冠婚葬祭はもちろん、カジュアルな装いにも品を与えてくれるパール。
女性なら誰でもその魅力は知っているけれど、大人になった今だからこそ似合う上質な逸品を手にしたいですよね。1つは持っていたい「一生もの」のパールや着こなしのアクセントになるデザイン性の高いアイテムなど、大人の女性を輝かせるパールの選び方をご紹介します。
大人の女性に必須。
知っておきたいパールジュエリーの選び方
冠婚葬祭はもちろん、カジュアルな装いにも品を与えてくれるパール。
女性なら誰でもその魅力は知っているけれど、大人になった今だからこそ似合う上質な逸品を手にしたいですよね。1つは持っていたい「一生もの」のパールや着こなしのアクセントになるデザイン性の高いアイテムなど、大人の女性を輝かせるパールの選び方をご紹介します。
フォーマルシーン
〜輝きと自信を与えてくれる一生もののパール
華やかな祝いの場はもちろん、喪の席でもよしとされるアクセサリーはパールだけ。真珠は涙に例えられることから、悲しみの席でも葬儀でも身につけることが許されています。
ただ、色や形、長さによってはフォーマルなシーンにふさわしくないものもあります。どんな場所につけていっても安心な、大人にふさわしいパールとはどんなものなのでしょうか?
真珠にはさまざまな種類がありますが、一生ものの1つを選ぶなら真珠の女王ともいわれるアコヤ真珠が最適です。四季のある日本の海で生まれるアコヤ真珠は、海水温の寒暖差の影響でキメが整い、美しいテリが出るといわれています。また、他の真珠に比べ真円に近い球体のものが多く、内側から輝くようなツヤが特徴。サイズは、6〜8mm程度が主流で、9mmを超えるものは希少価値があるとされています。
真珠の価値を決めるのは、サイズ、色、形、テリ(光沢)、巻き(厚み)、キズなどの要素がありますが、すべての要素で最高ランクの品質と認められたものは「花珠」と呼ばれ、どんな席につけていっても恥ずかしくない格式の高いパールです。
画像:上から 8mm、8.5mm、9mm
胸元を引き立てる鎖骨ラインの長さ
パールのネックレスは長さによって意味合いが変わります。格式高いとされているのが、鎖長さ40cm前後のもの。鎖骨のラインにかかる長さで、胸元が開いたドレスからフォーマルなスーツなど、どんなデザインの服にも合わせやすく胸元や首回りをきれいに見せてくれる効果もあります。
パールのサイズは直径7.5mm〜8mm程度がふさわしいとされています。7mmより小さいものはフォーマルな場よりはちょっとおしゃれをして出かけたい時に向いています。10mmを超えるものはラグジュアリーの要素が強く、学校行事や喪の席には不向き。さらに、年代によっても似合うサイズが違ってきます。一般的に若い年代ほど「小粒で可愛らしい印象に」、年を重ねるほど「大ぶりで華やかに」するのが良いといわれています。
20代
7〜7.5mm程度で清楚な印象に。パール初心者の20代は大きすぎるものをつけると"借り物"のように見えてしまうこともあるので、無理せず、適度な大きさのものを選んで。
30代
華やかさを出しつつも派手になりすぎない8mm程度がオススメ。祝いの席や入学式など行事が多い30代には使いやすいサイズです。
40代以上
大きめのパールでも品よく見えるのは大人の女性の特権です。8mm以上のサイズならパールの輝きで顔周りも明るくなり、魅力を引き立ててくれます。
シーンによって違うパールの使い方
冠婚葬祭などフォーマルな場に使えるパールですが、祝いの席と喪の席ではそれぞれ注意が必要です。結婚式やパーティーでは基本のホワイトの他、ピンク・ゴールド、ピーコックなどのカラーパールや、バロックと呼ばれる変形パールでもマナー違反にはなりません。祝いの席は単品使いだけでなく他のアクセサリーとの重ねづけもオススメ。「幸せが重なる」という意味から縁起も良く、ゴージャスな雰囲気も演出できます。
シンプルな定番パールとゴールドのジュエリーを合わせたり、大きさの違うパールを組わせたりするのもステキです。シンプルなドレスもパールの効果でラグジュアリー感がアップします。
お葬式などで身につけるパールはホワイト、ブラック、グレーのいずれか。真円でサイズも10mm前後が無難です。またお悔みの場でのネックレスは長さ40cm前後の1連が基本。重ねづけは「不幸の繰り返し」を意味し、ロングネックレスは「悲しみが長引く」とされ、好まれません。
冠婚葬祭に欠かせないパールですが、特別な場ではマナーを優先させた使い方が大切。装いは相手への「気づかい」が表れます。上質なパールを身につけることでどんなシーンでも自信を持って振る舞うことができますよ。
カジュアルシーン
〜個性が活きるセカンドパール
≪白蝶真珠≫
白蝶真珠
真珠貝の中で最大級の白蝶真珠は20〜30cmの大きさ名になりオーストラリアなど、水温の高い限られた熱帯の海に生息しています。真珠層が厚く、10mm以上の珠が多く、ホワイトやシルバー、ゴールドなど、色彩が豊富で豪華な雰囲気が魅力。希少性が高くモノトーンの装いに合わせると華やかさが引き立ちます。
黒蝶真珠
亜熱帯から温帯にかけて広く生息し、タヒチが主な生産地。ブラック、グリーン、ブルー、グレー系などその奥深い色艶とドロップ、バロックなどの形状が独特の魅力があります。特にピーコックグリーンと呼ばれる黒緑色のものは神秘的な輝きと希少性が高く、最高級といわれています。冠婚葬祭をはじめパーティーなどの行事、また、普段使いでもシックな色合いがどんな服にも合わせやすく使いやすいパールです。
淡水真珠
イケチョウガイやカラスガイといった、淡水生の貝によって産みだされる真珠の総称として淡水パール(淡水真珠)と呼ばれています。現在流通している淡水パールのほとんどは養殖によって生産されています。大きさは2〜10mmまでさまざまでカラーもホワイト、ピンク、オレンジなど種類も豊富。値段も比較的手ごろで、色合いもデザインも多彩なので、ファッションに合わせていくつか揃えることもできるのが淡水真珠の魅力です。
ケシ真珠
アコヤ、タヒチ、南洋、淡水など、すべての真珠に存在します。「ケシ」とは核のない真珠の総称 で、芥子(ケシ)の種のように小さな粒の真珠を指したもの。外から砂粒などの異物が貝に入り偶然できたもので、同じ形の物が二つと無い貴重な真珠です。貝の種類のよって、南洋ケシ、アコヤケシなどと称されます。
形・色で個性を出すパール
〜バロック・ミックス
バロック
真珠は真円にものから、ラウンド・セミラウンド・オーバル・ドロップなどさまざまな形があります。中でも「バロック」は丸くない、凹凸のある形が特徴。自然の中での偶然の結果によってできたもので、この世に二つと同じ形はないため、身につける人の個性を引き出します。また、その形から丸いラウンド形の真珠に比べて、よりカジュアルスタイルな服装とも相性がいいとされています。
ミックス
さまざまな色合いのパールが集められた「ミックス」。アコヤ真珠と白蝶真珠を組み合わせた清楚な中にもゴージャス感のある組み合わせや、黒蝶真珠の中でもピーコックグリーンやシルバーグレーなどのメタリックな輝きを放つものを組み合わせた「マルチカラー」のネックレスなど、バリエーションもいろいろ。
色の組み合わせによっては、上品にもカジュアルにも使いこなせます。人とはちょっと差をつけたい、個性を出したいという時にぴったりのパールです。
パールは洋服のアイテムでいえば「仕立ての良い白のコットンシャツ」のようなもの。どんなものと組み合わせても、しっくりとなじみます。
ただ、重ねづけする場合には組み合わせを間違えると「やりすぎ」や、互いの良さを打ち消してしまうことも。大きさや色などのバランスを考えながらコーディネートしましょう。
ホワイト系の7mm程度のパールネックレスに、K18ゴールドの繊細なネックレスの組み合わせ。ホワイトとゴールドは相性が良く、互いの良さを引き立ててくれます。シンプルなニットとロングスカートなど上質なカジュアルにぴったりの組み合わせです。
パールのネックレスとロングペンダントなど、着こなしの主役になるようなパール使いもステキです。存在感があるタイプを重ねる時にはシルバーやホワイトゴールドとホワイト系のパールを合わせるなど、同系色でまとめるのがポイント。縦のラインを強調するロングパールとの重ねづけもすっきりと見える効果もあります。
流行を意識したデザインパールはつけるだけで今年らしさを演出してくれます。2016年のトレンドのモチーフである「ラリエット」や「タッセル」もパールで仕上げると、ぐっと高級感が増します。どちらもボリュームのあるデザインなので、サックタイプのワンピースや飾りのないブラスなどと合わるのがオススメ。流行を取り入れつつも上品さをキープできるので、大人の女性にこそつけて欲しいアイテムです。
フォーマルから普段使いまで、女性を美しく輝かせてくれるパール。年齢やシーンに合わせて1つずつお気に入りを揃えていくのも楽しいですよね。ファッションの幅が広がるパールのコーディネート、ぜひ、挑戦してみてください。
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