敷布団にカビが生えると、見た目が悪かったりカビ臭かったりするだけではなく、健康にもよくありません。
敷布団に生えたカビを放置すると、胞子を放出して寝室全体に充満し、その胞子を吸い込む恐れがあります。
カビの胞子はさまざまな体調不調の原因となるため、敷布団にカビが生えないよう対策が必要です。

コウジカビは、アスペルギルス属に属するカビの総称です。白や黄色、緑などの色に変化して、まだら状に生えます。自然界に広く分布しており、食品や飼料、皮革製品などに生えやすいカビです。室内では布団だけでなく畳、家具類にも生えます。

クロカビは菌名を「ウラドスポリウム（クラドスポリウム）」といい、斑点状に生えていくカビです。布団だけでなく、風呂やトイレの壁、エアコンや加湿器内部などにも生えやすいカビです。

ススカビは菌名を「アルテルナリア」といい、黒くススのような形状のカビです。室内では布団の他に、浴室のシャワーホースやシャワーカーテン、エアコンの内部、ビニールクロスにも生えやすいカビです。

アオカビは青緑色やピンク、白などの色で、200種以上の亜種があります。カビ毒を生成するため、体調不調の原因になります。食品類によく生えますが、押入れや畳などにも生えるカビです。

寝汗による湿気は、カビにとって好条件の1つです。カビが生えやすい環境は、湿度が65％以上といわれています。人は就寝中にコップ1杯の汗をかくため、寝汗により敷布団には湿気が溜まり、カビが生えやすくなります。

人が寝ている敷布団は、体温により温められます。カビは20〜25度の環境が繁殖に適した温度です。体温により温められた敷布団は、カビにとって快適な環境といえます。

皮脂や髪の毛などのタンパク質やホコリはカビが生える際の栄養分になります。そこに湿度や温度の条件が加わることで、カビが生えやすくなります。

カビを取るために必要なアイテムは、以下の通りです。

・重曹　大さじ2杯 ・水　300ml ・消毒用エタノール ・スプレーボトル　2本 ・ブラシ ・布やティッシュ、キッチンペーパー ・スポンジやタオル

カビを取る流れは、以下の通りです。

1.スプレーボトルに重曹と水を入れて重曹水を作る。 2.重曹水をカビが生えた部分にかけて、ブラシでこすり取る。 3.ブラシでこすった部分を布やティッシュなどで拭き取る。 4.2と3を繰り返してカビが取れたら、スプレーボトルに入れた消毒用エタノールを吹きかける。 5.少し置いたら、水分をスポンジやタオルで拭き取る。 6.敷布団を天日干しや布団乾燥機でしっかりと乾燥させる。

カビ除去スプレーは漂白成分が含まれていて、カビやカビの原因を除去できます。重曹と消毒用エタノールで取れなかったカビにおすすめです。ただし、敷布団に色・柄がある場合は脱色の恐れがあり、使用ができませんので注意しましょう。

カビ除去スプレーを使ってカビを取る流れは、以下の通りです。

1.カビ除去スプレーで色落ちしないか、敷布団の目立たない部分で試す。 2.色落ちがなければ、カビの生えている部分にカビ除去スプレーを吹きかけて30分待つ。 3.30分後カビが取れていない場合は、再度カビ除去スプレーを吹きかけて30分待つ。 4.カビが取れたら、水拭きはせずにしっかりと乾燥させる。

重曹と消毒用エタノールやカビ除去スプレーを使っても敷布団のカビが取れなかった場合は、プロに頼みましょう。クリーニング店では、敷布団を傷めずにキレイにカビを取ってくれます。

多くの素材はクリーニングに対応しますが、なかにはクリーニング不可の素材もあります。費用は布団の素材やサイズによって異なるため、利用前に確認しましょう。敷布団をクリーニング店へ持ち込むのが大変な場合は、宅配クリーニングの利用がおすすめです。

カビが取れない場合は敷布団を捨てましょう。そのまま捨てる場合は粗大ゴミ、小さく解体できる場合は可燃ゴミへ出しますが、自治体のルールに従うようにしてください。不用品回収会社に依頼する方法もあります。

※敷布団の放湿機能　イメージ例

敷布団にカビが生えるのを防ぐには、除湿機能が付いていたり、通気性がよく湿気がたまりにくかったりする敷布団を選ぶことをおすすめします。例えば、放湿性の高い素材の敷布団や、繊維自体が水分を吸わない樹脂素材の敷布団などがあります。

布団は敷きっぱなしにせずに、毎日上げ下ろししましょう。敷布団を敷きっぱなしにすると、床と敷布団の間に湿気が溜まり、カビの繁殖場所になります。起床後は、敷布団の表面を1〜2時間程度空気にさらして湿気を逃してからしまいましょう。上げ下ろしが辛い人は、3つ折りで自立するタイプの敷布団なら手軽に放湿できます。

敷布団を定期的に天日干しして内部の湿気を取り除くと、カビ予防になります。可能なら3日に1回、難しければ週1回、午前10時から午後3時の間に布団を天日干しすることです。集合住宅で天日干しが難しい場合は布団乾燥機を利用すると、布団の湿気が取り除けてカビ予防になります。

敷布団のカビ予防には、部屋や押入れの湿気を取り除くことも大切です。湿気の多い部屋や押入れに発生するカビは室内にも浮遊します。部屋や押入れはこまめに換気をしたり、除湿機を利用したりして湿度を下げましょう。

敷布団のカビを予防するには、シーツやカバーなどを清潔にすることも大切です。シーツやカバーに付着する寝汗や皮脂などは、カビが繁殖する栄養源になるため、週に1回は洗い清潔にしましょう。

フローリングに敷布団を直接敷くと湿気が逃げにくく、カビが生えやすくなるため避けましょう。やむを得ない場合は、敷布団とフローリングの間に除湿シートを敷いたり、すのこを置いたりしてその上に敷布団を敷くことをおすすめします。

ディノス敷布団部門16年連続No.1※の最新モデルです。
敷布団の下層部に使われているブレスエアー（R）素材は特殊3次元構造で、芯が空洞の中空繊維で軽量のため、布団の上げ下ろしによる負担も軽減できます。使わないときには立てかけることで、室内でも簡単に放湿可能です。通気性・放湿性に優れており、1年中快適に使える敷布団です。

「調湿くん（R）」のシリカゲルが湿気を吸収して、湿気や汗をしっかり対策してくれるマットレスです。吸湿センサーが青からピンクになると、マットレスの干すタイミングになります。
3つ折り対応のため、室内で立てかけるだけで放湿が可能です。床に接する部分はウェーブ加工がされており、床との密着度が少ないことでカビ対策になります。

着物ケースにも使われる調湿素材で、軽量な桐を使ったすのこベッドです。すのこ板の表面を波型形状にしてスリットを入れることで、調湿性に優れています。すのこベッド自体が3つ折り仕様のため、布団と一緒に押入れへ収納できます。湿気から布団を守るだけでなく、布団を干せる1台2役のすのこベッドです。

国産い草の敷布団マットです。い草は天然のエアコンといわれるほど、調湿性に優れています。5つ折りにできるためコンパクトに収納でき、普段のお手入れは室内で立てかけて放湿するだけと手軽です。い草の爽やかな香りでゆったりとリフレッシュできるでしょう。サイズ・色は、各4種類あるので、敷布団のサイズや部屋の雰囲気に合わせて選べます。

敷布団にカビが生えると健康に悪影響を与えるため、日常的に予防することが大切です。もしもカビが生えた場合は、重曹と消毒用エタノールでカビを取ったり、クリーニングに出したりしましょう。カビ対策ができる敷布団やアイテムを取り入れると、より効果的にカビ予防ができます。

ディノスオンラインショップでは、独自の厳しい品質基準をクリアした商品のみを厳選して販売しています。カビ対策ができる敷布団やアイテムを探している人は、ぜひディノスオンラインショップをご利用ください。

敷布団とマットレスってそもそもどう違うの？選び方・メリット・デメリットを解説します

直置きのデメリットと10の対策をわかりやすく解説

マットレスの基本的な使い方や敷くもの、使い方を解説します

自分に適した大きさの敷布団はこちらで確認

これを読めば基礎知識や選び方がわかる！

素材別の目安・買い替えのサイン・手入れや洗い方・干し方のコツも解説

高温多湿の日本は、敷布団のカビに要注意。カビを取る方法や予防する方法を解説します

ディノスの新人MD（バイヤー）と一緒に、ディノス寝具のこだわりを知ってみませんか？