枕は洗濯機で洗える?
手洗いの方法や干し方を解説
多毎日使用する枕カバーを付けても日々少しずつ汚れていきます。この記事では、枕を洗うべき理由やおすすめの頻度、自宅で洗えるかの確認方法、洗濯機や手洗いでの洗い方、干し方などを解説します。枕の汚れが気になったり、枕を清潔に保ちたいと考えたりする人は参考にしてください。
枕を洗う必要がある理由
なぜ、枕を洗う必要があるのでしょうか。その理由と
洗う頻度について解説します。
毎日少しずつ汚れている
毎日少しずつ汚れている
1日に8時間寝る人だと1日の3分の1、6時間寝る人でも1日の4分の1の時間、使用しているものが枕です。枕カバーは頭皮と直接触れるため、寝ている間に頭皮から分泌された汗や皮脂は、枕カバーを通して少しずつ枕に染み込んでいきます。
枕カバーを付けているからといって、使用しない時間帯に湿気が多い押し入れに収納したり、汚れた状態での使用を続けたりしていると、汗や皮脂をエサにしてダニや雑菌などが繁殖する原因になります。そのため、枕の手入れをしないまま長い期間使用し続けることは、おすすめできません。
枕の臭いの原因
枕の臭いの原因は、寝ている間にかく汗や皮脂などをエサにして、雑菌が繁殖するためです。汗と雑菌が混ざることで、独特の臭いが発生します。汗だけでなく、髪が濡れたまま寝ると雑菌が繁殖しやすいため、髪はしっかりと乾かしてから寝るようにしましょう。
また、歳を重ねるにつれて発する加齢臭も、枕の臭いの原因です。加齢臭は「ノネナール」と「ジアセチル」によって発生します。「ノネナール」は皮脂腺から分泌され、「ジアセチル」は汗の乳酸が皮膚のブドウ球菌によって分解され発生します。
洗う頻度は半年に1回
枕の臭いや汚れが気になる場合は、半年に1回ほどの頻度で洗いましょう。頭皮に直接触れる枕カバーは、週に1〜2回の頻度で洗うことが理想です。乾くまでに時間がかかるため、晴れている日に洗うとよいでしょう。日常的なお手入れとして、天日干しや消臭スプレーも並行して使用しましょう。
枕を洗えるか確認するには
すべての枕が洗えるわけではありません。
洗える枕であるかを確認する方法を解説します。
洗濯機を使用して洗う方法
洗濯機で枕を洗う方法を、5つの手順に沿って解説します。洗濯機で洗える枕は、この手順で洗いましょう。
枕カバーを取り外す
枕カバーを取り外す
まずは枕カバーを取り外し、枕の状態を確認しましょう。ホコリや髪の毛などがあれば取り除き、枕本体のファスナーがしっかりと閉まっていることを確認します。緩んでいると洗っている間に中身が出る恐れがあるためです。
汚れがひどい際は予洗いする
汚れが目立つ際は、洗濯機で洗う前に予洗いしましょう。予洗いでは汚れている部分に中性洗剤を付け、ブラシや手で叩くようにして染み込ませます。汚れが浮き上がったら、水で軽く流します。
枕を洗濯ネットに入れる
洗濯絵表示に合わせ、洗濯ネットの指示がある商品はネットに入れます。洗濯ネットは大きすぎず小さすぎず、枕に合ったサイズのものを選びましょう。その後、ネットに入れた枕を洗濯機に入れます。
洗濯機で洗う
洗濯機で洗う際は、「手洗いコース」もしくは「布団洗いコース」、「ドライコース」といった優しい洗い方を選びましょう。中性洗剤が枕に残らないよう、洗濯槽に溜まった水に溶かします。脱水まで完了したら取り出します。
終わったら全体を整える
洗濯機から取り出すと、枕の中身が偏っているケースがみられます。そのまま干すと形が崩れたり、厚みのある部分が乾くまでの時間が増えたりするため、軽く手で叩いて全体の厚みを均一にします。
手洗いで洗う方法
洗濯表示を確認して手洗いのみ可であれば、洗濯機ではなく手洗いでなければなりません。
手洗いには洗面器やボウル、中性洗剤、バスタオルを使用します。手洗いの手順を解説します。
水を溜め中性洗剤を溶かす
水を溜め中性洗剤を溶かす
事前に、洗濯機を使用する際と同様に枕カバーを外し、手で取れるホコリや髪の毛などの汚れを取り除きましょう。目立つ汚れには中性洗剤を付けると、落ちやすくなります。水やぬるま湯を洗面器やボウルに溜め、中性洗剤を溶かします。枕が大きい場合は、浴槽に水やぬるま湯を溜めましょう。
端から中央に向けもみ洗いする
枕を水やぬるま湯に沈めて、端から中央に向けて洗剤成分が浸透するように、もみ洗いしましょう。中の汚れを絞りだすイメージで洗います。強い力で洗うと素材を傷つける可能性があるため、優しく洗うことを意識します。
水を3〜4回替えてすすぐ
洗い終えたら、流水で洗剤を洗い流します。途中水を3〜4回替えながら、洗剤が残らないように、きれいな水で念入りにすすぎましょう。水に洗剤の泡が出なくなることが目安です。
上から押さえて脱水する
すすぎが終わったのち、手作業で脱水します。絞ると素材を痛めるため両手で押し出すように水切りをして、残った水分はバスタオルで拭き取りましょう。どの場所からも水が出なくなったら、変形しないように形を整えます。
枕の干し方
枕は完全に乾いてから使用しないとカビやにおい、雑菌の原因となります。しっかり乾いてから使用しましょう。
また、枕の素材によって適した干し方が異なります。天日干しと陰干しの干し方を解説します。
天日干しの場合
洗えない枕を清潔に保つ方法
洗えない枕は定期的に、カビや雑菌を防ぐために天日干しと陰干しのうち、素材に適した方法で干しましょう。枕にも使用可能な、布団クリーナーの使用もおすすめです。
汚れが付着した際は、中性洗剤などで部分的に洗います。誤って洗ってしまった場合は枕カバーを取り付け、優しい力で水分を出したのち、陰干ししましょう。
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