ふとした瞬間に目に入ってくるカーテンの汚れを「洗濯機で洗ってもいいのだろうか」「どうやって洗えばいいんだろう」と思っている人もいるのではないでしょうか。この記事では、事前に確認しておくべきポイントや素材ごとの洗い方など、カーテンの洗濯方法について詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
カーテンの洗濯方法|洗濯機での洗濯や手洗いの手順、洗濯時の注意点など詳しく解説
ふとした瞬間に目に入ってくるカーテンの汚れを「洗濯機で洗ってもいいのだろうか」「どうやって洗えばいいんだろう」と思っている人もいるのではないでしょうか。この記事では、事前に確認しておくべきポイントや素材ごとの洗い方など、カーテンの洗濯方法について詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
INDEX
カーテンの適切な洗濯頻度
カーテンは、外からのホコリや花粉、排気ガスの他、窓の結露によるカビや手垢などさまざまな汚れが付着しています。そのため定期的に洗濯することが大切です。洗濯の頻度は、厚地のドレープカーテンなら年に1回程度、レースカーテンなら年に2〜3回程度が目安です。比較的乾きやすい春〜夏に洗濯するのがおすすめです。
カーテンを洗濯する前に確認しておきたいポイント
以下に、カーテンを洗濯する前に確認しておきたいこと、事前に済ませておくとよいこととその方法を解説します。
色落ちがないか確認する
初めてカーテンを洗濯機で洗うと、生地によっては色落ちしてしまう可能性があります。布に洗剤を含ませ、カーテンの目立ちにくい部分に軽く叩くようにしてなじませてください。その際、布にカーテンの色がついているかチェックしましょう。色落ちしそうな場合は、洗濯機で洗わず、クリーニングを利用することをおすすめします。
適切な洗剤を選ぶ
カーテンが傷んだり縮んだりするのを防ぐには、適切な洗剤選びが重要です。カーテンの洗濯表示を確認し、桶マークと数字の洗濯表示の場合は弱アルカリ性の衣料用洗剤を使用してください。また、桶マークに下線がある場合はカーテンの生地がデリケートであることを示しています。弱アルカリ性の洗剤ではダメージを招くため、中性洗剤を選びましょう。
あらかじめホコリやカビを落としておく
カーテンに付着しているホコリは、洗濯前に掃除機やはたきなどで落としましょう。強い力を加えるとカーテンの生地が傷むため、優しくはたいてください。カーテンについたカビは洗濯のみでは落ちないことが多いため、あらかじめ洗剤につけ置きすることをおすすめします。合わせてフックについているホコリも落としておきましょう。
軽度なカビの落とし方
ポツポツと見える軽度なカビの場合には、タオルと熱湯、衣類用の洗剤を用意します。熱湯に洗剤を入れてタオルに含ませ、カビのある部分を軽くポンポンとたたくようにして拭き取ってください。カビの範囲が狭い、ピンポイントで取り除きたいなどの場合は、タオルではなく、綿棒や使い古しの歯ブラシでの代用も可能です。
頑固なカビの落とし方
頑固なカビの場合は、酸素系漂白剤、エタノール、重曹水(水100mlに対し重曹小さじ1杯を入れて溶かしたもの)のいずれかで落とします。カビのある箇所に用意した洗剤を塗布し、しばらくなじませてから拭き取って落としてください。素材によっては塩素系漂白剤が使用できない場合があります。必ず事前に表示を確認してください。
カーテンのサイズを確認する
カーテンが大きすぎて、洗濯機に入りきらない場合があります。そのため、カーテンが洗えるサイズかどうかをあらかじめチェックしましょう。水洗いできる素材のカーテンなら、浴槽に水を張って手洗いしましょう。また、ポリエステルのようにシワや型崩れがしにくく乾きやすい素材のカーテンなら、コインランドリーを利用するのもよいでしょう。
【洗濯機】カーテンの洗濯手順
洗濯機でカーテンを洗う場合の5つの手順について詳しく解説します。洗う際に参考にしてください。
洗濯表示をチェックする
洗う前に、必ずカーテンの洗濯表示をチェックしましょう。カーテンの素材によっては、洗濯機で洗えるものと洗えないものがあります。洗濯機使用可能でも、素材に合わせて洗濯コースを選択しましょう。手洗い表示のあるものは、浴槽やキッチンのシンクなどで洗います。水洗い不可のマークがある場合はクリーニングに出してください。
カーテンフックを外しておく
カーテンレールからカーテンを外したら、フックも外します。フックごと洗ってしまうと、洗濯中にフックが引っかかり生地を傷めてしまうことがあるので気をつけましょう。フックが汚れているときはつけ置き洗いしてください。フックがカーテンに縫い付けられている場合には、内側にたたんで、ゴムで束ねてから洗いましょう。
カーテンをたたみ、洗濯ネットに入れる
洗濯時のダメージを防ぐために、カーテンは大きめの洗濯ネットに入れて洗います。小さくたたんで入れればその分洗剤がカーテン全体に行き渡り、汚れをしっかりと落とすことができます。洗濯ネットに入れるときは丸めずにジャバラ状に丁寧にたたんでおくと、洗いジワも防げます。汚れている面が表になるようにたたむのがコツです。
洗濯機を回す
洗濯機を回す際は、水量を「最大」に設定し、洗濯表示に合ったコースを選んで洗濯しましょう。傷みやすい生地の場合は、「手洗いコース」「ドライコース」などを選びましょう。また、脱水の際は、時間をかけるとシワや生地へのダメージの原因となるため、30秒以内に設定してください。
自然乾燥させる
脱水後はすぐカーテンを干します。カーテンそのものの重みでシワが伸びるため、カーテンレールにかけて自然乾燥させます。シワが気になる場合、軽く引っ張り形を整えてからかけるとよいでしょう。重みのある素材のカーテンの場合には、水分の重さも加わりレールが歪んでしまうことがあることから、陰干ししてからかけましょう。
【手洗い】カーテンの洗濯手順
「手洗い」の表示があるカーテンは手洗いしましょう。浴槽やキッチンのシンクに水を張り、中性の洗濯用洗剤を入れて優しく押し洗いします。ゴシゴシと力をかけて揉み洗いするのは生地が傷むのでNGです。また、油汚れや食べ物の汚れは、台所用洗剤を使って落とすといいでしょう。
カーテンの汚れが落ちたら水を抜き、また水を張ってすすぎます。泡がなくなるまですすぎを繰り返し、軽く絞るもしくは洗濯ネットに入れて洗濯機で脱水するなどしてください。
【素材別】カーテンを洗濯する際の注意点
カーテンは、素材によって洗濯する際に気をつけておきたいことが異なります。以下に詳しく解説します。
天然素材のカーテンを洗濯する場合
生地が傷まないよう中性洗剤を使用します。気になる人は、おしゃれ着用の洗剤を使いましょう。洗濯機で脱水する場合は、脱水時間を短くし、縮んだり型崩れしたりするのを防いでください。乾燥機の使用は控えましょう。
コットン素材の場合
コットン素材は、縮みやすくシワになりやすいという特徴を持っています。乾かす際は引っ張って形を整え、シワを防いでください。また、日に当たると変色しやすいため、風通しのいい場所で陰干しすることをおすすめします。
リネン素材の場合
リネン素材は、丈夫ですぐに乾く反面、とても縮みやすくシワになりやすいという特徴を持っています。乾かす際は、よくシワをのばしてから干してください。シワが気になる場合、あて布をしてアイロンをかけるとよいでしょう。
ウール素材の場合
シワになりにくいウールですが、水洗いすると縮んだり傷んだりする可能性があります。型崩れを防ぐため、タオルをあてて水気を取ってから平干ししてください。洗濯によるダメージを防ぐならドライクリーニングがおすすめです。
カーテンのホコリやカビを
防ぐ方法
ちょっとした工夫で、カーテンにホコリやカビが付着しにくくなります。以下にその方法を解説します。
防カビスプレーや除菌スプレーを使う
まずは布製品専用の防カビスプレーや除菌スプレーを使いましょう。特に窓が結露しやすくカビが生えやすい冬は、防カビスプレーで気になる汚れや臭いを防げるのでおすすめです。除菌スプレーも、臭いを防いでカーテンを清潔に保てます。
こまめに換気をする
定期的に換気して、結露や湿気でカーテンにカビが発生しないように注意しましょう。換気するときは、カーテンが窓に当たって結露がつかないようにしてください。また、窓の結露は放置せず、こまめに拭き取ります。
結露防止グッズを使う
結露によるカビは、カーテンが汚れるだけでなく、アレルギーの原因にもなってしまいます。結露防止シートを窓に貼る、古い新聞紙を使って窓の水分を吸収するなど、カーテンにカビが生えにくい状態にすることをおすすめします。
こまめにホコリを落とす
ホコリは掃除機やはたきなどを使って落としましょう。カーテンの開け閉めをこまめに行うだけでも、ある程度落とせます。カーテン上部やカーテンレールもホコリがたまりがちなので、こまめに取り除いてください。
洗濯してもカーテンの汚れが落ちない場合
上記で解説した手順・方法で洗濯しても汚れが落ちない場合、経年劣化が生じている可能性があります。変色や色褪せが目立つだけでなく、保温性や遮光性などの機能が落ちてきたと感じたら、買い替えるとよいでしょう。環境や素材によりますが、厚地のカーテンなら8〜10年、薄いレースカーテンの場合5〜10年が目安です。
まとめ
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