NY. NY. NY.

「今むこうはどうなっているのかな？」あの独特の空気を思い出しながら想像するだけでわたしの心やくらしに刺激をくれる存在、それが大好きな街、NY。初めて訪れたのは JEWELRY FAIRの視察に行った出張。空港からマンハッタンブリッジを渡り、摩天楼をひと目見て恋に落ちた。NY ジュエリー業界で有名な地域に、マンハッタンの Diamond district がある。宝石卸売業者や宝石鑑定士が集まり、世界的に有名な宝石商が多数存在していて狭い日本だけで窮屈にデザインしてはいけないと気付かされた場所、それも NY。その初出張からデザイン留学を経て、数えきれないほど訪れた。訪れるたびに違う表情を見せて、歓迎されている時と拒絶されている時を感じこの街の気まぐれさに振り回されつつ、帰る時には今度はいつ来れるかと考えている私は完全に NY に片想いし続けている。どうしてここまで引きつけられるのか？やはり自由であり、良いものは認められること。デザイナーとしての自分を見つめ直し、好きなことをやり続けて良いのだと再認識させてくれる場所。この街と両思いになれる時がいつかくるのだろうか。