昨今の社会情勢の影響もあり、テレワークで働く人が増加しています。自宅で働くようになったことをきっかけに、テレワーク空間のインテリアに興味を持っている人は多いでしょう。この記事では、テレワーク用のインテリアを作る手順やレイアウトのポイントなどを解説します。テレワークのインテリアについて知りたい人、改装などを考えている人は参考にしてください。
テレワークに合うインテリアは?
仕事のパフォーマンスを上げてくれる
部屋を作るコツを解説
昨今の社会情勢の影響もあり、テレワークで働く人が増加しています。自宅で働くようになったことをきっかけに、テレワーク空間のインテリアに興味を持っている人は多いでしょう。この記事では、テレワーク用のインテリアを作る手順やレイアウトのポイントなどを解説します。テレワークのインテリアについて知りたい人、改装などを考えている人は参考にしてください。
配置・カラーコーディネートから考えてみる
いきなり家具を選ぶ前に下記の順序で考えると失敗を減らせます。
ワークスペースと家具の配置を決める
まず、ワークスペースを自宅のどこにするか決め、その後に家具の配置を決めます。自宅に書斎があればよいですが、なければリビングや寝室などで場所を確保しなくてはなりません。ワンルームや1Kの場合はレイアウトを工夫したり、壁やパーティションなどを使ってスペースを区切ったりしてみましょう。
カラーコーディネートを決める
具体的に家具を決める前に、まずカラーコーディネートを決めましょう。カラーにはそれぞれ、心理に及ぼす働きがあるため、仕事に適したカラーを選ぶことが大切です。
ベージュ・オフホワイト・アイボリー・ライトグレーなどはアースカラーと呼ばれており、気持ちが落ち着きやすいのがメリットです。一方、グリーン・ブラウンは自然界にあるカラーで癒し効果があるため、緊張しやすい人に向いています。
ブルーは気持ちを落ち着かせ、集中力を向上させてくれる仕事向きの色です。レッドは活力や緊張感・集中力も高めてくれますが、目への刺激が強いため、負担に感じることもあるかもしれません。イエローは発想力や活力を高める作用があります。ただし、レッドと同様に刺激が強い色です。
いずれの色にしても、生産性を上げるにはインテリアの色に統一感を持たせ、視界に入る色を減らすと良いでしょう。
家具を選ぶ
色が決まったら、テレワークのレイアウトに必要なデスク、椅子、収納、照明などの家具を選びます。自分の身長や体型を考慮し、身体に合ったデスクや椅子を選びましょう。仕事専用の部屋でない場合は、カーテンやパーティションがあると背景を遮り、すっきりできて集中力を高めやすいため、あわせて検討してください。
テレワーク部屋のレイアウトのポイント
ここでは、テレワークで生産性を高めるために気をつけておきたいレイアウトのポイントを解説します。
オンとオフを切り替えられる空間を作る
自宅で仕事をするテレワークでは、オンとオフを切り替えにくいことが問題といえます。さまざまなものが視界に入ってしまうと、生活感を感じ取ってしまうため集中力が低下しやすい傾向があります。
自宅で仕事をするテレワークでは、オンとオフを切り替えにくいことが問題といえます。さまざまなものが視界に入ってしまうと、生活感を感じ取ってしまうため集中力が低下しやすい傾向があります。
心地のよい環境を作る
テレワークは自宅で過ごす時間はどうしても長くなるため、レイアウトを意識して自分にとって心地のよい環境や空間を作ることが重要です。
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たとえば、緑には癒し効果があるため、視界に植物を置くと心が落ち着きやすくなります。現在の環境では集中しにくいなど、仕事を進めるうえで問題があれば早めに改善しましょう。
集中を妨げない工夫をする
テレワークでは集中力を保つため、目や耳から入る情報をできるだけ減らす工夫が有効です。とりわけリビングでテレワークしなければならない場合は、他の家族がくつろいでいたり、話したりしているなかで集中力を保つのは難しいでしょう。
家族の気配を遮断するには、耳栓やヘッドフォンを利用したり、パーティションを設置したりするのがおすすめです。仕事中はタイムスケジュールを組み、スケジュール通りに動くと習慣化によって集中力を保ちやすくなります。
背景にこだわる
テレワークでは、コミュニケーションを取る方法としてオンライン会議がよく実施されます。オンライン会議システムの多くに背景をぼかせる機能がついていますが、自分が動いたりすると映り込んでしまう可能性があり、気になって集中できないかもしれません。
映り込む背面が壁になるよう家具の配置を工夫したり、ロールスクリーンやマルチカバーを活用したりするとよいでしょう。
コンセントを確保する
テレワークにはパソコンやプリンター、照明などが必要です。ワークスペース近くにあるコンセントの位置を確認し、足りない場合は延長コードや電源タップを用意しましょう。配線はできる限りまとめると、ほこりが溜まりにくくなります。
テレワークに適したスペースとは
リビング
リビングは本来家族とのコミュニケーションを取ったり、リラックスしたりする場所ですが、一角にテレワークのスペースを設けることも可能です。ただし、普段のままのリビングでは仕事に集中しにくくなり、効率が低下するリスクがあります。
テレワークスペースの正面に壁がある場所を選び、視界にテレビのような余計なものが入らないようにすれば集中しやすくなります。また、窓を正面にした配置なら自然の光で手元が明るくなり、作業がしやすいでしょう。
寝室
寝室はリビングより静かで集中しやすいため、ワークスペースとしておすすめです。オンとオフを切り替えやすいよう、リビングと同じく、壁に向かうようにデスクを配置するとよいでしょう。
寝室が暗い場合はデスクライトが必要です。また、Wi-Fiを1階に設置している家で寝室が2階にある場合、電波が弱くなるケースがあるため注意しましょう。
クローゼット
リビングや寝室にテレワークスペースを設置できない場合、クローゼットを活用する方法があります。ドアを開閉するだけでオンオフを切り替えられるうえ、リビングや寝室が狭くならないため選択肢の1つにしてもよいでしょう。
仕事をするスペースは壁や家具、ドアで区切られていると集中しやすくなります。また、天板があればデスク代わりにすることも可能です。高さを調節できる椅子があれば、作業もはかどります。なお、クローゼットは暗いため専用の照明を用意しましょう。
テレワーク部屋に適した家具の選び方
テレワークの部屋には、用途に適した家具を選ぶ必要があります。以下の選び方を参考にしてください。
椅子・デスク・収納家具・照明の選び方
椅子の選び方
テレワークでは長時間椅子に座ることが多いため、背中や腰に負担がかかりやすくなります。なるべく疲れにくく背中や腰を痛めにくい、座り心地のよい椅子を選びましょう。高さがデスクに合っていて、背もたれが広く座面が柔らかい椅子がおすすめです
デスクの選び方
デスクは、使用するパソコンや書類のサイズに応じて、適切な大きさを選びましょう。毎日長時間テレワークをする際は、デスクと椅子の組み合わせがマッチしているかどうかが、疲労度を左右します。
パソコンで仕事をする場合は、キーボードの厚みに応じてデスクを低くするなど、自分の作業内容に適した高さの机と椅子を用意しましょう。同じパソコンでもノートパソコンはコンパクトですが、デスクトップパソコンであればサイズが大きくなるため、奥行きが広いデスクがおすすめです。
収納家具の選び方
テレワークは、仕事で使用する道具や仕事関係の本・資料を整理したり、書類を保管するために収納が必要です。必要なものを取り出す際に時間がかからないよう、収納家具は机の側に用意するのが理想です。
収納には、中身が見えて素早く取り出せるオープンラック、素早く隠せてほこりが溜まりにくい扉付きのキャビネットや本棚などがあります。好みや場所に合うものを選びましょう。たとえば、収納する道具が少なく、仕事のとき以外は見えない方がよい場合、使わないときはデスク下に入れて隠せるキャスター付きのワゴンを選ぶのがおすすめです。
照明の選び方
テレワークの照明は、部屋全体を明るくするのではなく、作業用の照明で必要な明るさを確保すると省エネ効果を期待できます。この手法を「タスク・アンビエント照明」と呼びます。
たとえば、天井に温白色(自然な色)の照明を設置したうえで、デスク周辺に昼白色(青みがかった色)の照明を設置して組み合わせると、バランスのよい照明になるでしょう。デスク専用の照明は、必要な照度を確保しやすくするため利き手の反対側に設置するのがおすすめです。
照明の設置スペースが狭ければ、デスクの縁に設置するクランプタイプやクリップタイプなどを利用すると省スペースで明るさを確保できます。
まとめ