マンションへ引っ越しする場合、家具の移動が難しくなることがあります。特に、ベッドやタンスなどの大型家具は搬入時に手間がかかったり、設置したい部屋まで運べなかったりするケースもあるため注意が必要です。
この記事では、マンションへ引っ越しする際の家具の搬入方法や注意点をはじめ、運搬時のポイントや搬入できない場合におすすめの方法を解説します。
マンションへの引っ越しで家具は運べる?
運搬できない場合の対処法も解説
マンションへ引っ越しする場合、家具の移動が難しくなることがあります。特に、ベッドやタンスなどの大型家具は搬入時に手間がかかったり、設置したい部屋まで運べなかったりするケースもあるため注意が必要です。
この記事では、マンションへ引っ越しする際の家具の搬入方法や注意点をはじめ、運搬時のポイントや搬入できない場合におすすめの方法を解説します。
INDEX
マンションへの引っ越しでは家具搬入が難しいのか
マンションへの引っ越しの際、気になるのは使用中の家具を新しい部屋に搬入できるのかどうかではないでしょうか。
マンションへの引っ越しで家具を搬入する方法
マンションへの引っ越しで家具を搬入する方法は、主に4つあります。どのような方法があるのでしょうか。
エレベーターを利用する
エレベーターが設置されているマンションであれば、エレベーターを家具の運搬に利用できます。特に高層マンションは、ほとんどのエレベーターが大きめのサイズとなっています。荷物を搬入するためのエレベーターが設置されているところも少なくありません。
扉の高さよりもサイズが大きい家具でも、斜めにするなどすればエレベーターで運べるケースがあります。
階段を使って家具を運ぶ
家具のサイズが大きくてエレベーターに入れられなかったり、エレベーターが設置されていないマンションだったりする場合は階段を使います。
そもそも、エレベーターの設置については、建築基準法第34条により、下記のとおりに定められています。
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(昇降機)
第三十四条 建築物に設ける昇降機は、安全な構造で、かつ、その昇降路の周壁及び開口部は、防火上支障がない構造でなければならない。
2 高さ三十一メートルをこえる建築物(政令で定めるものを除く。)には、非常用の昇降機を設けなければならない。
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つまり、高さが31m以下のマンションであれば、エレベーターを設置する義務はありません。31m以下というと、7階から10階程度のマンションです。階数が高くなるほど普通に階段を上るだけでも大変で、大型の家具を運ぶのは困難になるケースも多々あります。
また踊り場など階段の途中が曲がっている構造の場合、階段の幅や手すりの有無、踊り場の天井の高さによっては家具が通らないため、家具のサイズには注意が必要です。
家具を解体して運ぶ
サイズが大きすぎて現在住んでいる建物から搬出できない家具は、解体して運ばなければなりません。
例えばベッド、ソファ、タンス、机、ダイニングテーブルなどです。ただし、なかには解体できないものや、組み立て家具でも分解はできないケースがあります。
クレーンなどの大型装置を使う
一戸建ての住宅や低層階のマンションへの引っ越しでは、クレーンを利用して窓から大型家具を搬入することがあります。とはいえ、高層階に引っ越す場合、クレーンで家具を搬入するのは一般的ではありません。コストも高くなりやすいため、現実的ではないでしょう。
マンションに家具を搬入する注意点
マンションに家具を搬入する際の注意点も、引っ越しの前に確認しておきましょう。
マンション施設の利用時間を考慮する
マンションによっては、エレベーターを利用できる時間や搬入時の経路、養生しなければならない場所が決められていることがあります。養生とは、荷物を搬入する際に建物や建物内の施設に傷がつかないよう、ボードやマットで保護することです。
スムーズに家具を運搬するためにも、エレベーターを利用する人が多い時間帯は避けるようにしましょう。また、エントランスの他に荷物の搬入口が設けられているところもあるので、事前の確認が必要です。
荷物の搬入は、マンションの管理会社や引っ越し業者と相談して決めることが大切です。
引っ越し先の部屋までの動線を把握
引っ越し時に利用する駐車場から、引っ越し先の部屋までの動線を事前に把握しておくと安心です。駐車場から部屋までの距離が離れていると、重い家具を運ぶのが難しいでしょう。家具の取り扱いに一層注意が必要になるうえ、養生が必要になる部分も増えてしまいます。
マンションに家具を搬入する際に押さえておきたいこと
引っ越しでマンションに家具を搬入する際は、家具のサイズをしっかり把握しておきましょう。
家具のサイズを正確に把握
家具のサイズを大まかにしか把握していないと、引っ越し時に「思ったよりも大きくて搬入できなかった」という事態に陥ってしまう可能性があります。
手間はかかりますが、家具の「幅・奥行・高さ」を1つひとつをメジャーできっちり測っておきましょう。そのうえで、家具が運搬時に通る場所を通過できるのか、事前に確認しておくことが大切です。
三平方の定理で対角線をチェック
意外と見落としがちなのが、対角線です。通路上に曲がり角や階段の踊り場があるなど、家具を斜めにしなければならない場合、家具で最も長くなる対角線の長さを把握しておかなければなりません。
家具の対角線は三平方の定理(対角線=√(a² + b² + c²))で求められます。実際に数字を当てはめてみると、例えば幅150cm・奥行60cm・高さ70cmのソファなら対角線=√(150² + 60² + 70²)です。計算すると、このソファの対角線は√(22500+3600+4900)=約176cmとなります。
マンションへの引っ越しで特に大切なポイント
マンションへの引っ越しでは、建物の構造や家具を部屋まで運搬できるサイズかどうかを確認しておくことがポイントです。
マンションの構造を確認
大型の家具を搬入する場合は、引っ越しの前に建物の構造や通路などのサイズを確認しておくことが大切です。大型家具を運べる荷物用のエレベーターの有無、入口や階段、通路、玄関の幅のサイズを把握します。
事前に搬入したい家具のサイズを測っておき、運搬できるかどうかを現場でチェックしてみましょう。
エレベーターと家具のサイズを比較
大型家具が入るかどうかは、「エレベーターの扉の高さと奥行」がポイントになります。搬入したい家具の幅・奥行・高さのなかで、一番短い部分がエレベーターの奥行よりも小さく、一番長い部分が扉の高さよりも短い場合は搬入可能です。
ただし、家具の一番長い部分よりエレベーターの扉の高さが短い場合でも、家具の形状や他の部分のサイズによっては傾けて搬入できるケースもあります。
階段・通路・玄関の幅は要チェック
階段には、天井が家具の高さよりも高ければ通過できる直線階段、家具の一番長い部分よりも天井の高さと階段の幅が大きければ通過できる螺旋階段、踊り場が設けられているL字・コの字型階段などがあります。
階段に踊り場が設けられている際は、基本的には家具の一番長い部分よりも天井の方が高く、家具の幅が踊り場の奥行よりも大きければ搬入が可能です。
また、通路や廊下が狭い場合、玄関前にある程度のスペースがないと家具を部屋に入れられないケースがあります。玄関前には家具の大きさより10cm以上広いスペースがあると安心です。
マンションに家具を搬入できない場合
これまで使用していた家具を引っ越し先のマンションに搬入できないケースもあります。
マンションに家具を持っていけない場合
解体できない、サイズ的に斜めにしてもエレベーターに載せられないなど、引っ越し先のマンションへ家具を搬入することが物理的に不可能なケースもあります。部屋まで運ぶことはできても、サイズが大きくスペースを取るため部屋が狭くなってしまうこともあるでしょう。
また、運搬するための料金が高額になるため、新しい家具を準備した方が費用を抑えられるケースも考えられます。その場合、新居に持っていけない家具は譲渡する、粗大ごみや廃品として処分するなど、対処方法はいくつかあります。
マンションへの引っ越しで新しく家具が必要な場合
新居で使用する家具を準備する際は、購入する以外に家具のレンタルサービスを利用する方法もあります。家具のレンタルサービスとは、定額で家具をレンタルするサービスのことです。
レンタルできる家具の種類やサービスを提供している業者は多種多様で、費用も家具の種類によって異なります。近年は、車や衣服だけでなく、家具のレンタルサービスも普及してきています。
家具のレンタルサービスのメリット
家具のレンタルサービスには大きく2つのメリットがあります。
引っ越しの際にまとまったお金が必要ない
引っ越しをする際は、敷金礼金や引っ越し費用などさまざまな費用が必要です。そのうえ、新しく家具を購入するとなると、まとまった予算を用意しなければなりません。
一方、毎月定額で利用できる家具のレンタルサービスなら、引っ越し時に大きなコストをかける必要がなく、負担を軽減できます。
満足度の高い家具を選べる
準備で忙しい引っ越し前は、ゆっくり家具を選ぶ時間がありません。実際に使用しているシーンをイメージしてみたり、複数の家具を比較したりせずに購入してしまうと、「イメージと違う」「ライフスタイルに合わない」など、後悔することもあるでしょう。
家具のレンタルサービスを利用すれば、複数の店舗を回る必要もなく、じっくり気に入った家具を選べます。
まとめ
マンションへの引っ越しで、大きなサイズの家具を搬入したい場合は、家具のサイズだけでなく、建物の構造や通路・エレベーターなどのサイズをしっかり確認しておきましょう。
物理的に搬入が難しい、運搬の費用が高額になってしまうという場合は、家具のレンタルサービスを利用することがおすすめです。
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