2016.6.20 / 寄せ植え
梅雨の中休み、猛暑が続いています。湿気と暑さで気怠さを感じている方も多いはず。
お庭しごとは、楽しみがあるとはかどります。
そこで、今回紹介するのは、『美味しいブルーベリーの寄せ植え』『香りを楽しむハーブの寄せ植え』『お料理に活躍するハーブの寄せ植え』の3種です。
通常の3倍、見応えのある記事となっています!
育てて楽しく、香りを感じて、美味しくいただく楽しみまで・・・。
こんなご褒美があるなら、鬱陶しい梅雨の時期や暑い日のお庭しごともきっと苦になりません。
『美味しいブルーベリーの寄せ植え』
『香りを楽しむハーブの寄せ植え』
『お食事で活躍するハーブの寄せ植え』
■今回使用したプランター
バスケット型プランター
大きさは寄せ植え制作しやすいサイズです。
カゴ網模様が一見軽やかですが、持つと以外としっかりとした重さがあります。
ただ、土や植物を入れても女性が持てる重さなのでご安心ください。
暗めのグレイ色は落ち着きがあり、寄せ植えがかっこ良くまとまります。
今回の寄せ植え3種はいずれもこちらのプランターを使用しています。
■使用花材
『美味しいブルーベリーの寄せ植え』
ブルーベリーは春に白花、初夏に結実し、秋には紅葉が美しい植物です。地植えはもちろん鉢植えにもおすすめです。吸水したピートモスを使用して酸性土壌で育てることが好ましいです。同系で異なる種類の苗木を2株以上植えると結実率が高まります。
サザンハイブッシュ系は、暑い地域でも栽培可能の品種です。成木も背丈が若干小さめなので狭いお庭やベランダにピッタリです。比較的新しい品種ですが、将来は主流になるといわれています。根の崩し過ぎには注意しましょう。
・ブルーベリー サザンハイブッシュ系 オニール 1株
サザンハイブッシュ系の中でもオニールは大粒タイプです。
・ブルーベリー サザンハイブッシュ系 ケープフェア 1株
大粒タイプです。
・ブルーベリー サザンハイブッシュ系 ブライトウェル 1株
中粒〜大粒です。
・クランベリー 3株
クランベリーはつるコケモモとも呼ばれています。ツツジ科の植物で酸性土壌を好みます。
・ホルデューム ジュバタム 3株
イネ科の植物は酸性土壌でも生育可能です。穂が風に揺らぐ姿は涼しげです。
『香りを楽しむハーブの寄せ植え』
・ゼラニウム シトロネルム 1株
葉からとてもいい香りが強くします。日当りを好みます。
・ヒソップ ブルー 1株
耐寒性低木です。シソ科なので爽やかな香りがします。
・ラスティーセージ 2株
アンティーク調の花色がステキです。花後もガクが残り咲き続けているようで長い期間楽しめます。
・リッピア スィートメキシカンハーブ 2株
垂れ下がり、丸くて小さなガクが長い期間楽しめます。甘味料としても使用されています。
・カラミンサ 1株
シソ科の強い香りがします。耐寒性、耐暑性に優れています。
『お料理に活躍するハーブの寄せ植え』
・スィートバジル 1株
新芽は香り高く、魚・肉料理やサラダ、ピザ、スープなど様々なお料理でいただけます。白花は美しいです。
・ブロンズフェンネル 1株
新芽は魚・肉料理、サラダ、スープなどでいただけます。数年経つと100センチを超える大株に生長します。
・オレガノ 1株
葉を乾燥させてトマト料理によく使われます。
生長旺盛なのでおおきくなりましたら、株分けすることをおすすめします。
・スィートマジョラム 1株
爽やかな香りは魚料理、肉料理どちらにも使えます。
・カレープラント 1株
キク科特有の花が咲きます。シルバーリーフとしても美しいです。カレーに似た香りはドライにしてスープ、オイルに入れて香りを移すこともできます。
■その他材料
・鉢底ネット
・鉢底石
・活力剤(水で薄めて使います)
・ピートモス(ブルーベリーの寄せ植えで使用します)
・バイオゴールド ストレスゼロの土
■作り方
『美味しいブルーベリーの寄せ植え』
STEP1
酸性土壌を作るため、ピートモスを使います。使い始めのピートモスは水をはじいてしまうので、土と混ぜる前に水を混ぜ込み馴染ませておきます。土とピートモスの割合は4:1くらいです。
土に肥料とピートモスを混ぜます。
植物は予めは配置を決め、活力剤を薄めたものにポット苗ごと浸しておきましょう。
STEP2
鉢底ネットを敷き、鉢底石を鉢底ネットが隠れる程度入れます。
培養土(必要なものを混ぜ込んだ土を言います)をプランターの半分くらいまで入れましょう。
ブルーベリーの苗は大きなものから植えます。根をあまり崩さず、軽くほぐす程度にしてプランターの奥に配置します。
STEP3
残りのブルーベリー苗を植えていきます。枝振りや向きを見て配置しましょう。
STEP4
クランベリーもねをほぐしてから、ブルーベリーの株元に配置していきます。
STEP5
ホルデューム ジュバタムの根をほぐし、ブルーベリーの後方に配置します。
STEP6
隙間の内容に培養土を入れ、棒でつついて根と馴染ませます。
完成です!!
『香りを楽しむハーブの寄せ植え』
STEP1
植物は配置を決め、活力剤を薄めたものにポット苗ごと浸しておきます。
土に肥料を混ぜ、プランターには鉢底ネットを置き鉢底石を深さ3分の1程度敷きます。
培養土を深さ半分くらいまで入れます。
※ここまで同じ行程です。
ヒソップの根をほぐし右側に配置します。
STEP2
ゼラニウムの根をほぐし左前に配置します。
STEP3
ラスティーセージの根をほぐし、左後方に配置します。
STEP4
カラミンサの根をほぐし、ヒソップの前に配置します。
STEP5
リッピアを右前方に枝を散らして配置します。長過ぎる枝はバランスを見て切ります。
培養土を入れ棒でつついて馴染ませまたら、完成!!
『お料理に活躍する寄せ植え』
STEP1
植物は配置を決め、活力剤を薄めたものにポット苗ごと浸しておきます。
※ここまではどんな寄せ植えでも同じ行程です。
土に肥料を混ぜ、プランターには鉢底ネットを置き鉢底石を深さ3分の1程度敷きます。
培養土を深さ半分くらいまで入れ、スィートバジルの根をほぐし右側に配置します。
STEP2
ブロンズフェンネルの根をほぐし左側に配置します。
STEP3
カレープラントの根をほぐし、ブロンズフェンネルの前に配置します。
STEP4
スィートマジョラムの根をほぐし、スィートバジルの前に配置します。
STEP5
オレガノは丈夫なので根をほぐしてから株分けをして、プランターの縁に添って植えます。
培養土を隙間に入れ棒でつついて馴染ませます。
完成です!!
■ポイント
寄せ植えは生育環境を合わせる必要があります。
ブルーベリーの寄せ植えは、酸性土壌を好むイネ科、ツツジ科のような植物を、吸水したピートモスを混ぜ込んだ培養土で植えました。
行程でもお話ししたように、ピートモスは水が染み込みづらいので土に混ぜる前に水に浸して置くことが必要です。
ハーブは、必要に応じて(お料理用、ティー用など)寄せ植えすると使いやすくなります。
生育旺盛なものは、大きくなってきたら株分けや単植にするといいでしょう。
■まとめ
同じプランターでも、植物が違うと全く異なる雰囲気の寄せ植えになります。
植え込みのポイントを押さえると、様々な寄せ植えが作れます。
ハーブや実のなる植物を寄せ植えして、夏のお庭しごと、楽しみましょう!
CHIRO
■ガーデンスタイリングスタッフより
今回はハーブを中心に3点寄せ植えを制作していただきました。
ハーブの寄せ植えは鑑賞するだけでなく、お料理にも活躍できる点が嬉しいポイント。
梅雨でじめじめしている日は、育てたハーブを使ったお料理やハーブティーと一緒にお家で一息...なんて時間も素敵ですよね。
お気に入りの植物と一緒に心地良い暮らしを目指しましょう。
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