研究と日常
境 くりまさん
アンドロイド研究者
研究と日常
研究とは、学問の追究に限らず、日常的なことに対してでも、疑問を持ち工夫を凝らすことと私は考えている。私の場合は、アンドロイドロボットの研究に限らず、いかに大きな魚を釣るか、いかに簡単に美味しいものを作るか、いかに効率よくきれいに車を洗うか、いかにテニスをうまくなるか、それもすべて研究である。普段からより良くなるよう何か工夫できないかと探すことが、ある種の趣味になっているのだ。中でも釣りは、天候・地形・自身の経験から見えない水の中の魚の様子を予測し試行し釣れるかどうかの結果を得るため、果てしない研究そのものである。とは言え、何でもかんでも工夫ができないか考えると疲れてしまうので、自分の好きなことに何か不思議と思う点や不満点がないだろうか?と、小さなことから考えるようにしている。研究とは、実に身近で楽しいものなのだ。夏休みの自由研究が宿題の中で一番好き、と小中学生が答えるような社会になれば、世の中がもっと「くらし、楽しく。」なる。私はそう信じて、日々研究をしている。