ブロッコリー　２株
にんにく　２〜３かけ
赤唐辛子　１〜２本
アンチョビ　１瓶
オリーブオイル（おいしいもの）　適量
粗塩　適量
フジッリ、ファルファッレなどのショートパスタ　合わせて300g

「このパスタは何しろ簡単で手軽。パスタをゆでる間にソースができてしまいます。パスタのゆで時間＝完成です。ただし、おいしく作るにはコツが２つあります。１、ブロッコリーの下ごしらえをていねいに行うこと。柔らかくゆでたブロッコリーをつぶしてソースにするので、硬い皮の部分があると食感がよくないです。ですから茎についている皮を��むく�≠ﾆいうよりも、ナイフで引っかけて��はがす�≠謔､にして取り除きます。こうしてからゆでることで、ブロッコリーが均一の柔らかさに。これはブロッコリーをサラダにするときなどにも共通するコツです」

「コツの２、パスタのゆで湯の塩加減をちゃんと味見して決めること。このパスタは、パスタのほうにしっかりめに塩味をつけて、ブロッコリーのソースには塩を入れません。アンチョビの塩気とパスタについた塩気が、この料理の塩分となります。だからゆで湯の味見をして、しっかりと塩分の効いた湯でパスタをゆでることが大事です。パスタをソースであえた段階で、塩気が足りなかったからと塩をふっても、不思議とおいしくならないのです」

「もうひとつ、とても大事なことがあります。パスタをゆでるときも、ブロッコリーをゆでるときも、私はタイマーを使いません。時間通りに何分と計って作っても、絶対に上手に作れないからです。網じゃくしですくったときに手に伝わってくる感触や、つまんでみたり、かじってみたり、あるいは色や香りで、素材がどんな状態なのかをご自分で確かめてください。鍋中をちゃんと見ることです。五感を全部使って作れば、必ずおいしい料理がきます」

『メイドインジャパン、上質、基本の料理道具』をコンセプトに、有元葉子さんが料理研究家として培ったアイデアをもとにプロデュースしたキッチンウェアブランド。

『la base』シリーズは、全てが日本製。その大半が、世界に誇るステンレス加工の聖地『新潟県・燕三条地域』で作られています。 「良いものをつくりたい」というこだわりをカタチにするために、有元葉子さん自らが燕三条地域の工場を巡り、職人たちと出会い、打合せと試作を繰り返して、ひとつひとつ、完成させてきました。 使いやすさ、美しさ、耐久性、手入れのしやすさのすべてを兼ね備えた台所道具が、『la base』なのです。