材料（2人分）
ゆでうどん　2玉
卵　2個
長ねぎ　1本

〈つゆ〉
　煮干し　約35グラム
　水　4カップ
　塩　少々
　しょうゆ　少々

〈水溶き片栗粉〉
　片栗粉　大さじ1
　水　大さじ4

「だしは水１カップに対して、煮干し６〜７尾を使います。ハラワタがあると苦みやえぐみが出るので、煮干しを半分にさいて、黒いハラワタを取り除きます。だしがよく出る頭も使いますが、頭の中の黒い部分も取り除いてください。煮干しを水につけて冷蔵庫に一晩入れます。一晩というのは８時間ぐらい。そして使う前にさらしのふきんでこします。煮干しのだしを使う分だけ鍋に入れます。残りは冷凍しておくと重宝。私はおみそ汁も煮干しのだしが好きです」

「おつゆを作ります。煮干しのだしを温めて、まず塩を加えて塩味をつけます。次にしょうゆを少々たらします。しょうゆは香りづけのためなので、ほんの少しです」

「卵をボウルによく溶いておきます。薬味の長ねぎを小口切りにしておきます。水溶き片栗粉も作っておきましょう」

「ゆでうどんを沸騰した湯に入れて温めます。このとき、大きな網じゃくしを使うと、一度にうどんが引き上げられて便利です。温めたうどんを器に入れて、そこにあとからつゆをはります。なぜ、おつゆの鍋にうどんを入れないかというと、一緒に煮るとできあがりが美しくないからです。美しい＝おいしい、です」

「味つけをしたおつゆに、水溶き片栗粉を加えます。とろみがつかない程度、入っているのがわからないぐらいの量です。だから水溶き片栗粉は作った全量を使うのではなく、半分近く残ると思います」

「おつゆが再び沸騰したら、火加減を調節して��静かに煮立っている状態��
にします。ここへ、溶き卵を静かに流し入れます」

「卵を入れたら、もう手を出さないこと。卵がふわふわと浮かんでくるのを観察して、卵がすべて浮かんで、火が通っているけれど、固くなっていないタイミングで、卵ごとおつゆをすくい、うどんの器に注ぎます。上に長ねぎをのせればできあがりです」