過ぎないように気をつけてるんですが(笑)」
2019年に発売された人気商品「ジェットスリムボディMAX」は、脚の間に挟んで内転筋を鍛える振動マシンですが、これにも日常の中の視点が開発に大いに生かされています。
「自宅でだらっとしながら試したときに『いいな』と思えるかが大事です。この商品も、部屋にあって足をぶつけて痛かったり、家族から『邪魔っ!』と言われていたりしたら採用はなかった(笑)。狭いマーケティングかもしれないけれど、自分の家で起きていることは他の家でも起こりうることだと思ってます」
ヒット商品誕生秘話は
「とにかく脚に何か挟みたかった」?
まるで江戸時代の「箱枕」のような形のこの商品が生まれたのは、児玉が「とにかく脚の間に何か挟めるものがほしい」と思ったのが全てのきっかけでした。突拍子のないアイディアに聞こえますが、疲れていた時に脚の間に何かを挟んだところ体がラクだと気づいたのだとか。メーカーに相談すると野口さんを紹介され、商品開発でタッグを組むことに。ひらめきを知識で肉付けしてゆくため、専門家の視点は欠かせません。
野口さんはピラティストレーナー、姿勢調律士として、性別・年齢を問わずさまざまな人に指導を重ねてきました。
「企画を伺って私も欲しい!と思いました(笑)。それまで内転筋を鍛えることの大切さを発信してきたのですが、ずっと本や紙を脚に挟んでたんです。体の骨格や仕組みのことは知り尽くしているので、体のここを鍛えるとこんな影響がある、とロジカルに裏付けることができました」
また、今回通販商材の監修を務めたことで多くの発見があったそう。
「児玉さんたちが、開発だけでなくそれをテレビ通販でどうお客様に説明するのか、というところまで考え抜く様子を拝見して大きな学びがありました。私が人生の中で自分の技術を直接シェアできる人数は限られますが、こうした商品であればより広く健康を届けられると思います」
今は「健康」ありきで、
そこから「美しさ」へ
「人生100年時代」「健康寿命」という言葉もよく聞かれるようになりましたが、野口さんは多くの人の健康意識の高まりを肌で感じているそうです。
「人間は加齢と共に必ず体の悩みを抱えるようになります。健康になりたい、でもどうしたらいいのかわからない、と悩む人たちに『ジェットスリムボディ MAX』のように手軽にチャレンジできて、自分なりの使い方を育てていけるような商品が求められているのだと思います」
児玉も、美容・健康の仕事をしていく中で、人々のニーズの変化を感じているとのこと。
「この商品、『内転筋が〜』とだけ説明すると難しそうで耳を傾けてもらいにくそうですけど、『スタイルアップ』と言えばわかりやすいですよね。でも本当のテーマは『健康』なんです! 以前は『美しさ』のついでに『健康』も、という感じでしたけど、今はまずは『健康』を求めてそれが『美しさ』につながる、という考え方に変わってきています」
寿命が伸びたことを必ずしもポジティブに捉えられず、老いへの漠然とした不安を持つ人もいるはず。それを解消し、自分らしくはつらつとした「人生100年」が送れるよう、日々のくらしに何気なく溶け込み、健康のために寄り添ってくれるアイテムが今後ますます求められるのかもしれません。