カーペットは部屋の印象を左右する重要なアイテムですが、定期的に掃除が必要です。この記事では、カーペットや絨毯の汚れが気になって購入を検討している人、掃除方法を知りたいという人に向けて解説します。カーペット・絨毯の汚れ別、種類別の掃除の仕方について紹介しているため、自宅のカーペットや絨毯を掃除する際の参考にしてください。
カーペット・絨毯の掃除方法 |
汚れ別の掃除方法もわかりやすく
解説!
カーペットは部屋の印象を左右する重要なアイテムですが、定期的に掃除が必要です。この記事では、カーペットや絨毯の汚れが気になって購入を検討している人、掃除方法を知りたいという人に向けて解説します。カーペット・絨毯の汚れ別、種類別の掃除の仕方について紹介しているため、自宅のカーペットや絨毯を掃除する際の参考にしてください。
カーペット・絨毯の基本的な掃除方法
まずは、カーペットや絨毯の掃除方法を紹介する前に、基本的なお手入れ方法について解説します。
2〜3日に1回:掃除機やコロコロ
カーペットや絨毯には、空気中のホコリや髪の毛、ペットの毛、ダニの死がいなど、さまざまなゴミや汚れが付着しています。そのため、2〜3日に1回は、掃除機でゴミや汚れを取り除く必要があります。
掃除機をかける場合は、同じ方向だけでなく、縦や横、斜めなどのさまざまな方向に動かして繊維に付着したゴミや汚れを吸い取りましょう。掃除機をかける際のポイントは、ゆっくりとした動きでおこなうことです。手早い動きで掃除機をかけると、カーペットや絨毯の繊維にからまったゴミや汚れを吸い取れません。
掃除機をゆっくりかける時間がない場合は、粘着シートのコロコロなどを使用して、カーペットや絨毯の表面のゴミだけでも取り除くようにしましょう。汚れが気になる場合は時間ができたときに、後ほど解説する掃除方法を試してみてください。
月1回:水拭きと風通し
カーペットや絨毯は、月に1回の頻度で水拭きをすれば掃除できます。この章では、水拭きとそのあとに行う風通しのやり方を確認しましょう。
水拭きのやり方
カーペットや絨毯を水拭きする際は、清潔なタオルや雑巾を用意します。手順は、以下のとおりです。
1.清潔な雑巾やタオルに水を湿らせて、固く絞る
2.カーペットや絨毯の繊維の流れに沿って水拭きする
3.水拭き後は乾いたタオルや雑巾で再び全面を乾拭きする
風通しのやり方
拭き掃除後は風通しのよい場所に干し、しっかりと乾燥させます。カーペットや絨毯の表面を触って乾いていると思っても、裏面が湿っているケースは少なくありません。湿ったままにすると、においやカビが発生しやすくなるため注意が必要です。
カーペットや絨毯を干す場所がない場合は、床に敷いた状態のまま半分に折って裏面を空気に触れさせます。半日ほど風通ししたら、反対側も同様に風を通してください。扇風機で風をあてれば、早く乾かせます。
保管する前:掃除機と天日干し
カーペットや絨毯は掃除機をかけ、天日干ししてから保管します。クローゼットや押し入れなど、空気の流れが滞りにくい場所へカーペットや絨毯を保管すると、カビやダニが発生するリスクが高まります。そのため、長期間保管する場合は、清潔な状態に戻してからしまうことが大切です。
具体的な手順としては、まず掃除機をかけて皮脂汚れや食べかすなどのゴミや汚れを取り除きます。上述した手順のとおり、縦や横、ななめにゆっくりとした動きで掃除機をかけてください。このとき、表面だけでなく、裏面にも掃除機をかけます。
次に、日光があたる場所にカーペットを移動させ、天日干しにします。天気が良い日であれば、2〜3時間程度で十分です。天日干し後に、カーペットや絨毯をロール状に丸めることで、シワを防止できます。なるべく風通しのよい場所へ保管しましょう。
カーペット・絨毯の汚れ別の掃除方法
ここでは、カーペットや絨毯に付着した汚れ別の掃除方法について詳しく解説していきます。
髪の毛やペットの毛
カーペットや絨毯の奥に絡みついている毛を取るには、ゴム手袋やブラシを活用するのがおすすめです。それぞれのやり方を確認しましょう。
ダニ
アレルギーや皮膚トラブルを起こしやすくダニには、これから紹介する3つの掃除方法が有効です。
天日干し
ダニは、高温で低湿の環境を嫌います。そのため、風通しが良い場所での天日干しは、ダニを死滅させるうえで有効な手段です。カーペットや絨毯の内部温度がダニの死滅する60度に満たない場合でも、風通しのよい場所でしっかりと日光に当てれば効果を期待できます。
また、カーペットに使用できる除菌スプレーを噴霧した後に、天日干しする方法もおすすめです。
スチームアイロン
スチームアイロンの蒸気をあて、カーペットや絨毯にいるダニを死滅させることも可能です。スチームアイロンを使用する場合は、床に敷いた状態ではなく、床から浮かせた状態でカーペットや絨毯に蒸気をあてましょう。風通しのよい場所で乾かした後は、掃除機でダニの死がいを吸い取ります。
布団掃除機
布団掃除機は、カーペットや絨毯の内部にいるダニやホコリを除去する方法としておすすめの掃除アイテムです。天日干し後やスチームアイロンをかけた後に使用すると、効率よくダニを取り除けます。
におい
ペットが粗相してアンモニア臭がする場合は、クエン酸がおすすめです。酸性のクエン酸が、アルカリ性のアンモニア臭を中和してくれます。そのほかのにおいが気になる場合は、消臭効果のある重曹がおすすめです。5%の濃度に薄めた重曹スプレーを作り、においのある部分に噴霧して、乾いた布や雑巾で拭き取りましょう。
掃除をする時間がない場合は、市販の消臭剤がおすすめです。消臭剤には、においのもとを抑える成分が含まれています。あらかじめ、カーペットや絨毯の素材に使用できるかを確認しておきましょう。
シミ
シミはシミの種類によって掃除の仕方が異なります。
油性のシミ
マニキュアの除光液やベンジンなどがおすすめです。薬剤を使用する場合は窓を開けてしっかり換気をし、ゴム手袋などをして肌に薬剤が触れないように注意しましょう。
水性のシミ
ジュースやインクなどの水性のシミには、カーペット専用の洗剤を使用します。薬剤を染み込ませた布やタオルを押し当てる際は、強くこすったりせずにヘラなどを活用して、シミの外側から内側へ向かってかき集めた汚れを布で吸い取りましょう。
両性・種類不明のシミ
チーズやマヨネーズ、チョコレートなどの両性のシミや、原因がわからないシミには、油性のシミ落としの方法から試します。シミが落ちない場合は、次に水性のシミ落としの方法を試してみましょう。薬剤を試す順番を間違えるとシミが落ちなくなるため、注意が必要です。
シミが取れない場合
上述した方法を試してもシミが落ちない場合は、酸素系漂白剤を使用します。手順は以下のとおりです。
1.40〜50度のお湯に酸素系漂白剤を溶かす(お湯2Lに対し、酸素系漂白剤は8g)
2.1の溶液を布を染み込ませて軽く絞り、シミ部分に被せる
3.10cm程度離した位置からドライヤーの温風をあてて温める
4.布にラップを被せて30分放置する
5.布とラップを取り、ブラシをかけて雑巾で拭き取る
黒ずみ
カーペットや絨毯の黒ずみを落とすためには、重曹を使用した方法がおすすめです。
水に強いカーペットの場合
水に強い素材のカーペットであれば、重曹を水で薄めたスプレーによる方法がおすすめです。手順は以下のとおりです。
1.重曹の溶液を作る(30度以下のぬるま湯400mlに対し、重曹は小さじ1杯程度)
2.重曹水をスプレーボトルに入れ、カーペットの黒ずみが気になる部分に湿り気が出るまで噴霧する
3.雑巾でカーペットを拭き取り、さらに、水拭き、乾拭きをする
黒ずみが軽度か水に弱いカーペットの場合
軽い黒ずみや水に弱い素材を使用しているカーペットや絨毯には、重曹の粉末を活用します。ただし、毛足が長いカーペットや絨毯の場合は重曹が奥に入り込み、掃除機で吸い取れなくなります。そのため、毛足が短いタイプにも以下の手順がおすすめです。
1.掃除機をかけて、カーペット表面の汚れを取り除く
2.カーペット全体に重曹をふりかける
3.ゴム手袋を手にはめて、重曹をカーペットになじませ2〜6時間放置する
4.掃除機で重曹を吸い取る
カーペット・絨毯の種類別の掃除方法
ここでは、カーペットや絨毯の種類ごとの掃除方法について、以下で解説します。
毛足の長いカーペット
毛足が長いタイプのカーペットは、掃除機などを押し当てると毛足がねてしまいます。そのため、一生懸命、掃除機やコロコロで掃除をしても、カーペットや絨毯の奥に入り込んだゴミや汚れが取り除けません。
毛足の長いカーペットや絨毯を掃除する際は、スチームアイロンをあてて毛足を立ち上げてから掃除するのがポイントです。逆毛を立たせながら掃除機やブラシをかけ、奥の汚れやゴミを取り除くようにしましょう。
ホットカーペット
ホットカーペットは電化製品のため、丸洗いできません。とはいえ、汚れやゴミを取り除いておかなければ、保管している間にダニが増殖する可能性があります。
そのため、ホットカーペットは保管する前に、中性洗剤を薄めた水に雑巾を染み込ませて掃除します。雑巾を固く絞り、ホットカーペットに付着した汚れを拭き取りましょう。そのまま乾かすと洗剤が残ってしまうため、水拭きで洗剤を拭き取ってからしっかりと乾燥させましょう。
まとめ
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