固い風が顔や上半身などの局所にダイレクトに当たることで、 冷え過ぎて寒くなるなどの問題がある。

独自の羽根の形により、風がまず一点に集中。風のカタマリが ぶつかりあって拡散し、広い範囲に風を送る。

羽根を二重構造にすることで風量と風速が2種類に。2つの風が集中した後、拡散し、体を包むようなやさしい風となって届きます。

電源スイッチ、送風レベル、首振り、タイマーのスイッチはヘッド部分に。かがまずに操作できます。持ち運ぶ際の手かけも使いやすい位置へ変更。

部屋の広さや目的に合わせ、左右自動首振りの角度を最大150度内でお好みで調節できるようになりました。電源オフにすると自動で正面に戻る機能も追加。

中間のポールを取り外せば、トールサイズからショートサイズへ調節可能。

ベース部分のインジケーターが電源のオン・オフ、風量、タイマーの残り時間を表示。一目瞭然でうれしい機能。操作を行わないと減光します。

電源のオン・オフや風量調節、首振り等を、離れた場所から操作可能。リモコン受光部が支柱上部になり、反応のしやすさも向上。

日本製
安心のメイドインジャパン 自然に吹いている風を再現した、ふわっと包みこまれるような、やさしい風。

静音
運転音が静か！最弱モードの運転音は約13dB。蝶2羽の羽ばたきの音とほぼ同じ音量なので、これはもうほぼ無音？！

省エネ
とにかく省エネ！ 最弱運転時の消費電力はなんと約1.5W。 節電にもオススメ。

狭くて強すぎる風を 発生する。

冷えすぎる事もあり、 消費電力が多い。

豊かで優しい風を発生し、体感できる 涼しさが大きい、しかも省エネ。

ディノス　グリーンファンが誕生したのが２０１０年。これまでの扇風機とは違う自然の風の心地よさが好評で、ディノス各誌でも夏の看板商品になっています。グリーンファン以来、バルミューダはトースターや炊飯器など、いろいろな家電を作られていますが、最初に扇風機に目をつけられたのは、なぜでしょう。

寺尾　それまで弊社では照明を作っていて、家電を作ったことがなかったんです。事業を進めるなかで、自分たちが作っている高級照明が、なかなかお客様に選ばれない。ついに倒産寸前までいき、本当に困ってしまって。もっと人に必要とされるものを作らなければいけない、それが何かをとことん考えた結果、家電を作ることにしました。

ディノス　そして扇風機。

寺尾　はい。私もずっと夏は扇風機を使っていました。それはエアコンが嫌いだからなんですが、かといって扇風機が好きというわけでもない。暑い風をかき回しているだけで、涼しくないなと思いながら、しかたなく使っていたわけです。これがどうにかならないものか。「次世代の扇風機」が、今どきならできるはずじゃないかな、という思いが前からあったんです。

ディノス　すごい先見の明ですね。

寺尾　ニーズがあり、市場があるのに「いいものがない」という状況は、ものすごいチャンスなんですね。暑い日に欲しいのは蒸し暑い風よりも、涼しさです。従来の扇風機で提供できていないのなら、それができる、いい扇風機を作ろうと。

ディノス　初めてあの風を浴びたときは本当に感動しました。草原や海に行ったときの、すごく爽やかで心地よく、体が解放されるような風。今までの扇風機だったら長時間風を浴びると、体がだるくなって疲れてしまう。でもグリーンファンは反対で、どんどん体が心地よくなってくるんです。

寺尾　ありがとうございます。最初に「次世代の、いい扇風機」というコンセプトとワードだけがあり、それが何かを探し始めて実験を重ね、二重構造の羽根を思いついて。実は、あの風を最初に浴びたとき「あれ、風が出ないな」と思ったんです。「これ大失敗だわ」と。でも、いろいろ測っていくと、ほとんど自然界の風と同じ数値を示していたので鳥肌が立ちました。当時私たちの会社が大ピンチだったこと、自分の長く日の目をみなかったクリエイティブ人生が、この扇風機でやっと実を結ぶかもしれない。そんな状況や思いが合わさって、これは死んでも放しちゃいけない、と思いました。

ディノス　それだけの思いが詰まっていたんですね。初めて社長が、できたばかりのグリーンファンを持って来てくださった時、ものすごい情熱を感じたんです。それも私たちがグリーンファンをお客様に届けたい、と思った理由のひとつでした。

寺尾　一個のすばらしい扇風機を世の中に広めたいという気持ちと、個人的に人生の大勝負の局面だったので、必死でした。クリエイター歴も何十年となり、いろいろなものを作ってきたなかで、もう最高のできだったんです、グリーンファンが。「こんなにすばらしいものを、オレ作ったことない！」って。

ディノス　すごい！

ディノス　グリーンファンの一番の売りは、やはり風だと思いますがデザインの良さも魅力ですよね。第一印象は「おしゃれ！」でした。

寺尾　空気清浄機や扇風機が家に置いてあると、なじまないことがよくありますよね。住む人に沿うものにするためにデザインにはものすごく注力してきました。今のグリーンファンは開発に２年くらいかけ、4000案くらいから絞り込んだもので、実は開発のほとんどがデザインといってもいいくらいです。同じ風でも、きれいなところから吹いてくるのと、そうでないのでは感じ方が変わってしまうので。

ディノス　なるほど。あとは音の静かさも画期的でした。

寺尾　触覚、視覚、さらに聴覚も大切で、そのため静かさも、すごくこだわっているところです。風の心地良さも、無音のところから吹いてくるのと、換気扇みたいな音がしているところから吹いてくるのでは感じ方が変わってしまいますから。私たちは、実は家電を作っているという感覚があまりありません。とにかく人がどう感じるかがすべてで、そのために道具に何ができるか、そのために何を考えるべきか、を常に大切にしています。

寺尾　でも、作った当初は３万円台の扇風機が売れるわけない、というのが大半の見解でした。だからディノスさんに「すごくいいです」「やりたいです」と言っていただいたことに、とても勇気づけられて。私が思っていたのは３万円の扇風機は高いかもしれないけれど「すばらしい涼しさ」は３万円の価値があるだろうということです。いろいろな方が「高い扇風機は売れないよ」と言っていたなかで、ディノスさんは見た目と風の質を理解してくれて「やります」と言ってくれました。

ディノス　グリーンファンの場合、価格が価値につながるはずと確信したんですよね。実際に今、広く世の中に認知され、販売台数も年々伸びています。ここまでロングヒットになった理由はなんだと思いますか？

寺尾　やはり涼しいから、心地いいからだと思います。グリーンファンのキャッチコピーは「すばらしい夏」なのですが、いい道具がやれることは「いい思い出」をお客様に提供することです。すばらしい夏の思い出の一部をグリーンファンが作り出せれば、と。

ディノス　素敵ですね。通販の場合、店頭と違ってお客様に風を直接感じていただくことができません。グリーンファンの風の心地よさを伝えるのが一番難しいところだったのですが、それがお客様に伝わっているのかな、とうれしく思います。ここまで理想を追求してできあがったグリーンファンですが、今後どのように進化していくのでしょう。

寺尾　あと10年モデルチェンジしません、と言っているんですが、もしかしたら10年後にも、する必要がないかもしれません。それだけ扇風機としては完成形と思っています。

ディノス　これこそまさに定番ですね。本当のロングセラーになっていくと思います。

寺尾　心地よさ、美しさ、静かさ、それらの五感で感じる「よさ」の先にあるのが「うれしさ」です。たくさんの方にグリーンファンで「すばらしい夏」を体験していただき「うれしさ」を感じていただけたら、と思います。個人的にグリーンファンで「最高の昼寝」がおすすめです。