茶を楽しむ
芦田 咲子さん
会社員
茶を楽しむ
朝、職場に着くと真っ先にお茶を入れる。私が毎日飲むのは決まって台湾茶だ。10年前に初めて台湾へ旅行してから、コロナ禍を除き、ほぼ毎年台湾を訪れている。中国語を学び始め、40歳を過ぎて短期留学も経験した。そんな私が台湾へ行くと必ず買うものが台湾茶。今のお気に入りは文山包種茶という品種だ。初めて飲んだ時の香りは今でも覚えている。一般的には蘭のような香りと言われているが、私が感じたのは、よく言えばスッキリとした竹のような香り、悪く言えば青臭い香りだった。その青臭さが後を引き、今では仕事のお供にしている。台湾茶は茶葉が刻まれていないため、マグカップに直接入れて熱湯を注ぐという入れ方ができるのも面倒くさがりな私にピッタリ。ガラス製のマグカップだと、お湯の中で茶葉が開いていく様子も楽しめる。苦みや渋みが少なく、お湯を注ぎ足せばニ煎、三煎と長く楽しめるのもよい。そんな台湾茶は品種が多く、飲んだことがないものがまだまだたくさんある。次はどれにしようか...新たな茶葉との出会いも楽しみのひとつだ。