dinosの目利きバイヤー対談A
スーパー鉄VS.ノンスティック
一生つきあえるフライパンに出会いたい!
前回ご好評いただいたバイヤー対談シリーズ、第2弾は「フライパン」です。ご紹介いただいたのは、憧れのアメリカブランド・ビタクラフトの人気商品「スーパー鉄フライパン」とノンスティックのフライパン。私ライターMのように、フライパン選びにお悩みの方は必見!
【バイヤー紹介】
リンク
初めてこの「スーパー鉄フライパン」を使った時は、
_______ 初めてこの「スーパー鉄フライパン」を使った時は、どうでしたか?
担当になってから、週3回くらいの頻度で使ってました。ぶっちゃけ、最初の1〜2回はこびりついちゃいましたね。まだうまく使えてない感じ。それでも、料理した時の違いは明らかに実感できました。
_______ 例えばどんな?
まず驚いたのは、野菜炒めのもやしがビチャビチャにならない!お肉を焼いた時、表面のカリッと感が違う!あと、目玉焼きの白身のフチがカリカリで、お店で食べる目玉焼きみたいで。朝の時間が一気に充実した気分でした。
目玉焼きはねー、ノンスティックのフライパンだと白いままだもんね。あのきつね色とカリッとした香ばしさは、鉄ならでは。目玉焼きが一番わかりやすいと思うけど、高温で短時間に熱が通るから野菜炒めもシャキシャキよ。
私、こないだ久しぶりにこれで野菜炒めを作ってみたのよ。でも、いつまでたってもキャベツが炒まらないな〜と思ってたのね。で、途中で試食してみたら、しっかり炒まっててシャキシャキにできてるの!水が全然出てないから、できてないように見えてたのね。ノンスティックだと、へにゃってなるから加熱っぷりがわかるんだけど。
_______ あー、そのへにゃって…よくあります…。
完全に火が通ってて、かつ甘い。野菜を炒める、肉を焼くといったシンプルな料理の格が上がるっていう感じかな。
とはいえ鉄のフライパンって、
_______ とはいえ鉄のフライパンって、重いし手入れが大変そうだし、面倒なイメージが。
私も以前は普通の鉄を使ってたけど、ホントに重くて扱いにくかった。それで挫折する人も多いのよね。
この「スーパー鉄フライパン」は、へら絞りといって側面の部分を薄くのばしてるんです。底は厚いままだけど、料理の味に影響しない側面で重さを減らせたんですね。かつハンドルはステンレス製で中空だから、一般的な鉄のフライパンに比べて軽いんです。
ちょっとちょっと、一番重要なこと言ってないわよ。
あっ、そうでした!「窒化加工」ですね!
_______ 「窒化加工」とは?
窒化加工って、船舶とか飛行機に使われている技術なの。鉄の内部に窒素を浸透させて層を作るんだけど、絶対さびてはいけないところに使うのね。表面加工じゃないからはがれたりせず、さびにくいのよ。
メンテナンスもラクなんですよ。
普通の鉄だと、使った後にタワシで洗って、空焚きして水分を飛ばして、油をひいて、余計な油を拭き取って…もう言うのもイヤになるくらい手入れが面倒。でも、それをガマンしてでも美味しい料理を作りたいから使うって感じだった。でもこの「スーパー鉄フライパン」は、それを全部くつがえしてくれたのね。使ったあとはぬるま湯でさっと洗っておしまい。とってもラクなの!
_______ 美味しくできて、かつ軽くて手入れがラクなら選ばない理由がありませんね。
澁谷が最初こげついたって言ってたのは、温めが足りなかったんだと思う。温まってから食材を入れないと、やっぱりこびりつくのよ。いくらスーパー鉄でも、火加減は必要。
あ、あの時、確かにそうだったかも!
あと、すぐ動かしちゃうのもダメ。ある程度固まるまでいじらない。やっぱり使い方の知識や、慣れが必要なのは確かなのよね。
でも油を使わず、焦げ色をつけたくない
でも油を使わず、焦げ色をつけたくない薄焼き卵なんかはやっぱりノンスティックなのよね。誰でも失敗なく使えるのはこっち。
ノンスティック使ってる人って、消耗品だと思ってる人が多い気がする。ホームセンターで安いの買って、一年後にコーティングはがれちゃったから買い替える、みたいな。そういうものとはやっぱり圧倒的に違うんでしょ?
ノンスティックにもいろいろあるけど、これは200万回もの耐摩耗試験をクリアした「高密度フッ素4層コーティング」なの。PFOA(水溶性界面活性剤)を使ってないのにこれだけツルツルってのは、ビタクラフトならではよ。
以前ノンスティックを使ってた時、コーティングがはがれて料理にまざって口に入ったらどうなるの?って思ってたけど、これなら心配しなくていいってことね。
コーティングもさることながら、ステンレスとアルミの全面2層構造だから、蓄熱性も高いのよ。
_______ そうか、コーティング以外にも、材質に技ありなんですね。
普通、分厚いハンバーグなんかは生焼けの心配があったりするけど、これなら大丈夫。薄いフライパンだと、せっかく熱せられたところに何かを置くと、そこだけ冷たくなるでしょ。だから熱ムラができて、外が焦げてるのに中が生焼け、という事件も起こっちゃう。
_______ 薄いのは、軽いけどデメリットも大きいんですね…。
あれ、このフライパン、
_______ あれ、このフライパン、4点セットでの販売なんですか?
そう!そうなの!この4点でこの価格ですよ。無水調理用のフタがとにかく秀逸。 フライパンとフタが密着してないと無水にならないから、その精度がすごいの。
このフタだけでも数千円の価値はある。ディノス50周年記念だからこそ実現できたんだけど、いつまで持つかわからないよね(笑)。
一般的な無水調理鍋は鋳物。鋳物ならすべてぴったりのサイズになるので、フタの精度が上がって当たり前。でもフライパンは鋳物じゃないから、微塵の狂いもないフタを作るのは至難のわざなの。鋳物でないフライパンでやったことが画期的。
_______ 大きさ的にも深さ的にも、この2種類あれば何でもまかなえちゃいますよね。そのうえ無水調理ができるなんて、神すぎます!
いま、フライパンひとつで何でもやる的な風潮がありますよね。無水調理ができると、野菜をゆでたり、深さもあるのでカレーや煮物なんかもできる。重くて大きい道具を引っ張り出して、気合いれて作るぞっていう必要がないのよね。いつもの延長で無水調理ができる。
_______ 蒸し板もついてるんですね。
これがまたいい仕事するんです!冷凍食品や蒸し野菜も、レンジでチンより断然おいしい。ゆでるより簡単だし栄養も逃がさない。
_______ 20pというのも、何気に便利かも。
そう、この20pって意外と持ってない人多いから、予想外に使えたって声が多いの。ちょこっとお弁当のウインナー炒めたり、ちょこっとピーマンとじゃこを炒めて副菜作るみたいなことも気軽にできる。とにかく考えられたセットなんです。
(一同)うおおっ!
_______ 選びたくてお話を伺ったのに、よけい迷っちゃいました。こんな人にはこっち、みたいなアドバイスはありますか?
やっぱり使い分けるのが一番いいのよね。朝とか忙しい時は、いちいち鉄で弁当作っていられない。チャチャって作りたい時とか、油を減らしたい時はノンスティック。でも今日はおいしいもの食べたいなとか、気持ちに余裕のある時は鉄。そういえば私は、土日に鉄の出番が多いかも。
あと、うちの旦那もそうなんだけど、やたらフライパンを煽る人っているじゃない。プロっぽく見えるからかな(笑)。そういう、すぐ動かしたがる人はノンスティックの方が向いてるね。
_______ 耐久性という意味ではどうでしょう。
ノンスティックは、空焚きNG、強火NG、金属ヘラNG、熱いうちに水をジュっててやるのもNG、という禁止事項がけっこうあるの。知らずにやっちゃってる人も多いんだけど。
フライパンのトリセツ読む人もあんまりいないからねー。
とはいえビタクラフトなら、丁寧に使えばとっても長く使えますよ。鉄は使えば使うほど油がなじんでいくから、どんどん使い勝手がよくなっていくんですよ。手放せなくなる。鉄がいい、というよりは「この子」がいいって感じ。
それほど、「育てていくもの」ってことだよね。うちはもう、フライパンはスーパー鉄しか使ってない。鉄分も摂れる、女性には大事(笑)。
_______ 本日はありがとうございました!